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上の続き お互い会いたい姉妹、会わせたくない王子
「取引しましょう」
ほほえむ現女王。
ふわふわのブロンドが、編み込みのあと揺れている。
ぼくは今の発言で,第二王女を思い出していた。
「妹を返してくれるなら,大国の一部をあげる」
「一部?」
「いい条件だと思うわよ」
現女王の部下が,無言で地図を開く。
白い指で示す現女王。
「…なにもないところですが?」
「まだ手もつけてない島。
石油が理蔵されてある可能性と,資産価値が高くなる可能性……
ふたつの可能性を持っている島」
「………ふむ」
もし手に入れば,なにより大国に1番近くなる場所だった。
もし大国に攻め込むなら,使える島だ。
だがこの現女王が,それをわかっていないわけないだろう。
なにかの罠としか思えなかった。
「妹はもともと大国の人よ。
扱いは大変でしょう?」
少し引っかかる。
姉も,国民と同じように第二王女を,ワガママだと思っているような口ぶりだ。
現女王は再び口を開く。
「元にいた場所に戻すよう言ってるの。
私の方で迎えを出してもいいわ」
強い口調とは裏腹に,にこやかな様子の現女王。
ぼくは冷めた目で見た。
「第二王女を…どこかの国の協定に使うおつもりですね」
「いいや,殺すつもりよ」
強い声だった。
王子は,現女王を見る。
嘘かハッタリか,わからなかった。
「…ぼくがいずれ殺しますよ?」
「いずれじゃ駄目なの」
前のめりの現女王、ほほえむ。
顔が微かに,引き攣る偽王子。
心の中で,第二王女に同情していた。
「………取引は不成立です。
結ぶつもりはありません」
「…どうして?なにが不満なの?
とてもよい取引だと思うのだけど」
落ち着いた態度で言う現女王。
正直すごいと思った。
もっと焦燥感が滲み出てもいいはずだ。
「…とてもよい取引だから慎重になるんですよ」
ほんとうの狙いは,第二王女を殺すことではなくて,第二王女を嫁がせて,他の国と手を組むことではないか?
その国に協力要請をしていれば,第二王女を返したあと,その国と一緒にぼくの国に攻め込んでくる可能性がある。
攻め込んでこの国を滅ぼせば,島は明け渡さなくて良くなるからだ。
「もともと…第二王女は,ぼくが引き取ってもいいという約束だったはずだ」
「だから取引きで,戻って来てもらおうとしてるの。
ほんとうは妹も,私と会いたいはずよ」
ほほえむ現女王。
ふわふわのブロンドが、編み込みのあと揺れている。
ぼくは今の発言で,第二王女を思い出していた。
「妹を返してくれるなら,大国の一部をあげる」
「一部?」
「いい条件だと思うわよ」
現女王の部下が,無言で地図を開く。
白い指で示す現女王。
「…なにもないところですが?」
「まだ手もつけてない島。
石油が理蔵されてある可能性と,資産価値が高くなる可能性……
ふたつの可能性を持っている島」
「………ふむ」
もし手に入れば,なにより大国に1番近くなる場所だった。
もし大国に攻め込むなら,使える島だ。
だがこの現女王が,それをわかっていないわけないだろう。
なにかの罠としか思えなかった。
「妹はもともと大国の人よ。
扱いは大変でしょう?」
少し引っかかる。
姉も,国民と同じように第二王女を,ワガママだと思っているような口ぶりだ。
現女王は再び口を開く。
「元にいた場所に戻すよう言ってるの。
私の方で迎えを出してもいいわ」
強い口調とは裏腹に,にこやかな様子の現女王。
ぼくは冷めた目で見た。
「第二王女を…どこかの国の協定に使うおつもりですね」
「いいや,殺すつもりよ」
強い声だった。
王子は,現女王を見る。
嘘かハッタリか,わからなかった。
「…ぼくがいずれ殺しますよ?」
「いずれじゃ駄目なの」
前のめりの現女王、ほほえむ。
顔が微かに,引き攣る偽王子。
心の中で,第二王女に同情していた。
「………取引は不成立です。
結ぶつもりはありません」
「…どうして?なにが不満なの?
とてもよい取引だと思うのだけど」
落ち着いた態度で言う現女王。
正直すごいと思った。
もっと焦燥感が滲み出てもいいはずだ。
「…とてもよい取引だから慎重になるんですよ」
ほんとうの狙いは,第二王女を殺すことではなくて,第二王女を嫁がせて,他の国と手を組むことではないか?
その国に協力要請をしていれば,第二王女を返したあと,その国と一緒にぼくの国に攻め込んでくる可能性がある。
攻め込んでこの国を滅ぼせば,島は明け渡さなくて良くなるからだ。
「もともと…第二王女は,ぼくが引き取ってもいいという約束だったはずだ」
「だから取引きで,戻って来てもらおうとしてるの。
ほんとうは妹も,私と会いたいはずよ」
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