底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

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第3章

第2話

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第2話

 森で出会って、ティムしてしまったウサギの名無しと歩いていると、森の中で家を発見してしまった。

 家は木の上に家を建ててる、ツリーハウスという物だ。
 家は全部で10戸程あるが、どの家も登る為の階段やロープが見当たらない。

 仕方なく宙を飛び、家の扉をノックするが、返事がなく扉を開けると中は家具とか揃っていて、埃も待ってなく綺麗だ。

それなのに人の気配が無いのが気になる。
 俺が来たから隠れたのか?
でも、隠れたにしてもどこに?
 分からない事だらけだが、あまり此処には居ては行けない気がする。

俺はツリーハウスから辺りを見渡すが、何も無く、警戒しながら下に降りて地面に着地した後も、辺りを警戒しながら森を進んだ。


 道なき道を進んでいると、森の出口らしき明かりが見えて来た。

 思わず走ってしまっていたが、森を抜けると目の前には金色の壁があって、上を見上げて見てみれば全部の壁が金色で出来ている様だ。

壁に沿って歩いていると、商人か?行商人らしき人の列に当たり、最終尾に並んでいる人に、ここはどこで何に並んでいるかを聞いてみる事にした。

 すると、ここはクリスタル国の隣の国でゴールデン国と言う所で、ゴールデン国の王都ゴールドマネーという場所だというのが分かった。

 クリスタル国の王都と違って、ここの門は一つしかない為、どうしても行列が出来てしまうのだと、行商人は話ていた。

そうして、行商人との話が終わり、並んで待っていると俺を呼んでる声が聞こえてきた。

 聞こえた方向に振り返ると、馬車に乗ったシオンと姐さんが手を振ってやって来た。
 ロイスが見当たらない所を見ると、馬車の荷台で寝てるんだろうな。


「ミーツちゃん!何で先に来てるの?
もしかしたら、迷いの森を通ってきたの?」


何だ?迷いの森って?
さっき迄いた森の事か?


「何だダンク、俺達と合流する前に道しるべを残さなかったのか?」

「残したわよ。ね?ミーツちゃん」

「いや、途中迄は分かったけど、森に入る時には分からなくなって気づかなかった。てか、シオン何だ?その迷いの森ってのは」

「知らないで通ってきたのか、そりゃそうかお前は、そうだったな。

迷いの森ってのは、そのままの意味で森の入口付近は普通だが、奥まで入ると人を迷わす魔法が掛けられてる森の事だ。

主にエルフが住んでる森や、昔に住んでたと言われる森は魔法が掛けられている。

そういった森は迷いの森と呼ばれ、近隣の国に恐れられているんだ。
しかし、良く抜け出せられたな?」


「そんなの知らんよ。適当に進んでいたら、抜け出せられたんだからさ!
あ、でも抜ける前に木の上に家が建ってる所があったな」

「何?エルフは見たのか?」

「いや、見てないな、家は綺麗だったけど人の気配が全く感じられなかったから、辺りを警戒しながら進んだよ」

「ミーツちゃん運が良かったのね。ところでミーツちゃん?肩の乗ってるのってウイングラビットじゃない?」

「ああ、名無しの事?森で狼の魔物に襲われている所を助けて、傷を癒して餌を与えてたら、懐いたんだよ。
てか、こいつってウイングラビットっていうんだな」

「ミーツちゃん、きっとその子が居たから森を抜け出せられたのね。
ウイングラビットに会えるだけでも幸運なのに懐くなんて、あり得ないわ!
それにピンク色のウイングラビットは幸運の象徴なのよ。
それにしても、可愛いわね。普通のウサギと違って横に垂れてる耳が特に良いわ」


「へぇ、そうなんだ。
お前って凄かったんだな。
所で、姐さんコイツに名前付けたいんだけど何が良いかな?
俺が付ける名前じゃ不満らしいんだよ」

「ミーツちゃん、因みにどんな名前を付けようとしたの?」

「いや、普通に見た目がピンク色のウサギだから、ピンサロか雌だったら運子、雄だったら運ポコって付けようとしたけど」

「はぁ~?ピンク色のウイングラビットは雌しか居ないのよ。
そんな子が、ウンコとか名前を付けられたくないでしょ?」


それもそうか、じゃあ何にするかな?
大人しく姐さんに任せるか?

