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第4章
第30話
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第30話
「はぁ~、やっと倒せたわ。まさか尻尾にも別の意思があるとは思わなかったわ」
仁王立ちをしていた姐さんは盛大に溜め息を吐きながら、その場に座り込んだ。
完全に倒した事を確認した俺は姐さんの元に下り立った。
「ミーツちゃんのお陰ね。
あたしだけだったら、死んじゃってたかもね。
でも、あたしの力だけで倒したかったわ」
「姐さん、さっきの落ちる時に使った技は何なんだい?爆なんとかって叫んでいたけど。
それにその前ににも同じく爆なんとかって言ってキマイラを撃破してたよね?」
「あー、あれはね。あたしの必殺技の一つよ。
いや、二つ使ったから二つね。
あたしの少ない魔力を拳や脚に溜めて対象者を内部から破壊するのよ。
昔、とある人に教えて貰った必殺技よ」
なるほど、要は格闘ゲームや漫画みたいなものか。それにしても、姐さんはキマイラに執着しているみたいだが、何か因縁があるのか?
「姐さんは、このキマイラと何か因縁めいたものでもあるのかい?」
キマイラに執着している姐さんに率直に聞いてみた。
「そうね。倒した事だし言ってもいいかしらね。
でも、その前にミーツちゃんの頭に乗っている物の説明の方が必要じゃない?
さっきミーツちゃん肩に掴まる時、思わず手を離しそうになっちゃったし、頭に乗っているソレの事が気になって仕方ないわ」
「まぁいいけど、それよりも姐さんも着替えたら?替えの服はある?ほぼ全裸だよ」
「え、やだミーツちゃんのエッチ、見ないでよ。
今着替えるわ」
姐さんは溶けなかった腰に付けたポシェット型のマジックバックをゴソゴソと漁って、着替えの衣類を出して着替えだした。
「着替えは済んだみたいだね。
俺の頭のヤツは見ての通りスライムだよ。
使い魔のアッシュだ」
「え、やっぱり?でも使い魔ってスライムは使い魔にできちゃうのね。
で、でも見たところスライムが頭に乗ってて大丈夫なの?頭もだけど髪とか溶けない?」
そういえば頭は今のところ大丈夫そうだが、髪の心配をしてなかった為、アッシュに聞いてみる事にした。
「なあ、俺の頭もだけど髪は無事だよな?
溶かしたりしてないよな?」
【うん、大丈夫だよ。
主様は食べない】
「は?食べ……ない?
食べる時は溶かして食べるのか?」
【うん、そうだよ。
主様、目の前にいる人間は食べていい?】
「イヤイヤイヤ、ダメだよ!
絶対食うなよ!
てか俺の許可なく何でも食うなよ?」
【分かったー】
「ちょ、ちょっとミーツちゃん、何一人で喋っているのよ。もしかして頭のスライムと話してるの?」
どうやらアッシュの言葉は、俺にしか聞こえない仕様で心話みたいな感じみたいだ。
「あ、ああ、ちょっと頭に乗ってるアッシュと話してたんだよ」
「え、そのスライム話せるの?」
「話せるけど、俺にしか聞こえないみたいだね」
「そ、そうなのね。
なんだかキマイラの事、話せる雰囲気でも無くなっちゃったし、シオンちゃんがいる時にでも話すわ。だからシオンちゃん達の元に帰りましょう」
姐さんはキマイラの事を話せる雰囲気でも無くなったと、俺の腕を引っ張りだした。
仕方なくキマイラの事は後日聞く事にして、グチャグチャになったキマイラの残骸をI.Bに入れて姐さんを連れてダンジョンコアのある部屋に転移した。姐さんは初めて見るダンジョンコアの部屋に驚いてキョロキョロとしているが、気にせずにダンジョンボスの部屋設定を元に戻す。
そのついでに未だに肉体祭りが行われている、あのセーフティゾーンの所は見ないようにしながら再度余りに余っている、ここのダンジョンボスのデスワームを転移で食料場所に置いた。
これでしばらく食料も持つだろうし、肉体祭りも終わらないだろう。
「ミーツちゃん、その金の丸い玉がダンジョンコアよね?それでミーツちゃんはさっきから何してるの?」
俺がダンジョンボスの設定やら盗賊がいる階層にデスワームを送った事は姐さんには見えないようだ。あの盗賊達の光景がまだ、ダンジョンの管理している俺にしか見えないで良かった。
姐さんの質問には適当に誤魔化して姐さんと共にシオン達の元に転移した。
転移後もシオンにスライムの事とアッシュの事で再度質問責めにあったが、ありのままの出来事をそのまま伝えると、盛大に溜め息をつかれてしまった。
そしてシオンに姐さんがキマイラと戦って勝った事まで話したところで、キャンピングカーからロップを抱きかかえたソルトが出てくるなり、ロップは俺の顔面にダイブしてきて唸り声を上げだした。
ロップを掴んで顔から引き剥がしてロップを見てみると、ロップが唸り声をあげた理由が分かった。
ロップの向けている視線を辿ると、俺の頭のアッシュに行き着いたからだ。
恐らく、ロップの定位置を取られたと思って威嚇しているのだろう。
【ちょっと!あなた誰よ!
