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しおりを挟む「リク、待って……!」
「俺、ソラだよ」
「どっちでもいいっ……ぁんっ……!」
そこまでの流れに関しては曖昧だ。ただ、失恋した俺を二人掛かりでそれはもう濃ゆ───く慰めてくれた事だけは確かだ。
「てっちゃん可愛いねえ♡」
「大好きだよー♡」
俺だって双子の事は大好きだよ。でも『こーゆー意味で』ではなかった。そこはキッパリ否定したい。
それでも何年ぶりだかで会った二人が大きく逞しく、俺好みのビジュアルに変貌を遂げていたのにはテンションが上がった。正直に言うならばヨダレもんだった。
布団に着いた手に浮き上がる血管。
広く頼り甲斐のある肩から上腕二頭筋の美しい凹凸。
俺の脚の間をやらしく行き来するシックスパックな腹筋。
細マッチョの肝とも言えるちょうどいい厚みの胸筋。
そして背中に至っては翼をもがれた天使の如き扇情的な筋肉が躍り、頬擦りしたり舐め回したくなっても仕方ないと思う。
汗ばんだ褐色の肌に迸るパッションとか。
スタンダードなプレイしか経験がなかったゆえのアブノーマル感とか。
純然たる性欲と好意とが綯い交ぜになった高揚感とか求められる有頂天感とか。
取り敢えず脳内からありとあらゆる刺激性の物質がダダ漏れに分泌された一夜だった。危うくダメ人間まっしぐらになりそうだった。気持ちよかった。
だがそんな饗宴をノリノリに貪ってしまったツケはデカい。激しい罪悪感と背徳感に襲われ、ついでに羞恥心ってものにも苛まれ、穴があったら入りたいとはこの事だ。
酒の力は恐ろしい。
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