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第4章
第10話
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第10話
体を拭き終わり服を着た冒険者達は俺に頭を下げて、俺に再度お礼を言ってシオンのいるテントまで戻ろうとした時、俺は本当に特に商人には内緒にして欲しいと言うと、皆んな一斉に「当たり前だ」と返事が返って来た所で安心して冒険者達を見送って、姐さんを起こすべく馬車に向かった。
馬車内に入ると既に姐さんは起きていたけど、ジト目で俺を見つめている。
不思議に思った俺は何だろうと、いつもの様に首傾げていると姐さんは盛大に溜め息を吐いた。
「はぁ~~~、ミーツちゃん?あたし達以外であの魔法は使わないって言わなかった?」
どうやら姐さんは俺が冒険者達に出してあげた水の事を言っている様だが、普通に水魔法を使える人なんて幾らでもいるだろうのに、何呆れた表情しているのだろうか。
「その様子だと自覚がないみたいね。
今夜は、またお仕置きしなきゃいけないわね」
「え、な、何がいけなかったかを教えてくれよ」
「ミーツちゃんもいい年の大人なんだから、自覚してよね」
姐さんはそれだけ言うと、馬車の外に出て外から俺を呼んだ。
さっき夜って言ったのに朝からお仕置きかと、嫌々ながら外に出てみると、姐さんは足元に転がっている小石をいくつか拾っていた。
「昨夜、この小石を使って跳んだのを軽く見せてあげる」
あ、昨夜の事は忘れてなかったんだ。
「俺の魔法以外で、そんな小石で飛ぶとか無理だって」
俺は軽く笑いながら、姐さんを見ていると姐さんは真剣な表情になり、小石を数個上に指で弾くと、最初に弾いた小石から乗って次々と小石に乗りながら小石を弾いて、あっという間に数十メートルの高さまで小石だけで上がって行った。
「ふぅ、こんなところよ。
分かった?昨夜にミーツちゃんが飛ん時に、あたしがミーツちゃんの元にいけたのはコレをやったからなの。
今は軽くだから低めでやったけど、ミーツちゃんの時は、この小石をいくつか投げて、ミーツちゃんのいた位置を確認して、一度大跳躍した後にコレをやったの」
現実に姐さんがやってみせたのを見ても、信じられない気持ちだ。
きっと俺がやっても同じ様には出来ないはずだからな。
試しに、姐さんが使った小石を使ってやってみるが、やっぱり無理だった。
「ミーツちゃんには必要ないでしょ?
あたしはミーツちゃんみたいに空を飛べないから、この技法を使っちゃったけど、ミーツちゃんも空を飛べるからって安心しちゃダメよ。
この方法は使える人は少ないけれど、確実にあたし以外にもいるからね」
姐さんに注意され、話していると商人の馬車が近づいて来て、そろそろ出発すると伝えて来てくれた。
まだ朝食を取ってなかった俺と姐さんは後で移動中にでも食べればいいかと、商人に了承して商人の馬車に付いて行く形で出発する事になった。
出発する時になった時に商人は、シオン以外の冒険者達が小綺麗になっているのを不思議がっていたけど、何がそんなに不思議なんだろう。
そして、何故かシオンが俺を睨んでいるし、意味わからんな。
冒険者達も口約束とはいえ、シオンには言わないって言ってたしな。
移動しだして数分、馬車内でゴロゴロしてるしかする事ない俺は久しぶりに称号とスキルを確認してみようと思った。
こんな時くらいしか、見る事が出来ないだろうし。
そう思って頭に自分のステータスを浮かべて、その先の称号とスキルを思い浮かべると頭の中にジワーッと出て来た。
《称号》
異世界人
勇者召喚に巻き込まれた一般人
常識ない者
鈍感男
バカ?
ダンジョンの主
勇****
*****
《固定スキル》
言語理解、文字変換
瞬間転移
《スキル》
大想像魔法
HP自然回復:65
MP瞬間回復
・・・・・なんだこれは?
称号のバカ?って何でだよ!
鈍感男も意味わからない。
それに勇者の勇だけで、残りが隠れていて見えないのも気になるな。
今まで見えなかった称号がこれかとも思ったが、まだ隠れて見えないのが存在している。
スキルについては大体は予想通りだったけど、想像魔法が大想像魔法になっている。
いつからだろう。大があるって事は中や小の時もあったって事だよな。
他にスキルがあっても良いはずなのに、出て無いって事は隠れスキルの方に入っているって事かも知れない。
それにあった筈のスキルも無くなっていた。
確か成長:100とか意味が分からない物があった筈だけど、無くなっているならそれはそれで良いやと、気にしない事にしておこう。
「ミーツちゃん、驚いた顔したり残念そうな顔をしたりしてどうしたの?」
姐さんは俺がスキルと称号を確認していると、話しかけて来たが、そんなに俺は顔を変えていたのか?
