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シーズン2
番外 続々々 幸せ
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「ああ、…当たり前だろ」
適当さを装って言う。
ハルの顔が、パアアッとほころんだ。
……っ
ロンは、ハルの魅力的な表情に魅入った。
綺麗な神秘的な美しい顔が、ニコッとほほえむ。
「よかった…」
ハルはじんわりと、浸透するような言い方をしていた。
なぜかホッとしたのはハルもらしい。
ぼくはハルの両腕をつかむ。
真剣そうに見るロンは、なにを求めているのかわからない。
「?どうしたの。ロン」
へらっと人懐っこい笑顔を見せる。
ぼくはハルの顔を両手で持った。
✯
「……???」
え…ほんとにどうした?
ハルの少し困ったような表情。
ロンは真剣に見つめる。
「ずっと考えてたんだ」
ロンが口を開く。
だがすぐにキュッと、口を閉ざした。
罪悪感…?なんの表情だ?
ロンは下を向き、泣きそうになる。
「ロン…?」
ロンに触れようと手を伸ばす。
ロンはその手を掴み拒んだ。
「ぼくは…男を好きになれなくて…」
息が詰まりそうだった。
さっきまでの嬉しい気持ちは、なかったことのように潰された。
「……」
無言のハル。
「だっ…だけど」
顔を上げる。
前向きな表情に、パッとなったロンの顔。
ロンはおれの顔を見て、止まった。
さっきまでの嬉しそうな顔は,消え失せている。
作り笑顔でほほえみ、瞳が暗い。
「それで?」
ニコッと笑うハル。
その顔を、ロンはギュッ!と胸に抱く。
「その顔やめろ。……好きだから」
離し、しっかりと目を見て言われた。
ハルはポカンとしている。
そして、
「ほんと…?」
信じられない声。
泣きそうになっている。
「うん…ハルのこと」と付け足す。
「あっ…あ……よかっ…!」
顔を覆う。
ハルはロンの顔に手を添え、力強くキスをした。
✯
先程腕を回したハルの背中。
ロンは縋り付くように、ハルの身体をぎゅうううと抱き締める。
ハルはボッと、赤くなった。
「ロン…!」
嬉しそうにまた、抱き返してきた。
ハートマークが周りを飛び交う。
疑い深い自分でも、ホッとするほど安心しきる。
はる…
そして、自分はかすかに恐怖に怯えていた。
「はぁ…」と言い壁に背中を当て下がる。
ハルは今買いだしに出掛けていた。
目を斜めに流す。
なにもない一点を見つめた。
そして目を静かにつぶる。
「ハルに…飽きられたくない」
その声ははっきりと、広い家の中に響いた。
✯
最近ロンの様子がかわいい。
猫のようにすり寄ってきては、おれが構うとそっぽを向く。
だけど、名前を呼ぶと来てくれる。
幸せだと、思った。
適当さを装って言う。
ハルの顔が、パアアッとほころんだ。
……っ
ロンは、ハルの魅力的な表情に魅入った。
綺麗な神秘的な美しい顔が、ニコッとほほえむ。
「よかった…」
ハルはじんわりと、浸透するような言い方をしていた。
なぜかホッとしたのはハルもらしい。
ぼくはハルの両腕をつかむ。
真剣そうに見るロンは、なにを求めているのかわからない。
「?どうしたの。ロン」
へらっと人懐っこい笑顔を見せる。
ぼくはハルの顔を両手で持った。
✯
「……???」
え…ほんとにどうした?
ハルの少し困ったような表情。
ロンは真剣に見つめる。
「ずっと考えてたんだ」
ロンが口を開く。
だがすぐにキュッと、口を閉ざした。
罪悪感…?なんの表情だ?
ロンは下を向き、泣きそうになる。
「ロン…?」
ロンに触れようと手を伸ばす。
ロンはその手を掴み拒んだ。
「ぼくは…男を好きになれなくて…」
息が詰まりそうだった。
さっきまでの嬉しい気持ちは、なかったことのように潰された。
「……」
無言のハル。
「だっ…だけど」
顔を上げる。
前向きな表情に、パッとなったロンの顔。
ロンはおれの顔を見て、止まった。
さっきまでの嬉しそうな顔は,消え失せている。
作り笑顔でほほえみ、瞳が暗い。
「それで?」
ニコッと笑うハル。
その顔を、ロンはギュッ!と胸に抱く。
「その顔やめろ。……好きだから」
離し、しっかりと目を見て言われた。
ハルはポカンとしている。
そして、
「ほんと…?」
信じられない声。
泣きそうになっている。
「うん…ハルのこと」と付け足す。
「あっ…あ……よかっ…!」
顔を覆う。
ハルはロンの顔に手を添え、力強くキスをした。
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先程腕を回したハルの背中。
ロンは縋り付くように、ハルの身体をぎゅうううと抱き締める。
ハルはボッと、赤くなった。
「ロン…!」
嬉しそうにまた、抱き返してきた。
ハートマークが周りを飛び交う。
疑い深い自分でも、ホッとするほど安心しきる。
はる…
そして、自分はかすかに恐怖に怯えていた。
「はぁ…」と言い壁に背中を当て下がる。
ハルは今買いだしに出掛けていた。
目を斜めに流す。
なにもない一点を見つめた。
そして目を静かにつぶる。
「ハルに…飽きられたくない」
その声ははっきりと、広い家の中に響いた。
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最近ロンの様子がかわいい。
猫のようにすり寄ってきては、おれが構うとそっぽを向く。
だけど、名前を呼ぶと来てくれる。
幸せだと、思った。
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