その場所は私の場所よ!退きなさい】
ロップを見ていると頭に聞いた事のある声が響いた。
【ボクは主様の使い魔のアッシュだよ。
主様のこの場所からは退かない。
キミはだあれ?】
【私もこのお方の使い魔よ!
主様のその場所はあなたが来る前から私が居た場所よ!退きなさいよ】
【嫌だよ。ここはボクの場所だよ】
【私の方が早く使い魔になったのよ!】
「あらあらロップちゃんは、ミーツちゃんのいつもの居場所を取られて怒っているみたいね。
キュンキュン言っちゃってて可愛いわ。
凄く微笑ましい光景だわ」
姐さんはロップとアッシュの会話が聞こえてないから微笑ましい光景の様に見えるみたいだが、実際はこんな会話をしているなんて思わないだろう。
そして、姐さんはそれだけ言うと出発の準備をしに行くと離れて行ったが、俺の使い魔達が殺し合いでも始めそうな会話になってきた。
【ウルサイうるさい五月蝿い!】
【あんたの方がうるさい】
【もう殺す。主様いいよね?
このモコモコしたヤツ殺しても】
「良いわけないだろ!
アッシュもロップも落ち着け、大体俺の頭はお前達の居場所じゃないぞ。
それにどうしても頭が良いっていうなら一緒に乗れば良いじゃないか」
【だったらボクは今まで通りここに居るよ】
【でも、そこは私の方が先に居たのに…】
【ふふん、ボクの勝ち~】
ロップは俯いて落ち込んだように頭を下げてしまった。それによってアッシュは勝ち誇った様に機嫌が良い。
このままではロップが少し可哀想になった事で、ロップを胸元にやり、頭に乗っているアッシュを退かそうと掴むと、アッシュはイヤイヤ言いながら身体を薄く伸ばして頭をフルフェイスのヘルメットのように俺の頭というか、顔全体を包んでしまい息が出来なくて、思わずアッシュ全体を掴んで地面に叩きつけてしまった。
【主様なんで?】
「苦しいわ!息は出来ないし視界も水の中に入ったみたいになるし、耳も塞がれたで不快だ」
【ボクのこと嫌い?】
「いや、別に嫌いとかじゃない、息が出来なかったからな。アッシュ、生き物ってのは息をしなければ死ぬんだ。だから別に嫌いとかじゃないが次からは目鼻口耳は空けてくれよ」
【はーい、分かった~】
アッシュは地面に叩きつけた時、水溜りのように地面にベチャ~となっていたが、地面に叩きつけた理由を説明してやると直ぐに元に戻った。
そんな俺とアッシュの行動と会話が終わって、俺の頭が空いた事で胸元にいたロップは、小さな羽をパタパタ羽ばたかせて頭に乗ると一息ついた。
「てかロップ、お前意外と喋るんだな。
なんで今まで話さなかったんだ?」
【主様、私と話したかったの?】
「まぁ、話せると知っていたら話したかったかな。そもそも俺の頭はお前達の居場所じゃないからな。それにお前が使い魔の第一号ではないからな」
【え、違うの?じゃあ、最初の子は何処にいるの?】
【あ、それボクも知りたい】
「まぁ、機会があれば会わせてやるよ。
今は、とある村を守るように命令して置いてきたからこの場に居ないだけだ」
使い魔達との会話に一区切りつき、未だに地面にいるアッシュを抱きかかえた頃、キャンピングカーからゆっくりだが、確実に一歩一歩腐人になりかけていた少年が幼馴染の少女に支えられながら降りてきた。
別のキャンピングカーからは子供達とシオン達が降りてきて馬車に乗り込んで行く。後は俺とゆっくりと歩いている少年少女待ちになった所で、キャンピングカーをI.Bに仕舞い込んで先にドームを馬車が通れるくらいの入口を開くと、ゴブリンやオークが開けた入口から入って来た。
魔物がまだ周りにいた事をすっかり忘れていたが、入って来たのがゴブリンやオークばかりで安心し、手をかざしてサッサと蹴散らそうとすると、後方で叫び声が聞こた。
