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「二人っきりで遊んでたの?」
ハルは明らかに怒っていた。
ロンは目を見開き、凍りついた様にハルを見ている。
それに気づいていない様子のアリサは
「うん。そうなんだ~いいでしょ」
と、無邪気に笑う。
ハルを見つけたからか、アリサは上機嫌になっている。
「今度、ハルも一緒に遊ばない?ロンも一緒に」
アリサはハルに可愛らしく言う。
僕に対してよりもぶりっ子で、心の中で「ゲエ」と思う。
「俺はやめとくよ」
ハルはアリサの方を見向きもせず言った。
僕の方をジッと見ている。
居心地が悪い…
ハルの視線が嫌でも刺さる。
「え?でも楽しそうだったし…」
「興味ないからね」
ハルはその女子の話が終わる間もなく、バッサリ答えた。
その時、ロンは既にハルに手首をガッチリと掴まれていた。
「ハル…どこ行くの?」
ロンは恐る恐る問いかける。
「ん?二人っきりになれる場所だよ」
ハルはニコッと笑い、「当たり前だ」と言うように言った。
ヒュッと恐怖で息を吸い込む。
「ねえ!ちょっと!」
アリサの声に現実に引き戻される。
ハルは、アリサをいないかの様に振る舞う。
それが癇に障ったのだろう。
「何で?楽しかったよね?ロン」
アリサは必死に言う。
「ああ…そうだね」とロンは曖昧な答えを言った。
それが気に食わなかったのだろう。
ハルの顔はダンッとワントーン暗くなる。
「へぇ、そんなんだ」
沸騰する程怒っているのが感じ取れた。
ロンはビクッと反応した。
怖いなら黙っときゃいいのに…
心の中でめちゃくちゃムカつく。
早く二人きりになりたくて事を急ぐ。
「ねえ、ロンに用があるから、引き止めないで欲しいんだけど」
あえて棘のある言い方をする。
ハルは作り笑いを浮かべている。
アリサはあからさまにムッとした。
「え~誘ってきたのはロンからだよ」
高い声が耳をつんざく。
僕は静かに目を閉じた。
「へぇ」
ハルの視線が、こっちを向く。
「そうなの?ロン」
冷たい目だ。
僕は静かに頷いた。
目線は外す。
「目を見て言いなよ」
片手で顎を強引に掴まれた。
軽蔑されたであろう顔を、嫌でも見ることになった。
案の定、表情は無表情で冷たい。
が、目は探るようでいて…まだ優しい。
酷く動揺している僕を、観察するように見ている。
優しい…目だ。
それに吸い込まれる様に見てしまう。
アリサがいるのに…
それに気づき、ハッ!としてアリサの方をバッと見た。
キスをしようと近づいて来ていたハルは
「ハア」
と、面倒くさそうにロンと同じ方向を向いた。
案の定、アリサは驚いた表情で止まっていた。
「なに…してるの」
ヒクッと片方の口角が動く。
アリサの目はいつにも増して丸くなり、引いた顔をしている。
どうするんだ…これ
なんて言い訳を…
ロンは絶望的な表情だった。
「ロンと俺は付き合ってるんだ」
軽い調子でハルは言った。
「…!」
僕は驚き、パクパクと口を動かす。
「ねっそうでしょ?ロン。」
覗き込まれた顔は穏やかに笑う。
僕は責めるような目でハルを見た。
「せっかくだからキスでも見せつけようか?」
その顔はニイと笑う。
酷く魅力的な顔に固唾を飲む。
「ハ、ハル…」
諭すように名前を呼ぶ。
困るのは僕だけじゃない。
ハルも困るだろ?と、目で訴える。
「…なに言ってるの?ありえないっ!」
アリサは、ツカツカと歩いてきて、バンッ!と高そうなバックでハルを叩いた。
その間、ハルは「ハハッ」と乾いた笑い声を出していた。
ハルは明らかに怒っていた。
ロンは目を見開き、凍りついた様にハルを見ている。
それに気づいていない様子のアリサは
「うん。そうなんだ~いいでしょ」
と、無邪気に笑う。
ハルを見つけたからか、アリサは上機嫌になっている。
「今度、ハルも一緒に遊ばない?ロンも一緒に」
アリサはハルに可愛らしく言う。
僕に対してよりもぶりっ子で、心の中で「ゲエ」と思う。
「俺はやめとくよ」
ハルはアリサの方を見向きもせず言った。
僕の方をジッと見ている。
居心地が悪い…
ハルの視線が嫌でも刺さる。
「え?でも楽しそうだったし…」
「興味ないからね」
ハルはその女子の話が終わる間もなく、バッサリ答えた。
その時、ロンは既にハルに手首をガッチリと掴まれていた。
「ハル…どこ行くの?」
ロンは恐る恐る問いかける。
「ん?二人っきりになれる場所だよ」
ハルはニコッと笑い、「当たり前だ」と言うように言った。
ヒュッと恐怖で息を吸い込む。
「ねえ!ちょっと!」
アリサの声に現実に引き戻される。
ハルは、アリサをいないかの様に振る舞う。
それが癇に障ったのだろう。
「何で?楽しかったよね?ロン」
アリサは必死に言う。
「ああ…そうだね」とロンは曖昧な答えを言った。
それが気に食わなかったのだろう。
ハルの顔はダンッとワントーン暗くなる。
「へぇ、そんなんだ」
沸騰する程怒っているのが感じ取れた。
ロンはビクッと反応した。
怖いなら黙っときゃいいのに…
心の中でめちゃくちゃムカつく。
早く二人きりになりたくて事を急ぐ。
「ねえ、ロンに用があるから、引き止めないで欲しいんだけど」
あえて棘のある言い方をする。
ハルは作り笑いを浮かべている。
アリサはあからさまにムッとした。
「え~誘ってきたのはロンからだよ」
高い声が耳をつんざく。
僕は静かに目を閉じた。
「へぇ」
ハルの視線が、こっちを向く。
「そうなの?ロン」
冷たい目だ。
僕は静かに頷いた。
目線は外す。
「目を見て言いなよ」
片手で顎を強引に掴まれた。
軽蔑されたであろう顔を、嫌でも見ることになった。
案の定、表情は無表情で冷たい。
が、目は探るようでいて…まだ優しい。
酷く動揺している僕を、観察するように見ている。
優しい…目だ。
それに吸い込まれる様に見てしまう。
アリサがいるのに…
それに気づき、ハッ!としてアリサの方をバッと見た。
キスをしようと近づいて来ていたハルは
「ハア」
と、面倒くさそうにロンと同じ方向を向いた。
案の定、アリサは驚いた表情で止まっていた。
「なに…してるの」
ヒクッと片方の口角が動く。
アリサの目はいつにも増して丸くなり、引いた顔をしている。
どうするんだ…これ
なんて言い訳を…
ロンは絶望的な表情だった。
「ロンと俺は付き合ってるんだ」
軽い調子でハルは言った。
「…!」
僕は驚き、パクパクと口を動かす。
「ねっそうでしょ?ロン。」
覗き込まれた顔は穏やかに笑う。
僕は責めるような目でハルを見た。
「せっかくだからキスでも見せつけようか?」
その顔はニイと笑う。
酷く魅力的な顔に固唾を飲む。
「ハ、ハル…」
諭すように名前を呼ぶ。
困るのは僕だけじゃない。
ハルも困るだろ?と、目で訴える。
「…なに言ってるの?ありえないっ!」
アリサは、ツカツカと歩いてきて、バンッ!と高そうなバックでハルを叩いた。
その間、ハルは「ハハッ」と乾いた笑い声を出していた。
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