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何度かキス
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言ってみようか、自分の本音を。
ぼくは不特定多数の人たちに、自分たちの関係がバレていいほど、ぼくはこの関係に本気じゃないと。
するとゆうは静かに怒るだろう。
腕を強く掴まれるかもしれない。
そして、説得という名の脅迫をするのだろう。
『バラしていいの?ソラ』
考えるだけで心臓が凍った。
だけどゆうすけは笑顔で言うだろう。
あぁ…
ほんとうは、ぼくも一緒にいたい
その言葉はぼくの心でハッキリ響いた。
だが、その一時の感情で突っ走れない。
ゆうすけは仕事を辞め、前の状態に戻ろうと言った。
前のような平穏に。
ぼくは、男友達にぼかした言い方をしながら、ゆうとの関係を近づけていったことを思い出した。
見透かすような瞳のゆうすけと、反応の薄いぼく。一緒にいる意味。
「はーあ」
全てがどうでもよくなるこの感じ。
覚えがあった。
「ゆう、ぼくの気持ちは?」
静かに聞く。
「本音を言うなら聞いてあげる。」
笑顔で言うゆう。
ぼくは口を一の字に結ぶ。
はは、とゆうの笑い声がする。
言わないとわかっているから、ゆうはこう言ったのだろう。
「ぼくは責任を取れないし、とる気もない。」
「責任?僕が決めたことだけど。
辞めるっていうのはね。」
心がラクになることをわざと言っている…と、ソラは内心思っていた。
刹那的な衝動。
それがどうしようもなくゆうとの関係を突き動かす。
前はそうだった。
だが将来が見えたとき、急にこの関係がちっぽけなチープなものに見えてくる。
ゆうを説得しようと見つめる。
同時に、ゆうの価値を見つめるみたいにゆうを見た。
そんな最低なことを考えてると知らないゆうは、ぼくにゆっくり手を伸ばす。
頬に触れられ、そのあと腕を優しく引っ張っる。
ゆうの近くに手繰り寄せられた。
心臓がドキリと跳ね、顔を背ける。
いつになったら慣れるのだろうと自問自答する。
様子をうかがうゆう。
顔を持たれ、キスをされるのかと思った。が、顔の近くで止められる。
ふふ、と笑われる。
ソラは赤面した。
「ソラがして」
澄んだ声が響いた。
楽しそうに笑うゆう。
ソラは少し不意を突かれた顔をし………そしてぼくは恐る恐る近づいた。
このぐらい前はしていた。
そう目をつぶり言い聞かせる。
口唇が当たった。
「やわらかい」
ゆうの声だった。
「まだする?」
顔の近くから離れないソラをからかう。
ぼくは下唇を噛む。
恥ずかしさで身をすくめた。
ゆうはというと、素直なぼくが嬉しいのか、ずっと機嫌が良さそうにほほえんでいる。
ソラは、疲れた目をして見ていた。
これで満足かと、聞こうかとも思った。
「もっとしよう」
左手で腕を掴まれ、もう片手で顔を掴まれる。
次は激しくされそうで、恐怖で身をすくめる。
最初のゆうは下手で、ゆうすけの犬歯が鋭くて、自分の口唇から軽く出血したこともあった。
掴まれた腕を軽く引っ張り、抗議する。
歪んだ顔をしたソラ。
どうしようもなく不愉快な気分が俺を襲った。
ぼくは不特定多数の人たちに、自分たちの関係がバレていいほど、ぼくはこの関係に本気じゃないと。
するとゆうは静かに怒るだろう。
腕を強く掴まれるかもしれない。
そして、説得という名の脅迫をするのだろう。
『バラしていいの?ソラ』
考えるだけで心臓が凍った。
だけどゆうすけは笑顔で言うだろう。
あぁ…
ほんとうは、ぼくも一緒にいたい
その言葉はぼくの心でハッキリ響いた。
だが、その一時の感情で突っ走れない。
ゆうすけは仕事を辞め、前の状態に戻ろうと言った。
前のような平穏に。
ぼくは、男友達にぼかした言い方をしながら、ゆうとの関係を近づけていったことを思い出した。
見透かすような瞳のゆうすけと、反応の薄いぼく。一緒にいる意味。
「はーあ」
全てがどうでもよくなるこの感じ。
覚えがあった。
「ゆう、ぼくの気持ちは?」
静かに聞く。
「本音を言うなら聞いてあげる。」
笑顔で言うゆう。
ぼくは口を一の字に結ぶ。
はは、とゆうの笑い声がする。
言わないとわかっているから、ゆうはこう言ったのだろう。
「ぼくは責任を取れないし、とる気もない。」
「責任?僕が決めたことだけど。
辞めるっていうのはね。」
心がラクになることをわざと言っている…と、ソラは内心思っていた。
刹那的な衝動。
それがどうしようもなくゆうとの関係を突き動かす。
前はそうだった。
だが将来が見えたとき、急にこの関係がちっぽけなチープなものに見えてくる。
ゆうを説得しようと見つめる。
同時に、ゆうの価値を見つめるみたいにゆうを見た。
そんな最低なことを考えてると知らないゆうは、ぼくにゆっくり手を伸ばす。
頬に触れられ、そのあと腕を優しく引っ張っる。
ゆうの近くに手繰り寄せられた。
心臓がドキリと跳ね、顔を背ける。
いつになったら慣れるのだろうと自問自答する。
様子をうかがうゆう。
顔を持たれ、キスをされるのかと思った。が、顔の近くで止められる。
ふふ、と笑われる。
ソラは赤面した。
「ソラがして」
澄んだ声が響いた。
楽しそうに笑うゆう。
ソラは少し不意を突かれた顔をし………そしてぼくは恐る恐る近づいた。
このぐらい前はしていた。
そう目をつぶり言い聞かせる。
口唇が当たった。
「やわらかい」
ゆうの声だった。
「まだする?」
顔の近くから離れないソラをからかう。
ぼくは下唇を噛む。
恥ずかしさで身をすくめた。
ゆうはというと、素直なぼくが嬉しいのか、ずっと機嫌が良さそうにほほえんでいる。
ソラは、疲れた目をして見ていた。
これで満足かと、聞こうかとも思った。
「もっとしよう」
左手で腕を掴まれ、もう片手で顔を掴まれる。
次は激しくされそうで、恐怖で身をすくめる。
最初のゆうは下手で、ゆうすけの犬歯が鋭くて、自分の口唇から軽く出血したこともあった。
掴まれた腕を軽く引っ張り、抗議する。
歪んだ顔をしたソラ。
どうしようもなく不愉快な気分が俺を襲った。
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