「イヤーーー!ダンクさんシオンさん、逃亡犯罪者と幼馴染を囮にして逃げましょう!」
叫び声の主は少女で、支えて歩いていた少年を突き飛ばして馬車に駆け込んで行き、幼馴染を囮にして逃げようと先に馬車に乗り込んでいるシオン達に大声で叫んだ。
「いや、待て、アレくらいの魔物だったらアイツ一人でも余裕で倒せるぞ。
因みにアイツは犯罪者じゃないぞ」
逃亡犯罪者って俺の事だったのか、誰の事を言っているんだと思っていたが、まさか俺の事とは思わなかった。
馬車の方を見ていると『ブチャ』っと何かを潰した様な音が聞こえて、魔物達が入って来た方に目を向けると、ロップが飛びながらゴブリンやオークを耳ビンタで壁まで弾き飛ばしていた。
【主様、ボクも行っていい?
アレなら食べてもいいでしょ?】
「あ、ああ、アレなら幾らでも食べていいよ。
入って来たヤツ以外ので外にも居たら外のも食べて良い。ただし、外に生きてる人間がいたら人は食うなよ」
【分かったー】
アッシュは戦っているロップに刺激を受けて、自分も戦って良いかを聞いて来て、俺が許可を出すとアッシュは勢い良く地面を滑るように動いて、ゴブリンやオークに向かい魔物に襲いかかっては凄いスピードで溶かしては次の魔物にと襲いまくって行く。
ドーム内で戦っていたロップとアッシュだが、ドーム内の魔物が居なくなるとロップはパタパタと俺の頭に戻って来た。
アッシュはというとドーム内の魔物が居なくなると同時に外に飛び出して行った。
とりあえずの所はアッシュに任せても良いと判断したのち、馬車に乗り込むとソルトが少女にアイアンクローをしていて少女は泡を吹いてビクンビクンと痙攣をしていた。
「はぁ~、やっと倒せたわ。まさか尻尾にも別の意思があるとは思わなかったわ」
仁王立ちをしていた姐さんは盛大に溜め息を吐きながら、その場に座り込んだ。
完全に倒した事を確認した俺は姐さんの元に下り立った。
「ミーツちゃんのお陰ね。
あたしだけだったら、死んじゃってたかもね。
でも、あたしの力だけで倒したかったわ」
「姐さん、さっきの落ちる時に使った技は何なんだい?爆なんとかって叫んでいたけど。
それにその前ににも同じく爆なんとかって言ってキマイラを撃破してたよね?」
「あー、あれはね。あたしの必殺技の一つよ。
いや、二つ使ったから二つね。
あたしの少ない魔力を拳や脚に溜めて対象者を内部から破壊するのよ。
昔、とある人に教えて貰った必殺技よ」
なるほど、要は格闘ゲームや漫画みたいなものか。それにしても、姐さんはキマイラに執着しているみたいだが、何か因縁があるのか?
「姐さんは、このキマイラと何か因縁めいたものでもあるのかい?」
キマイラに執着している姐さんに率直に聞いてみた。
「そうね。倒した事だし言ってもいいかしらね。
でも、その前にミーツちゃんの頭に乗っている物の説明の方が必要じゃない?
さっきミーツちゃん肩に掴まる時、思わず手を離しそうになっちゃったし、頭に乗っているソレの事が気になって仕方ないわ」
「まぁいいけど、それよりも姐さんも着替えたら?替えの服はある?ほぼ全裸だよ」
「え、やだミーツちゃんのエッチ、見ないでよ。
今着替えるわ」
姐さんは溶けなかった腰に付けたポシェット型のマジックバックをゴソゴソと漁って、着替えの衣類を出して着替えだした。
「着替えは済んだみたいだね。
俺の頭のヤツは見ての通りスライムだよ。
使い魔のアッシュだ」
「え、やっぱり?でも使い魔ってスライムは使い魔にできちゃうのね。
で、でも見たところスライムが頭に乗ってて大丈夫なの?頭もだけど髪とか溶けない?」
そういえば頭は今のところ大丈夫そうだが、髪の心配をしてなかった為、アッシュに聞いてみる事にした。
「なあ、俺の頭もだけど髪は無事だよな?
