溺愛攻めを怒らせた

冬田シロクマ 

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6.7 拘束

いきたくて、ロンは涙目になっている。
声には余裕がない。
かすれて震えた、少し切羽詰まった声…
そしてロンのくちは、少し開いていた。

「かわいい…」

うっとりした顔でハルは言う。
ハルは、ロンの花びらのような唇を、プニプニとつまんだ。
ニコニコと、まるでおもちゃで遊ぶ子どものように、ハルはロンを扱う。

「は…」

吐息が漏れる。

「まだ我慢だよ。できる?」

「よしよし」と、泣きそうなロンの髪の毛を、サラサラと撫でながら言う。
ロンはハルの腕の中で、フルフルと首を振った。

もう我慢の限界だった。
ハルの腕を強く掴む。

無理だ…

涙をためた、懇願の表情でハルを見上げた。ハルは優しく微笑みかけてくれた。
希望の光が見えた。

「そっか…でもまだ我慢だよ。」

ハルはニコッと笑う。
その一言で、絶望に落とされる。
イきたくてもイけない状況が続く。

「ひっ」と血の気が引くロン。

「な…んで」
「ん~、なんでも」

話し中、両手をニギニギと触られていた。
ロンは、ハルの手を振り払った。

「はな…して」
「だめだってば。ロン」

あくまで、優しい声でハルは言った。
ロンの腕を掴む。

「離せってばッ!!しないなら帰る!!」

ハル (わめく子どもみたいだ。面倒くさいなぁ。)

ハルは心の中で溜め息をつく。

「ロン…」

ハルにガバッと上に乗られた。
ベッドに、押し倒される。

「どけよっ!ハル!!」

ロンはキッ!と睨む。
ハルは眉を下げ、困った表情をした。
ロンは内心イラッとした。

バシッ!

振り上げられたロンのこぶしを掴む。
ハルは、無表情でロンを見下ろした。

結構な…力だな
…どうするか。

俺の笑っていない顔を見てか、少し大人しくなったロンに、諭すように言った。

「ロン。俺の言うこと聞いてほしいんだけど。今日だけは俺に従順になって。」
「いやだ!!そんなの…!!」

ロンの目には悔し涙が浸っている。
「はあ…」と溜め息をつくと、ロンはビクッと怯えた。

「さっ…さっき、舐めたし…」

最後の方の声が、震えている。
口の中がじわじわと乾く。
鼻がツンッと痛くなる。

「もう…いやだッ…!散々受けた…こんな屈辱…どれだけ僕を馬鹿にすれば、気が済むんだッ…!」

ロンは涙声で訴える。
顔を涙でグチャグチャにして言う。
その様子に…何故か興奮した。

ハルはとても…冷たい表情かおをしていた。

カチャン

…?

大きな不安が、頭を一杯にした。
僕の片腕は、太い手錠を付けられていた。


「わっ!」

バランスが崩れ、ハルに寄りかかる。
落ちたところでニコニコ笑ったハルに、「よしよし」と頭を撫でられる。
嬉しそうなのが、ハルの声と手から伝わる。 

「やめて…なに…?」

カチャ…カチャ、と後ろで鍵をかけられた。

「ハ…ハル…」

声が震える。
ベッドから逃げようとしても、鎖のせいで無意味だった。
首にも似たようなものを付けられた。

こわい…こわい…
なに…

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