「あ!じゃあ、こんなのはどうかな?
ウイングラビットなら、ウサギ料理でスカって名前の料理があるから、スカトロとかどうかな?」


 俺がそう発言すると、肩に乗っていた名無しが、俺の耳を思いっきり噛み付いてきた。
 流石にスカトロはないか。


「ミーツちゃん、スカトロって悪くないと思うけど、どう言う意味?」


あれ?この世界スカトロって無いのか?
それとも、姐さんが知らないだけか?

「ミーツ、お前それは無いと俺でも思うぞ?」


あ、シオンは知っていたみたいだな。

「じゃあ、姐さんが決めてくれよ。
名無しも、それでいいよな?
姐さんは俺と違って、センスいいから任せても良いと思うぞ」

俺がそう言うと、俺の耳を噛み続けた名無しは噛むのを止めて、姐さんの方をジッと見つめだした。


「そんなに見つめられると、緊張するわね。
ウ~ン、前にミーツちゃんから貰ったドロップっていう飴に似てるし、耳が垂れてるし、ロップちゃんでいいんじゃない?」

「ロップか良いね。確かロップイヤーって種類のウサギが元の世界にいたな。
 見た目通りだけれど、名無しもそれで良いかな?」


名無しはそれで納得したのか、ウイングラビットことロップが光り出した。

 トーラスの時と同じ様に、光りが収まって来た辺りで、俺に【よろしくね、主様】と聞こえた。

俺はトーラスの時と同様に俺だけが聞こえたのかを、姐さん達に確認すると、あの時と同じで俺だけが聞こえた言葉だったようだ。


「ロップ、いつまでかは分からんけど、よろしくな」

俺がそう言うと、ロップが先程噛んだ俺の耳を舐めて甘えるように「キューン」と言い俺の頭に移動した。

ロップが俺の耳を舐めた事によって、俺の耳の痛みと傷が治ったようだ。
 もしかしたら、名前を付けた事によって、ロップに治癒の力が付いたのかも知れない。


 そういったやり取りをしていると、行商人の列が大分減り、いつの間にか自分たちの番となって、門番が冒険者かどうかの確認を聞いて来た。

壁が金色だから、門番の兵士も金色かと思えば、金色では無く黄色の皮鎧を着ている。

冒険者だと名乗ると、一人づつ個室に入れられて、ギルド証を渡して確認を取って貰い、俺は無事に壁の内側に入ることが出来た。

 ギルド証を渡した時に、何故か驚かれたけどなんだろうか?
 俺みたいなメタボ体型の奴がAランクだから驚いたのかな?

門の内側は全ての建物が黄色や金色で出来ていて、見てると目がチカチカして、おかしくなりそうだ。

そうして、門の方を向いて姐さんやシオンの出て来るのを待ってると、ロイスが最初に出て来た。
あ、そういえば、コイツが居たっけな。


「なに?ボクが出て来て不満そうだね?」

「そうでもないさ、お前が居るのを忘れていたからな」

 俺がそう言うと、ロイスは頰を膨らませてムーっと唸っている。

 そんなやり取りをロイスとやっていると、シオンが出てきて、最後に姐さんが出てきたけど、姐さんの時だけ、門番の人が姐さんについて来て姐さんに握手を求めていた。

改めて、姐さんって何者なんだと思ったが、そのうち、姐さんから言ってくれるだろうと聞かないでいようと思っている。

全員が揃った事で先を進もうと街を歩くと、城が少し遠くだが、ある事に気がついた。
 全ての建物が黄色や金色で建てられているから、全く気が付かなかったけど、城も金で出来ているみたいでピカピカに輝いていた。

 思わず「うわぁ」と声が出てしまう程、悪趣味な城だ。
 きっと、ここは金が取れる鉱山とかが豊富にあるんだろうな。

 俺達は、とりあえず今夜泊まる宿を探すべく街を探索する事にした。

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