溶かしたりしてないよな?」
【うん、大丈夫だよ。
主様は食べない】
「は?食べ……ない?
食べる時は溶かして食べるのか?」
【うん、そうだよ。
主様、目の前にいる人間は食べていい?】
「イヤイヤイヤ、ダメだよ!
絶対食うなよ!
てか俺の許可なく何でも食うなよ?」
【分かったー】
「ちょ、ちょっとミーツちゃん、何一人で喋っているのよ。もしかして頭のスライムと話してるの?」
どうやらアッシュの言葉は、俺にしか聞こえない仕様で心話みたいな感じみたいだ。
「あ、ああ、ちょっと頭に乗ってるアッシュと話してたんだよ」
「え、そのスライム話せるの?」
「話せるけど、俺にしか聞こえないみたいだね」
「そ、そうなのね。
なんだかキマイラの事、話せる雰囲気でも無くなっちゃったし、シオンちゃんがいる時にでも話すわ。だからシオンちゃん達の元に帰りましょう」
姐さんはキマイラの事を話せる雰囲気でも無くなったと、俺の腕を引っ張りだした。
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そのついでに未だに肉体祭りが行われている、あのセーフティゾーンの所は見ないようにしながら再度余りに余っている、ここのダンジョンボスのデスワームを転移で食料場所に置いた。
これでしばらく食料も持つだろうし、肉体祭りも終わらないだろう。
「ミーツちゃん、その金の丸い玉がダンジョンコアよね?それでミーツちゃんはさっきから何してるの?」
俺がダンジョンボスの設定やら盗賊がいる階層にデスワームを送った事は姐さんには見えないようだ。あの盗賊達の光景がまだ、ダンジョンの管理している俺にしか見えないで良かった。
姐さんの質問には適当に誤魔化して姐さんと共にシオン達の元に転移した。
転移後もシオンにスライムの事とアッシュの事で再度質問責めにあったが、ありのままの出来事をそのまま伝えると、盛大に溜め息をつかれてしまった。
そしてシオンに姐さんがキマイラと戦って勝った事まで話したところで、キャンピングカーからロップを抱きかかえたソルトが出てくるなり、ロップは俺の顔面にダイブしてきて唸り声を上げだした。
ロップを掴んで顔から引き剥がしてロップを見てみると、ロップが唸り声をあげた理由が分かった。
ロップの向けている視線を辿ると、俺の頭のアッシュに行き着いたからだ。
恐らく、ロップの定位置を取られたと思って威嚇しているのだろう。
【ちょっと!あなた誰よ!
その場所は私の場所よ!退きなさい】
ロップを見ていると頭に聞いた事のある声が響いた。
【ボクは主様の使い魔のアッシュだよ。
主様のこの場所からは退かない。
キミはだあれ?】
【私もこのお方の使い魔よ!
主様のその場所はあなたが来る前から私が居た場所よ!退きなさいよ】
【嫌だよ。ここはボクの場所だよ】
【私の方が早く使い魔になったのよ!】
「あらあらロップちゃんは、ミーツちゃんのいつもの居場所を取られて怒っているみたいね。
キュンキュン言っちゃってて可愛いわ。
凄く微笑ましい光景だわ」
姐さんはロップとアッシュの会話が聞こえてないから微笑ましい光景の様に見えるみたいだが、実際はこんな会話をしているなんて思わないだろう。
そして、姐さんはそれだけ言うと出発の準備をしに行くと離れて行ったが、俺の使い魔達が殺し合いでも始めそうな会話になってきた。
【ウルサイうるさい五月蝿い!】
【あんたの方がうるさい】
【もう殺す。主様いいよね?
このモコモコしたヤツ殺しても】
「良いわけないだろ!
