底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

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第3章

第33話

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第33話

 一瞬ビクンとして目を覚ましてしまった。
 偶にあるんだよな、夢を見ている訳ではないのに無意識に体がビクンと落ちる様な感覚に動いて目が覚める事って、でも固い地面で寝ていたから身体のあちこちが痛いが、眠った事によって頭がスッキリした。

 起きて辺りを見渡すと、まだスカルブがガメニに風呂の説明をしていた。
 ガメニは流石に正座じゃなくなっているけど辛そうだ。

「おーい、いつまで説明しているんだ?
待っていてやるから風呂入って来いよ」

 それだけ言って風呂の様子を見に行くと、完全に水になっていた。
 温くなってるのではなく、水になっている所を見ると結構眠っていた事が分かる。
 仕方ないから、もう少し後ででも入れる様に炎を入れて熱々に沸騰させておいた。

お湯を沸騰させた次は、メシの用意をする事にしたけど何にしようかな?

 小休憩の時に魚と肉を焼いて食べたし、アッサリした物が食べたいと思って主に野菜を入れているM.Bを見ると小麦粉が大量に入っているのを見つけて、うどんでも作るかと思ったが、これからだと時間がかかり過ぎるから断念して、普通に野菜スープを作る事にした。

色々な野菜と鍋を適当にM.Bから取り出して、適当な大きさに切り鍋にぶち込んで、水を張り塩も適当に入れて茹でるだけのシンプルな野菜入りスープだ。

 鍋に火を掛けて、弱めの火でじっくりと茹でて味見してみると不味かった。
 そりゃそうか、今まで料理なんてして来なかったし、味付けが塩のみで適当に入れればそりゃ不味いか。

 塩味が圧倒的に足らないと感じれば、塩を多めに入れて再度茹でると、今度はしょっぱ過ぎる事になり、砂糖を少々加えて飲んでみると、不味いけど飲めない事は無い事になった。

こんな物ガメニとか他の人に飲ませる訳にはいかないよなぁ。

このスープは俺自身で処理しようと思って飲むが、多く作り過ぎた為にI.Bに入れてガメニ用にクラブフィッシュとパンとコーヒー牛乳を出して、クラブフィッシュを焼き始めると匂いに釣られたガメニが側にやってきた。

「ミーツさん、美味しそうだな。
それ、食べさせてくれるのか?」

「ああ、いいよ。でも風呂の知識は大丈夫なのか?何で入るかとか、ちゃんと聞いたか?」

「回答、まだ言ってません。
糞ビッチ、まだまだ言う事はあります。
ミーツ様のお料理の邪魔になります、コッチに来なさい」

「そんなぁ、オレは糞ビッチなんて名前じゃないよ~、ミーツさんも何とか言ってくれよー」

「焼きあがったら呼ぶから、スカルブに何故風呂に入るかをキチンと聞いておけよ」

「そんなぁーーーー」

ガメニの首の襟をスカルブが掴み、ズルズルと元の場所に連れて行った。

俺は引き続き、クラブフィッシュを焼いて行くけど、焼いて良い匂いをさせていると同じ物が食べたくなる物で、焼き時間が長くなるがガメニには悪いけど、俺用にもう一匹出して焼く事にしよう。

しばらく焼くのも時間かかるし、スカルブ達の様子を見に行くと、スカルブが風呂の文化について説明していた。

 え~、まだ文化についてを話してんの?
 手取り早く、風呂に浸かれば汚れに疲労が取れるって言えばいいのに、そう思ったけどスカルブに任せたし、今更俺がシャシャリ出て口出すのもスカルブに悪いと考えて、焼き魚をベストなタイミングで焼こうと元の位置に戻った。


 しばらく焼いて良い感じに出来上がり、呼びに行こうとしていると、話が終わったのかガメニとスカルブが俺の居るところにやって来た。

「ミーツ様、ようやく頭の悪いビッチに説明を完了いたしました」

「頭悪くて悪かったな!ミーツさん、もう食べて良いか?良いよな?な?」

「タイミング良いな、丁度焼きあがったらところだ。食べな!」


 そう俺が言うと金の棒に突き刺して焼いたクラブフィッシュをガメニは美味そうに、むしゃぶりついている。

「食ったらダンジョンボス攻略に行くぞ」

「ふぁ?ゴホゴホッ、ミ、ミーツさん?
風呂に入らせてくれるんじゃないのか?その為のスカルブの説明だったんじゃないのか?」

「悪いが時間切れだ。そんな悠長にしていたら上で休んでいた冒険者達が、ダンジョンに潜って死んでしまうかも知れないしな」

「う、そんな事言われたら、従うしかないじゃないかよ」

 腹ごしらえをした俺は立ち上がって、いよいよ、ダンジョンボスに挑む訳だが、スカルブが座ったままだ。

「どうした?スカルブ、行かないのか?」

「回答、ダンジョンの主はミーツ様お一人で挑まなくてはいけないのです。
 そうでないと、隠し階層に行き着く事が出来ませんので、私どもは此処で待機しております。
倒されたら私には分かりますので、その時向かいます」

「そうか、分かった。
なら、ガメニ、そう言う事だから、風呂はゆっくり堪能していてくれよ。
さっき熱々にしておいたから、今なら丁度良い湯加減だろうからな」

「う、うん、ありがとう。
 ミーツさんも気を付けてくれよ。
ミーツさんに死なれたらオレ達は此処で野垂れ死ぬんだからな」

「あぁ、それは大丈夫だけど倒し方がなぁ。
とりあえずダンジョンボスを見て決めるよ。
ガメニも風呂に入れよ」

 そう言って俺はダンジョンボスがいるという扉に向かった。
 扉をいよいよ開けようとした時「アッチーー」と言う声が聞こえた。

どうやら、先程俺が沸騰するくらい温めたお湯がまだ冷めて無かったようだ。

ガメニの叫びに少し緊張していたのが、ほぐれて扉を開けた。



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