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お付き合いちゅ
No.13 例のもの使います!!
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「はっ!?何言ってるんだ?」
訳わからんという顔で私を見下ろす。
「新垣さんは今だに私が本気で好きだって分かってくれてないみたいですもんね」
と言うか 分かる気ないですよね?
じっと睨みあげる。
「そ、そんな事はない、ぞ?」
カチャカチャと食器を流しに置くと、後ずさる新垣さん。
その距離を縮めるように私もぐいっと一歩を踏み出す。
「これ…使っちゃいましょうか?」
「なっ!?」
「ああ、でも使わなくてもイイかも…」
「お、落ち着け!!びょ、病気になるかも知れないから、ちゃんと避妊はしなさい!!」
「新垣さん病気もちなんですか?」
「んで、俺が病気もちなんだ!!」
「違うなら…イイじゃないですか」
私が一歩前に出ると、新垣さんが一歩引く。
「ま、ま、待て!!お前は酔っぱらってるんだ!!」
なんでやねん。
「ビール飲んだのは新垣さんだけですよ?」
「あ。そ、そうか…」
変なの…。こんなワタワタしてる新垣さん初めて見た。
可愛い…。
なんだろ?
私の中で、新垣さんをもっと苛めてみたい。
そんな気持ちが沸いてきた。
「中学生の時はギラギラしてたんでしょ?」
「わ、若かったからな!!い、今はオッサンだからな!!」
「今も充分若いですよ?」
じりじりと間合いを詰める攻防戦。
「も、もっと、自分を大切にしろ」
「大切にしたいから、新垣さんがイイんです」
なんだかんだ言いながらも優しい新垣さんのことだから、きっと優しく抱いてくれる。
「と、とりあえず、エプロン取れ!!あ、いや、服を着ろ!!」
あ、そうか。
裸エプロンに見えるんだったっけ。
「エプロン脱いだら、裸ですけどイイですか?」
んな訳ねえだろ!!
と罵倒が飛ぶかと思ったら、新垣さんが固まった。
思わせぶりな視線が上下に動く。
いやいや!!それはないから!!
と思わず突っ込みそうになったけど、グッと我慢!!
視界の端に あるものを捉えて、大きな一歩を踏み出す!!
すると思考を止めてた新垣さんも慌てて一歩引いた。
とたん、何かにぶつかって倒れこむ。
「うわっ!!」
それは、私のベットだった。
ゴン!!と壁にしこたま頭を打ち付けて涙目になってる新垣さんの体に またがるように這い上がる。
「新垣さん…好きです」
「ちょっと待て!!落ち着け!!」
「…新垣さんこそ、落ち着いてください。声大きいですよ?」
「す、すまん…」
消え入りそうな新垣さんの声。
可愛いなぁと思いながら、ずりずりと這い上がる。
体の小さな私は、どんなに足を伸ばしても大きな体の新垣さんに密着してしまう。
だから、途中の障害物に はばまれピタリと止まった。
こ、これって…
「ぎゃ~!!変態!!」
思わず飛び退くと、そこに足場はなくベットから滑り落ちた。
「誰が変態だ!!」
だって、だって~(泣)
「そんな気まったくありませんて顔してたのに~」
「直接的な刺激には反応すんだよ!!」
ぎゃ~!!
なんでか私が怒られた~(泣)
「こんなんでビビってて どうすんだよ!!やる気あんのか!!」
「や、やる気はメッチャありますけど~(泣)」
でも、でも それは想定外です~(泣)
「これが こうなってなきゃヤれね~だろ!!」
新垣さんが指差しながら怒鳴るからつい視線がそこに…
「ぎゃ~!!」
まだ立ってる~(泣)
「て、てめ~。いい加減にしないと」
さすがに傷つく…。
小さな呟きは、私の耳には届かなかった。
訳わからんという顔で私を見下ろす。
「新垣さんは今だに私が本気で好きだって分かってくれてないみたいですもんね」
と言うか 分かる気ないですよね?
じっと睨みあげる。
「そ、そんな事はない、ぞ?」
カチャカチャと食器を流しに置くと、後ずさる新垣さん。
その距離を縮めるように私もぐいっと一歩を踏み出す。
「これ…使っちゃいましょうか?」
「なっ!?」
「ああ、でも使わなくてもイイかも…」
「お、落ち着け!!びょ、病気になるかも知れないから、ちゃんと避妊はしなさい!!」
「新垣さん病気もちなんですか?」
「んで、俺が病気もちなんだ!!」
「違うなら…イイじゃないですか」
私が一歩前に出ると、新垣さんが一歩引く。
「ま、ま、待て!!お前は酔っぱらってるんだ!!」
なんでやねん。
「ビール飲んだのは新垣さんだけですよ?」
「あ。そ、そうか…」
変なの…。こんなワタワタしてる新垣さん初めて見た。
可愛い…。
なんだろ?
私の中で、新垣さんをもっと苛めてみたい。
そんな気持ちが沸いてきた。
「中学生の時はギラギラしてたんでしょ?」
「わ、若かったからな!!い、今はオッサンだからな!!」
「今も充分若いですよ?」
じりじりと間合いを詰める攻防戦。
「も、もっと、自分を大切にしろ」
「大切にしたいから、新垣さんがイイんです」
なんだかんだ言いながらも優しい新垣さんのことだから、きっと優しく抱いてくれる。
「と、とりあえず、エプロン取れ!!あ、いや、服を着ろ!!」
あ、そうか。
裸エプロンに見えるんだったっけ。
「エプロン脱いだら、裸ですけどイイですか?」
んな訳ねえだろ!!
と罵倒が飛ぶかと思ったら、新垣さんが固まった。
思わせぶりな視線が上下に動く。
いやいや!!それはないから!!
と思わず突っ込みそうになったけど、グッと我慢!!
視界の端に あるものを捉えて、大きな一歩を踏み出す!!
すると思考を止めてた新垣さんも慌てて一歩引いた。
とたん、何かにぶつかって倒れこむ。
「うわっ!!」
それは、私のベットだった。
ゴン!!と壁にしこたま頭を打ち付けて涙目になってる新垣さんの体に またがるように這い上がる。
「新垣さん…好きです」
「ちょっと待て!!落ち着け!!」
「…新垣さんこそ、落ち着いてください。声大きいですよ?」
「す、すまん…」
消え入りそうな新垣さんの声。
可愛いなぁと思いながら、ずりずりと這い上がる。
体の小さな私は、どんなに足を伸ばしても大きな体の新垣さんに密着してしまう。
だから、途中の障害物に はばまれピタリと止まった。
こ、これって…
「ぎゃ~!!変態!!」
思わず飛び退くと、そこに足場はなくベットから滑り落ちた。
「誰が変態だ!!」
だって、だって~(泣)
「そんな気まったくありませんて顔してたのに~」
「直接的な刺激には反応すんだよ!!」
ぎゃ~!!
なんでか私が怒られた~(泣)
「こんなんでビビってて どうすんだよ!!やる気あんのか!!」
「や、やる気はメッチャありますけど~(泣)」
でも、でも それは想定外です~(泣)
「これが こうなってなきゃヤれね~だろ!!」
新垣さんが指差しながら怒鳴るからつい視線がそこに…
「ぎゃ~!!」
まだ立ってる~(泣)
「て、てめ~。いい加減にしないと」
さすがに傷つく…。
小さな呟きは、私の耳には届かなかった。
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