アッシュもロップも落ち着け、大体俺の頭はお前達の居場所じゃないぞ。
それにどうしても頭が良いっていうなら一緒に乗れば良いじゃないか」
【だったらボクは今まで通りここに居るよ】
【でも、そこは私の方が先に居たのに…】
【ふふん、ボクの勝ち~】
ロップは俯いて落ち込んだように頭を下げてしまった。それによってアッシュは勝ち誇った様に機嫌が良い。
このままではロップが少し可哀想になった事で、ロップを胸元にやり、頭に乗っているアッシュを退かそうと掴むと、アッシュはイヤイヤ言いながら身体を薄く伸ばして頭をフルフェイスのヘルメットのように俺の頭というか、顔全体を包んでしまい息が出来なくて、思わずアッシュ全体を掴んで地面に叩きつけてしまった。
【主様なんで?】
「苦しいわ!息は出来ないし視界も水の中に入ったみたいになるし、耳も塞がれたで不快だ」
【ボクのこと嫌い?】
「いや、別に嫌いとかじゃない、息が出来なかったからな。アッシュ、生き物ってのは息をしなければ死ぬんだ。だから別に嫌いとかじゃないが次からは目鼻口耳は空けてくれよ」
【はーい、分かった~】
アッシュは地面に叩きつけた時、水溜りのように地面にベチャ~となっていたが、地面に叩きつけた理由を説明してやると直ぐに元に戻った。
そんな俺とアッシュの行動と会話が終わって、俺の頭が空いた事で胸元にいたロップは、小さな羽をパタパタ羽ばたかせて頭に乗ると一息ついた。
「てかロップ、お前意外と喋るんだな。
なんで今まで話さなかったんだ?」
【主様、私と話したかったの?】
「まぁ、話せると知っていたら話したかったかな。そもそも俺の頭はお前達の居場所じゃないからな。それにお前が使い魔の第一号ではないからな」
【え、違うの?じゃあ、最初の子は何処にいるの?】
【あ、それボクも知りたい】
「まぁ、機会があれば会わせてやるよ。
今は、とある村を守るように命令して置いてきたからこの場に居ないだけだ」
使い魔達との会話に一区切りつき、未だに地面にいるアッシュを抱きかかえた頃、キャンピングカーからゆっくりだが、確実に一歩一歩腐人になりかけていた少年が幼馴染の少女に支えられながら降りてきた。
別のキャンピングカーからは子供達とシオン達が降りてきて馬車に乗り込んで行く。後は俺とゆっくりと歩いている少年少女待ちになった所で、キャンピングカーをI.Bに仕舞い込んで先にドームを馬車が通れるくらいの入口を開くと、ゴブリンやオークが開けた入口から入って来た。
魔物がまだ周りにいた事をすっかり忘れていたが、入って来たのがゴブリンやオークばかりで安心し、手をかざしてサッサと蹴散らそうとすると、後方で叫び声が聞こた。
「イヤーーー!ダンクさんシオンさん、逃亡犯罪者と幼馴染を囮にして逃げましょう!」
叫び声の主は少女で、支えて歩いていた少年を突き飛ばして馬車に駆け込んで行き、幼馴染を囮にして逃げようと先に馬車に乗り込んでいるシオン達に大声で叫んだ。
「いや、待て、アレくらいの魔物だったらアイツ一人でも余裕で倒せるぞ。
因みにアイツは犯罪者じゃないぞ」
逃亡犯罪者って俺の事だったのか、誰の事を言っているんだと思っていたが、まさか俺の事とは思わなかった。
馬車の方を見ていると『ブチャ』っと何かを潰した様な音が聞こえて、魔物達が入って来た方に目を向けると、ロップが飛びながらゴブリンやオークを耳ビンタで壁まで弾き飛ばしていた。
【主様、ボクも行っていい?
アレなら食べてもいいでしょ?】
「あ、ああ、アレなら幾らでも食べていいよ。
入って来たヤツ以外ので外にも居たら外のも食べて良い。ただし、外に生きてる人間がいたら人は食うなよ」
【分かったー】
アッシュは戦っているロップに刺激を受けて、自分も戦って良いかを聞いて来て、俺が許可を出すとアッシュは勢い良く地面を滑るように動いて、ゴブリンやオークに向かい魔物に襲いかかっては凄いスピードで溶かしては次の魔物にと襲いまくって行く。
ドーム内で戦っていたロップとアッシュだが、ドーム内の魔物が居なくなるとロップはパタパタと俺の頭に戻って来た。
アッシュはというとドーム内の魔物が居なくなると同時に外に飛び出して行った。
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