底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

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第3章

第29話

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第29話

 スカラベを倒して俺も凍ったけど、スカルブの危険な魔法のお陰で助かって一時止まっていたが、行動を再開する事にした。

 だけど、またスカラベが出てきては堪らないと考えた俺は、前方に光の玉を浮かせ、その更に先に圧縮した冷凍の玉を浮かせて進む事にした。

 冷凍の玉は触れれば、先ほど俺自身も一瞬で凍る程の冷気を浮かせている。

一応、この先からはスカルブに俺にもシールドを張って貰う様、頼んで張って貰ったが、何故か俺にもシールド張って貰う時に抱き付いてきたんだが、何故だろうか?
 ガメニの時は普通に触らずに張っていたのにな。

ガメニもガメニでスカルブが俺に抱きついた時、一瞬驚いて「抱き着く必要あるのか?」って、スカルブに至近距離でメンチ切っていたな。

 狭い所でのいざこざで少しイラッとしたけど、それもスカルブが俺に防御シールドを張って終わりとした。

只でさえ狭いのに、スカルブが抱き着いてガメニも至近距離で睨むといった事でごちゃごちゃとしたカオス状態になっていたから、終わった時ホッとした。

圧縮冷気を前方に浮かしたまま、進んでいると時折、弾けて対象物を凍らすといった事が度々起こった。

凍る対象物は今のところ全部、黄金スカラベで俺のI.Bに入れてるスカラベの数がとんでもない数になって行く。

圧縮冷気は弾けては作るといった、面倒な事をやりつつ進んでいるが、この通路はどこまで続くんだ?

多分、もう数km分は歩いているだろう。

「な、なぁ、ミーツさん、休憩しないか?」

後ろを振り返ると、ガメニが息を荒げて辛そうな顔をしていた。

「ガメニ、疲れたか?
スカルブ、この先に休む事が出来る場所はあるか?それと、この通路はどこまで続くんだ?永遠に続く無限回廊とかじゃないよな?」

「回答、この先に休むスペースの所は無いです。通路については言ってもよろしいんでしょうか?無限回廊ではないですが」

「無限回廊とかじゃないなら、言わなくてもいいよ。ガメニ、無限じゃないそうだから、ゆっくりでも良いから付いて来いよ」

「ハァ、ハァ、わ、分かったよ」

本当にガメニは辛そうだ。
結構歩いて来たけど、セーフティゾーンに戻ってガメニだけを置いて行くか?

でも、俺が最階層に到達してダンジョンをクリアした時、魔法陣とかで上に行ったらガメニを置き去りにしてしまうし、どうしたものかな。

「なら、俺の背中に負ぶさるか?」

「回答、ミーツ様の背丈は高い方ですので、ミーツ様の背にこのビッチを負ぶされば頭を打ち付けます」

段々、スカルブの口が悪くなって来ている。本当に魔導人形か?そう疑いたくなるレベルで人間っぽい。
ガメニを女として見ているのも気になる。

「スカルブ、じゃあ、どうしようか?」

「回答、このビッチには反撃シールドを張ってありますので、セーフティゾーンに一人で戻って待機して貰うのが一番かと」

「それは却下だ。俺がダンジョンクリアする事で一気に魔法陣で上にあがった時、ガメニを置き去りにしてしまうからな」

「確かに、それはありますが、このまま私共の足をビッチの所為で止める訳にも行かないですので、後で歩いて付いてくるという案は如何でしょう」

「それも却下だ。地上なら兎も角、こんなダンジョンで男だとしても、一人を置いて行くってのはダメだ」

「フゥ、では少々魔力を使いますが、私が浮かせて連れて行きますので、ミーツ様の魔力を再度頂けないでしょうか?」

「そんなんで連れて行けるなら、俺の魔力を幾らでも貰ってくれ」

「では、私に口付けをお願いします。
先程の動作でも魔力は供給されますが、より強く、より多くの魔力を得るには口付けが一番の方法なのです」


 どうやっても、スカルブは口付に持っていきたいのか。
 でも、それでガメニを置き去りにしなくても良いなら、仕方ないか。

「分かった。なら目を閉じろ」

「ミーツさん、オレなら頑張って付いて行くから無理するなよ」

俺がキスをしようとしているのを、ガメニは止めたけど、こう行った事は今後もあると思いガメニは無視して実行する事にした。

目を閉じてるスカルブの背中に手を当て、胸を触らず胸と胸の間に手を置き、魔力を強く流し込みスカルブの額にキスをした。

「ハアアアア!」

 スカルブは目を見開き、仰け反って顔を上に向けて声を張り上げている。
 そんなスカルブに俺は一歩後退して、見守るとスカルブは落ち着いたのか、息を荒げている様に見えた。


「ハァ、ハァ、ハァ、濃厚な魔力をありがとうございます。息を荒げる程の濃い魔力を頂きました。
 私の口に直接口付して貰うのが一番の効果でしたのに、他の方法を試すとは思いませんでした。ですが、これで幾らでも魔法を行使できます」


スカルブは、そう言うとガメニに手を向けて緑のオーラの物をガメニに当てた。

「浮遊させるのは止めて、重力系の魔法を使いました。これで身体が軽く、いくらでも歩ける筈です」

「ガメニ、本当に身体が軽くなったか?
軽く跳んでみろよ」

 そう言う俺の言葉に頷いたガメニは、軽く跳んで天井に頭を打ち付けて気絶してしまった。


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