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シーズン2
甘いと診断結果
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「なにか…他に不安がらせるようなことしたかな?」
ハルに見つめられて、電気で痺れているみたいに身体が動かない。
ほほえむハルに、いつもと違うものを感じた。
まるで「逃げないよね…?」と言われているようだった。
「違う、そうじゃなくて」
焦ったように言う。
ロンの瞳はせわしなく動いた。
「うん?どういうこと?」
優しい声と表情。
ニッコリ笑うハルに、圧を感じた。
「…………うんざり、しただろ。」
ほんとは言いたくなかった。
ぼくを見ている目が離れない。
ハルは、ぼくがなにを言ってるのかわかっていないようだった。
「かあさん…あの人の鬼電には」
目も見ずに言った。
ぼくは、ハルにこれ以上このことに突っかからないで欲しい気持ちが増した。
「だから…」
面倒くさくなったと思って…
言葉が続かない。
暗い表情でうつむくロン。
「…全然」
ハルは目の前のカップに口をつける。
窓の外に視線を移して言った。
明らかにハルをまとう空気がゆるむ。
「なに、それでおれがロンと別れるとでも思ったの?」
「ははっ」と笑うハル。
「甘いねぇ。ロンは」
ハルは、白い湯気が出ているラテを口にした。
……
愛情不足
それも深刻な…
診断するとそう言われた。
自分ではわからない。
僕は、周りの人間よりも親から愛されている、と感じる。
自分が不安定になるのはたまにで、なにかに依存してなきゃ生きていけないなんてことはない。
精神科医の本の中で、愛情飢餓の人の例としてあげられるのは、いつもアル中や性行為など、なにかに溺れている人たちだった。
自分は全然違う。
子どもだったとき『おかあさん、ぼくのこと好き?』と聞いてみたことがある。
大好きだと言われた、当たり前だと。
「ほんとう?」
昔から疑り深かった。
子どもの頃のぼくは、不安そうに聞いた。
「当たり前でしょ」
そう笑う母。
……
ハルに見つめられて、電気で痺れているみたいに身体が動かない。
ほほえむハルに、いつもと違うものを感じた。
まるで「逃げないよね…?」と言われているようだった。
「違う、そうじゃなくて」
焦ったように言う。
ロンの瞳はせわしなく動いた。
「うん?どういうこと?」
優しい声と表情。
ニッコリ笑うハルに、圧を感じた。
「…………うんざり、しただろ。」
ほんとは言いたくなかった。
ぼくを見ている目が離れない。
ハルは、ぼくがなにを言ってるのかわかっていないようだった。
「かあさん…あの人の鬼電には」
目も見ずに言った。
ぼくは、ハルにこれ以上このことに突っかからないで欲しい気持ちが増した。
「だから…」
面倒くさくなったと思って…
言葉が続かない。
暗い表情でうつむくロン。
「…全然」
ハルは目の前のカップに口をつける。
窓の外に視線を移して言った。
明らかにハルをまとう空気がゆるむ。
「なに、それでおれがロンと別れるとでも思ったの?」
「ははっ」と笑うハル。
「甘いねぇ。ロンは」
ハルは、白い湯気が出ているラテを口にした。
……
愛情不足
それも深刻な…
診断するとそう言われた。
自分ではわからない。
僕は、周りの人間よりも親から愛されている、と感じる。
自分が不安定になるのはたまにで、なにかに依存してなきゃ生きていけないなんてことはない。
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「当たり前でしょ」
そう笑う母。
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