溺愛攻めを怒らせた

冬田シロクマ 

文字の大きさ
54 / 134

続き

「僕のおっぱい、いじめてください」
「ふふっ、…なに?」

うつむいたロンは小さな声で言った。
だがこんなに近くにいるんだ。
届いてるだろう。
だがハルはニコニコと愉しそうに、聞こえない振りをする。

「…っ…だからっ!」
「ん?」

っとに、性格悪い…!

キッ!と睨む。
ハルはソファーの持ち手に、頬杖をつく。
嬉しそうに笑っている。

「両手で持って。俺に懇願して」
「…は?」

ロンは、あり得ないと言った表情で固まる。
ハルはニコニコ笑う。
ハルの表情で、冗談じゃないことがわかった。

…まだやる前だというのに、ロンはカアアアと真っ赤になっている。
屈辱的に、顔をしかめ、地面を見ている。
ハルは、ロンの顔をしっかり見たくて、体を傾け、ロンの顔を覗き込む。
フイッと顔を背けられた。

恥ずかしそう…かわい…

ロンの頬に、スリッ…と優しく触れる。
ロンのキメ細やかで赤くなった肌。

これを見れただけで、いつもなら満足するが…

ロンの恥ずかしそうな表情を見て、ハルはニコッと笑った。

アリサの「ロンも楽しんでいたよね?!」と言った言葉を思い出した。
イライラが募る。
これだけじゃ気が済まない。

「ロン」

ロンの顎を掴む。
恥ずかしいからか、目は滲んでいた。
勘弁してくれ…と懇願されているようだ。

かわいいけど…俺以外とデートしたことを、許せるはずもない。

ハルはニコッと笑う。
ビクッッ!といつも以上にロンは怯える。

ロンはゆっくりと、震える手を無い胸に添える。
ハルの目を見る。
冷たいハルの目は、「早くやれ」とせっついているようだった。

「…なめてほしい…ッ……おっぱい…」

最後の方の言葉は、泣きそうで濁音が混じっていた。

声も、ロンも震えてる…

ハルはロンの耳元や頬を、コショコショとなでる。

「よくできました」

酷く優しく言った。
ロンは(これで許された…?)といった表情をしていた。



恥ずか死にそうだ…

ニコニコと笑ったハルは、僕の胸に顔を付け、「ペロッ」と僕の胸の間を舐めた。
わかっていても「ヒッ」と声が出る。
思っていた所ではなく、驚いた。
「ふふっ」と余裕そうな笑い声と、余裕そうな表情。
にこやかに、笑う顔に一種の憎しみの色を向けた。
ハルの手は下にも伸びてきた。

カツッ…

「?」

なんか音が…

ハルの手元を見る。
柔らかそうな掛け布団以外、ベッドの上にはなにもない。

「どうしたの」

ハルは優しい表情で僕の顔を、覗き込む。
その表情を見て、溶けるような気持ちになった。

かわいい…それとハルは綺麗だ。
嫉妬深さが無ければ、完璧なのに…

僕は目を細める。
ハルは優しく笑った。 

ハルは黒いベルトの手錠を、右手に掴んでいた。

「好きだよ。」

「僕もだよ…」と言う代わりに、ハルの胸板にグリグリと顔を擦り付ける。
ハルは「ふふっ」と嬉しそうに笑った。

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

【短編集】こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

少年探偵は恥部を徹底的に調べあげられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。