「いや、ちょっとスキルと称号の確認を…」
「そうなのね。スキルは聞かないけれど称号は増えたものある?」
「あぁ、ちょっと増えて変わったものがあるよ。その一つに鈍感男ってのがあるよ」
「あ~、納得だわ。
ミーツちゃんは鈍い所が数多くあるものね」
姐さんの物言いにムッとしたけど、反論したところで言い負かされそうで諦めて馬車内にて横になって、ふて寝をした。
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本当はスキルについては色々書きましたが、今回は公開は出来ませんでした。
いずれ隠しスキルという形で公開します。
体を拭き終わり服を着た冒険者達は俺に頭を下げて、俺に再度お礼を言ってシオンのいるテントまで戻ろうとした時、俺は本当に特に商人には内緒にして欲しいと言うと、皆んな一斉に「当たり前だ」と返事が返って来た所で安心して冒険者達を見送って、姐さんを起こすべく馬車に向かった。
馬車内に入ると既に姐さんは起きていたけど、ジト目で俺を見つめている。
不思議に思った俺は何だろうと、いつもの様に首傾げていると姐さんは盛大に溜め息を吐いた。
「はぁ~~~、ミーツちゃん?あたし達以外であの魔法は使わないって言わなかった?」
どうやら姐さんは俺が冒険者達に出してあげた水の事を言っている様だが、普通に水魔法を使える人なんて幾らでもいるだろうのに、何呆れた表情しているのだろうか。
「その様子だと自覚がないみたいね。
今夜は、またお仕置きしなきゃいけないわね」
「え、な、何がいけなかったかを教えてくれよ」
「ミーツちゃんもいい年の大人なんだから、自覚してよね」
姐さんはそれだけ言うと、馬車の外に出て外から俺を呼んだ。
さっき夜って言ったのに朝からお仕置きかと、嫌々ながら外に出てみると、姐さんは足元に転がっている小石をいくつか拾っていた。
「昨夜、この小石を使って跳んだのを軽く見せてあげる」
あ、昨夜の事は忘れてなかったんだ。
「俺の魔法以外で、そんな小石で飛ぶとか無理だって」
俺は軽く笑いながら、姐さんを見ていると姐さんは真剣な表情になり、小石を数個上に指で弾くと、最初に弾いた小石から乗って次々と小石に乗りながら小石を弾いて、あっという間に数十メートルの高さまで小石だけで上がって行った。
「ふぅ、こんなところよ。
分かった?昨夜にミーツちゃんが飛ん時に、あたしがミーツちゃんの元にいけたのはコレをやったからなの。
今は軽くだから低めでやったけど、ミーツちゃんの時は、この小石をいくつか投げて、ミーツちゃんのいた位置を確認して、一度大跳躍した後にコレをやったの」
現実に姐さんがやってみせたのを見ても、信じられない気持ちだ。
きっと俺がやっても同じ様には出来ないはずだからな。
試しに、姐さんが使った小石を使ってやってみるが、やっぱり無理だった。
「ミーツちゃんには必要ないでしょ?
あたしはミーツちゃんみたいに空を飛べないから、この技法を使っちゃったけど、ミーツちゃんも空を飛べるからって安心しちゃダメよ。
この方法は使える人は少ないけれど、確実にあたし以外にもいるからね」
姐さんに注意され、話していると商人の馬車が近づいて来て、そろそろ出発すると伝えて来てくれた。
まだ朝食を取ってなかった俺と姐さんは後で移動中にでも食べればいいかと、商人に了承して商人の馬車に付いて行く形で出発する事になった。
出発する時になった時に商人は、シオン以外の冒険者達が小綺麗になっているのを不思議がっていたけど、何がそんなに不思議なんだろう。
そして、何故かシオンが俺を睨んでいるし、意味わからんな。
冒険者達も口約束とはいえ、シオンには言わないって言ってたしな。
移動しだして数分、馬車内でゴロゴロしてるしかする事ない俺は久しぶりに称号とスキルを確認してみようと思った。
こんな時くらいしか、見る事が出来ないだろうし。
そう思って頭に自分のステータスを浮かべて、その先の称号とスキルを思い浮かべると頭の中にジワーッと出て来た。
《称号》
異世界人
勇者召喚に巻き込まれた一般人
常識ない者
鈍感男
バカ?
ダンジョンの主
勇****
*****
《固定スキル》
言語理解、文字変換
瞬間転移
《スキル》
大想像魔法
HP自然回復:65
MP瞬間回復
・・・・・なんだこれは?
称号のバカ?って何でだよ!
鈍感男も意味わからない。
それに勇者の勇だけで、残りが隠れていて見えないのも気になるな。
今まで見えなかった称号がこれかとも思ったが、まだ隠れて見えないのが存在している。
スキルについては大体は予想通りだったけど、想像魔法が大想像魔法になっている。
いつからだろう。大があるって事は中や小の時もあったって事だよな。
他にスキルがあっても良いはずなのに、出て無いって事は隠れスキルの方に入っているって事かも知れない。
それにあった筈のスキルも無くなっていた。
確か成長:100とか意味が分からない物があった筈だけど、無くなっているならそれはそれで良いやと、気にしない事にしておこう。
「ミーツちゃん、驚いた顔したり残念そうな顔をしたりしてどうしたの?」
姐さんは俺がスキルと称号を確認していると、話しかけて来たが、そんなに俺は顔を変えていたのか?
「いや、ちょっとスキルと称号の確認を…」
「そうなのね。スキルは聞かないけれど称号は増えたものある?」
「あぁ、ちょっと増えて変わったものがあるよ。その一つに鈍感男ってのがあるよ」
「あ~、納得だわ。
ミーツちゃんは鈍い所が数多くあるものね」
姐さんの物言いにムッとしたけど、反論したところで言い負かされそうで諦めて馬車内にて横になって、ふて寝をした。
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本当はスキルについては色々書きましたが、今回は公開は出来ませんでした。
いずれ隠しスキルという形で公開します。
応援ありがとうございます!
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