底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

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第3章

第14話

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第14話

 第ニ階層に降り立った俺は驚いた。
 下りてる途中からでも見えていたけど、二階層は迷路の様に入り組んでいるのが見えたからだ。

 昔に姪っ子に買い与えた絵本の迷路の様にジグザグになってる場所や、行き止まりの場所などが全部ではないが、見えて驚いてしまった。


「ガメニ達はここすらも、クリアして下りたんだよな?」

「あぁ、下に降りる道順は頭に完璧に入ってるぜ。何度も来たからな」

「じゃあ、俺は自分の力だけで攻略したいから先に行って待ってるか、上に戻ってくれていいよ」

「いや、ミーツさんには食料を貰わないと行けないし戻らないぜ。
 オレは口出しをしないで、後ろから付いて行くから好きに行きな。
この二階層もこんなに入り組んでいるけど、魔物はちゃんと出るからな」

「じゃあ、食料渡して置くから戻っていいぞ?それとも一人じゃ戻れないか?」

「バカにするなよ。レッドモスは兎も角、黄金鴉くらい余裕で一人で倒せるぜ。
この階層も、警戒しながらなら一人でも行けるぜ」


初めて聞く魔物の名前が出たけど、モス?蛾の事か?仕方ない、俺の邪魔にならない様に付いてくるって条件でなら連れて行こう。

「口を出さないどころか、俺から離れて歩けよ?俺はお前が居たから、遠慮してスキルを使わずに戦闘していたけど、ここから先はバンバン使って行くからな」

「あ、あぁ、分かったよ!
でも、オレがピンチの時は助けてくれる?」

「まあ、それくらいならいいよ。
助けて欲しい時は声を大きく上げろよ?」


頷いたガメニを確認して、俺は歩きだした。
 とりあえず、左の壁に沿って歩くと直ぐに行き止まりに当たったが、そのまま左に沿って歩き出すと、先程ガメニが言っていた魔物らしき物が現れたけど色が違うな。

金粉を撒き散らす黄金の蛾で大きさは、50cmと先程の鴉よりは小さいが、数がビッシリと壁に張り付いて気持ちが悪い。

その中の一匹が俺に向かってゆっくりと近づいて来たから、刀で一閃して斬り倒すと、壁に張り付いていた蛾が一斉に赤色に変わりだしてきた。

「これはヤバイパターンかも」

そう呟くと、後ろから来ていたガメニが俺のやった事を見て驚いた。

「おいおいおい、レッドモスを倒したのかよ。ヤバイぜ!

コイツらは、自分達の仲間を攻撃されたら、一斉に襲いかかってくる習性があるんだぜ!

しかも厄介な事に、金粉の時に触れると相手を痺れさせるだけに対して、赤粉になると触れた瞬間、燃えるように熱くなって火傷を負って、その上痺れさせる事も出来る粉を振りまくんだせ!

ミーツさん逃げろ!オレも逃げる!一度一階に戻るぜ!コイツらは黄金鴉には近寄れないから一階に戻れば一安心だぜ」


 そうガメニは言って後ろで走りだした。
 でも、俺はヤバイと思いつつ顔がニヤけてしまっている。
 どこかの戦闘狂じゃないと思っていたのに、こんな状況で笑ってしまう、俺の心境はどうかしているのだろうか?

と、考えてる場合じゃないな。
俺の目の前に赤色の粉を羽で飛ばしながら、数十匹のレッドモスが俺に向かってやって来た。

そこで俺が考えた想像魔法は、とりあえずの所この赤粉を押し戻すように突風を出した。

すると、数十匹のレッドモスが全部バラバラになり、地面に落ちて行った。

「あれ?風を起こしただけなのに、なんでバラバラになるんだ?
おーい、ガメニー!倒したぞー」

俺から結構離れたのか、曲がりくねった通路で完全に見えなくなっているガメニを呼んでしばらく待っていると、ゆっくり歩いて戻って来たガメニが、赤く変色してバラバラになった状態のレッドモスを見て驚愕している。


「ミーツさん、何をやったんだよ!
何であれだけのレッドモスがバラバラになっているんだよ!てか、拾えよ!赤金は珍しいから、コレ持って城の奴等に渡すとメシが少し豪華になるんだぜ」


 ガメニの言う事を聞いて拾い集めて行ったけど、全部は拾えなかった。
 それは、ガメニが戻ってくるのを待っていた時間も、そこそこ長かった為に拾ってる最中に地面に吸い込まれる様に消えて行ったからだ。

「あーあ、勿体ねぇな」

「お前を待ってた時間が長かったからだよ。
そんなに言うなら、お前に渡すから上にあがっていろよ」

「いや、それはミーツさんが持っててくれよ。オレはダンジョンには口出さない代わりに魔物の習性のアドバイスをするからよ。
次もレッドモスが現れたら、どうやって倒したか見させてくれよ」

「それ位ならいいよ」

会話はそれだけにして、再度壁に沿って歩き出す事にした。

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