底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

文字の大きさ
101 / 261
第3章

第28話

しおりを挟む
第28話

狭くてずっと続くカーブを進んでいると、光の玉に影が映り身構えた。

すると、前方の光の玉をすり抜けて金色の物体が近づいて来た。

「ミーツ様!シールドを張ります」

 スカルブが後方から俺達3人に空間のシールドを張った。
張った瞬間、シールドが金色に染まった。

「な、何なんだこれは!
スカルブ、コイツらは何て魔物なんだ?
ガメニは知ってるか?」

「いや、オレも初めてみるよ」

「回答、黄金スカラベです」

スカラベって確か、糞転がしの虫だよな?
映画とかにも使われた事がある奴だった様な気がする。

「なぁ、スカルブ、このスカラベってのはどのくらい危険なんだ?」

「回答、スカラベは甲虫類系の魔物で肉食です。集団で行動し、スカラベにターゲットされたら貪り食べられ骨も残りません」

「それは恐ろしいな、何か弱点とかってえるのか?」

「回答、スカラベは低温に弱いです」

「そうか、では、このシールドの中から攻撃って出来るか?」

「回答、申し訳ございません、攻撃は出来ません。咄嗟に張ったシールドですので、守りにしか使用できません。
 攻撃もできるシールドを張ろうと思えば、今張っているシールドを解除しなくてはいけません」


 成る程、じゃあ俺の耐久度と自然回復がスカラベの攻撃に耐えられる様に祈って、冷凍魔法を使うか!

「スカルブ、お前達には俺とは別のシールドが張ってあるんだろ?」

「回答、はい張られています。
 私とガメニには、ミーツ様が見られた反撃のシールドを張っています」

「それなら、お前達は安心だ。
スカルブ、俺の合図と共に鉄砲水の時と同じ様にシールドを解除しろ」

「ですが、解除したらミーツ様は肉片も残らないくらいに食べられてしまいます」

「俺を信用しろ!」

 俺が強めに言うと、何時もの回答とは言わずに俯いていて「了解致しました」そう了解した。

今度も冷凍のカチカチに凍る想像魔法を使う予定だが、今度のは更に冷たい俺すらも一瞬で凍る様な想像をしていく。

目を瞑って想像を膨らませ、考えて行くと段々と確実な想像ができ始め
「スカルブ!今だ!」

そう叫んだ瞬間、黄金の虫共が迫って来たが俺も魔法を使った瞬間であり、俺の記憶の最後でもあった。

次に目を覚ました時どれ程、気を失っていたのか分からないが、そう大した時間気を失っていないだろう。

俺はスカルブのシールドの中にいて、ガメニに膝枕されていた。
 起き上がって周りを見渡すと、かなりの量のスカラベは完全に凍った状態で、辺りを転がっていた。

「ここは、普通男のガメニじゃなく、魔導人形でも女の子のスカルブが膝枕するべきだろうに」

「別にオレでも良いじゃないかよ!
オレじゃ嫌なのか?」

 悲しそうな顔をしたガメニに一瞬、ドキッとしたが、俺にはそんな趣味は無いと頭を振った。

「スカルブ、このスカラベは全部死んだのか?それとも凍ってるだけで仮死状態か?」

辺りを転がっているスカラベを一つ摘み上げて、スカルブに聞いた。

「回答、完全に死んでいます。
あと、30秒でダンジョンに吸収されます」

マジか!俺は急いでI.Bに入れて行くと、全部は無理で入れられる分は入れて行った。
I.Bに入れ終わった俺は冷凍魔法を使った直後どうなったかをスカルブとガメニに聞く事にした。


「ところで、俺はスカラベに魔法を放った直後にどうなったか聞いても良いか?」

「ミーツさん、凄かったぜー!
黄金の虫達がミーツさんに群がったと思ったら、ポロポロと落ちて行って、ミーツさんから冷気が漏れていると思ったら、ミーツさんも凍ったんだぜ」

「そんな凍った俺はどうなったんだ?」

「それは私がお答えします。
一瞬で冷凍されたミーツ様をすぐさま解凍して私が温めました」

「おい!スカルブ、ミーツさんが誤解する言い方するなよ」

まるで人肌で温めたみたいな言い方だと思ったんだけど、やっぱり違うのか。

「ミーツさん、解凍って言うのはな!
魔法でスカルブが『レンジでチン』って魔法らしいんだけど、意味分からないよな!」


「スカルブ、レンジでチンって殺す気か!」

「申し訳ございません、急を要しましたので、炎や火では間に合わないと思いました結果でございます」

「確かに助かったから良かったけど、二度と人や動物に対してレンジでチンって魔法使うなよ」

「了解致しました」

「ミーツさん、スカルブの不思議な魔法分かるのかよ」


しまった!ついレンジでチンの所を、ガメニの居る前で突っ込んでしまった。

「そうだな、多分俺の知ってる魔道具と同じだと思ったんだよ。
簡単に言えば短時間で冷めた料理を熱々に温める魔道具だよ。
それを生物に使えば破裂するんだ」

「な、なんだってぇ!そんな便利な物があるのか!」


ガメニも驚いているけど、レンジの部分だけに驚いているのが微妙だ。


しおりを挟む
感想 303

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。