底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

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第2章

アリスの話5

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アリスの話5

宿に戻ると食堂では『天性』の人達が酒盛りをしていた。

でも、その中で唯一ジョージさんだけは静かに呑んでて、砂埃だらけの愛とジャス君の姿を見るや否や、駆け寄ってきてくれた。


「どうした?何かあったのか?」


私はこの人達に相談する事によって、巻き込んじゃうと思って悩んでいると、ジョージさんは私の頭を優しく撫でてくれた。

「言いたくないなら、無理して聞かないが、自分達だけで解決出来ない事なら、手伝ってあげても良いと俺は思っている」


そう言ってくれたけど、やっぱり悩む問題だよ。

ジョージさんに撫でられていると、ジョージさんが宿の入口に居るのが不審に思ったのか分からないけど、ダニエルさんも来てくれた。

「おう、ジョージどうしたー?
お?アリスちゃんじゃん?
もう帰って来たのか。あ?何でそんなに砂だらけの格好してるんだ?
おーい、賢にアンソニー、アリスちゃんが大変だぞー?」


ダニエルさんが賢さん達を呼んで、更に問題が、ややこしい問題に発展しそうだったけどさっきまであった経緯と、私達がこの世界に来てからの経緯を賢さん達に話した。


「ふむ、やっぱり勇者召喚する国というものは碌な国がないな。
俺の初代様も召喚された国は、自分達の事しか考えてない人達だったと、賢の名前の記憶にあるぜ」

「さて、賢の話は後日時間のある時にでも聞くとして、アリスちゃん達は今後はどうしたい?お友達の勇者は今の段階では、助けられないみたいだけどな?」

「ダニエル、俺達が手伝ってあげれば、アリスちゃんの友人の勇者様は城から連れ出せるんじゃないか?俺の瞬間移動でよ」


やっぱり、愛のよく使う言葉で言えば、賢さん達を巻き込んでしまうルートに入ってしまったようね。

「賢さん、ありがとうございます。
でも、撫子は私達が自分達の力で解決しないといけない問題だと思うんです」

「そうか、なら俺達に出来る事はあるか?
何かして欲しいから話したんだろ?」

「ダニエルさんも、ありがとうございます。
何かして欲しくて話した訳じゃないですが、賢さん達にお願いしたい事があります。
私達を鍛えて下さい。
レベルの低い撫子に負けるのは嫌ですし、次に会った時に負かして撫子を正気に戻したいですから」

「じゃあ、一度この国を出て俺達の国に来ないか?俺の瞬間移動があれば全員は無理だけど、何回かに分けて移動すれば出来るし、強い魔物も沢山いるからレベル上げも容易く出来るし、強くなる為の修行道場とかもあるぜ」


私の提案に賢さんは自分達の故郷に来いと言ってくれた。

正直嬉しいけど、私だけの判断では決められないし、今はオジサンの問題で忙しいグレンさんの事もあるし、とりあえずの所、相談して保留にしてもらう形に取ってくれた。

この日は疲れや、考え事が沢山あってか昼頃に起きたのに、直ぐに眠りに付いた。

次の日からは賢さんに付いてきて貰って、前にオジサンと入ったダンジョンに籠る事にした。

パーティは3つに分けて
賢、私、ポケのグループでA班で、ダニエル、ビビ、モブ、愛のグループでB班、最後にジョージ、アンソニー、ジャスのグループでC班とで別れて、それぞれ時間置いて入っては出ると行った作業を繰り返して、数日が経った。

そして、王都に戻る時になった時、王都に入る門が凄い行列になっていた。

冒険者用の門はそこまで大した行列では無かったから、良かったけど行列の理由を門番の人に聞くと、今日に勇者のお披露目パレードがあるからだとか言っていた。

私達は急ぎ目に宿に戻って、撫子を遠目で見られて向こうからバレない建物の屋根で、パレードを見る事にした。

パレードが始まるまでどの程、経ったか分からないけど、それは唐突に始まった。
兵士の人達が街の大通りを整理しだして、道の両側に兵士が並んでラッパを吹きだした。

すると、城から来たのか、大きな馬車で金色の鎧を着たケインと、銀色の鎧を着た撫子が大きな馬車の色んな飾りを付けた荷台で、街の人達に手を振りながら登場した。

パレードは門まで到達するまで続き、門まで着くと、別の頑丈そうな馬車に乗り込み城まで戻って行った。

そして、兵士が大声で王からの有難い言葉があると、街の人達を黙らせた。

私達も聞いた事のある王の声が、どこから聴こえて来るか分からないけど、王の声が聞こえてきて

「勇者は我が国の為に戦ってくれる、今日から三年後に魔族の国を攻めて滅ぼす」

と、宣言の様な言葉が聞こえて来た。
私は思わず、天性のメンバーの方を向くとアンソニーさんが遠くまで声が届く拡声器みたいな魔道具を使ってると説明してくれた。

それまでには私達も、もっと強くなろうと、強く心に決めて私達の仲間と誓いあった。




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