64 / 261
第2章
第29話
しおりを挟むふと目を覚ますと、空はまだ暗く、まだ朝になってない様だ。
俺の側には添い寝をする様に、キャロとカミラが一緒に横になっていた。
2人とも寝ている様で、俺に触れてはいないが少しでも起き上がれば、直ぐにでも目を覚ましそうだ。
だから、俺はユックリと垂直に浮遊してこの場を後にした。
そして、尿意がきてトイレを探すが家の中にしか作ってない事に気が付き、急いで公衆便所を作って漏れる前にトイレに着くことが出来た。
他の人達はどうしたんだろうか?態々家の中に入ってやったんだろうか?
それとも、立ちションとかしたんだろうか?
王都では良く見かけた光景だったが、折角俺が作った場所ではやめて貰いたいものだが、無いものは仕方ないよな。
キャンプファイヤーの火は、まだまだ燃えていて明るく辺りを照らしているが、そこらに転がって冒険者達や村人達は寝ていたり、
まだ酒を飲み続けている冒険者もチラホラいた。
子供達が見当たらない事に気が付いたが、早速孤児院に入ったんだろうと思い覗きに行ったが居ない。
んん?何故だ?門も締め切ってるから連れ去られたとかは考えられないし、どうしたんだろうかと、俺がフラフラと千鳥足で馬車の方角へと向かって馬車の荷台を覗くと、世話役の人やアビーさんと一緒に寝ていた。
何で孤児院を使って無いんだ?
不思議に思ったが明日にでも聞こうと思って、賢達を探した。
一昨日の夜に目的地の村に着いたら話そうぜと言ってくれたし、俺の最終目的地とする『大和』について聞こうと探すが見当たらない。
仕方ないと思い、空から探す事にした。
夜だし真っ暗でも、起きてたらあの時みたいに火を囲んでいる筈だと思って飛び上がった。
殆どの冒険者達は寝ている様で、偶にまだ飲んでるグループがあるくらいだ。
探していると畑側にポツンと火の明かりが見えた。そこを目指して飛び降り立つとやっぱり賢達のパーティ『天性』だった。
俺の子供達用に出した林檎と葡萄ジュースとワインをチビチビ飲んでいる様だったが、賢だけが起きてはいるが飲まずに横になってウトウトとしていた。
俺は起きているとは言え、賢には話しかけないで他のメンバーに話かける事にした。
さっきの事もあってジョージは気まずい感じだったから、アンソニーかダニエルが良いだろう。
「俺がコッチに来たのは『大和』の事を聞きたくて来たんだけど、どっちが話してくれる?
賢でも良いけど、今日はもう、あまり話したく無さそうな雰囲気だからキミ達に話しかけたんだけど」
「なら、私が話しましょうかね。
先ずは何が聞きたいですか?
質問形式で答えられるものから話します」
そうアンソニーが俺の言葉に応えてくれて、質問形式で答えたられるモノから答えていく様だ。
「そっか、じゃあ先ずは『大和』はここからこの場所からどの位離れているんだ?」
「そうですねぇ、ここからだと大和までの間に国が二つ程ありますが、その辺りはそちらのシオン様かダンクさんが知っている事でしょう」
あ、そっか姐さんは兎も角、シオンは元貴族だから行った事はあるよね。
「じゃあ、大和の国の面積はどの位あるんだ?
もし、答えられなかったり、わからないなら、大和の皇都の面積や皇都の街の広さを教えてくれないか?」
「先ず国の面積を言う前に、この星の大きさを教えた方が良いかもしれませんね。
ミーツさん、この星の大きさはどの位大きいと思いますか?」
「普通に地球と同じくらいじゃないのか?」
「違います。この星はもっと大きいのです。
惑星の木星はわかりますよね?
その木星と同じくらいの大きさらしいのです。木星は地球の10倍は大きいです」
「あぁ、木星は知ってる。
そんなに大きいのは知らなかったけど、
まさかココがその位大きいって事なのか?」
「はい、そうです。大和は人族の住む大陸では最も大きな領土を持ってます。
多分、既に賢から聞いていると思いますが、大和には転移者や転生者が自然と集まるので、文化も元々のこの世界の何世紀か分か進んでます」
「まさか、もしかしたら元の世界に帰る事が出来る様な研究とか、既に終わってるんじゃないのか?」
「それは分かりません。私の様な一般家庭で育ち、国の貴族でも何でも無い者にはその辺りの研究とかは教えてられてません。
但し、賢が望めば教えて貰える可能性があります。賢はあの国では貴族ですから、今は冒険者として好きにさせて貰ってる状態ですけど、いずれは家を継いで国の為に働かなくてはいけなくなります」
「成る程なぁ、賢は俺の知ってる賢の子孫で勇者召喚でこの世界に来たんだったな。
俺の知ってる賢は大和で召喚されたのか?」
「いえ、その辺りは私もよく分からないのです。賢の家の文献を見れば分かると思いますが私はミーツさん程、興味が無かったので観覧はしてないです」
「そうか、わかった。ありがとう!
じゃあ、最後に大和の皇都の街並みを教えてくれないか?どんな街なんだ?」
「大和は城を中心に円形に街が広がっていますが、街は一つじゃないんです。
それぞれが、色々なテーマで高い壁で区切られています。
ですから、入る門もそれぞれあります。
例えば、ピザを思い出して下さい。
ピザの中心に城があってピザのカットされた三角の部分が街といった感じですけど、わかりますかね?」
「ああ、何となくだけど分かった。
テーマといったけど、どんなテーマなんだ?」
「色々ありますが、一般的に公開されているのが、この世界の他の国の王都と変わらないくらいの建物ばかりで、入っても違和感は無いと思いますが街並みはとても綺麗です。
中心の城もその街に合った形で建っていて、それぞれ他の街に合った顔の複雑な構造の城になっています。
その辺りは行けばわかります。
レイン様の所に向かうのであれば、必ず城に呼ばれる筈ですからね」
「やっぱり、そうかな?正直面倒になってきて大和には行くけど城に行くのは、ちょっとって思い出してたんだよな。
それで他の街のテーマは何があるんだ?」
「あまりここでは言わないで、直接見て感動された方が良いですけど、凄いですよ!
街並みの一つに日本の江戸時代の様な街がありますよ。行けば物凄く広大なテーマパークに来たと錯覚するかもしれませんね」
「成る程な。分かった!ありがとう。
今のところ聞きたいのは、このくらいで
後は自分で確認するよ。
賢も寝てしまった様だし、俺も離れて寝直すよアンソニー達も酒は程々にして休めよ?」
「分かりました。では、お休みなさい」
そうアンソニー達に軽く手を上げて離れた。
そして寝直す為にトーラスの元に向かうと、トーラスと繋がってるキャンピングカーの中には俺が入れない程、人が入ってて寝ていた。
仕方ないと思い、壁の上で少し狭いが横になって夜空を見ながら眠りに着く事にした。
131
あなたにおすすめの小説
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。