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第4章
第48話
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第48話
夜になる前までに森に挟まれた道を抜け出そうとしたが無理だった。
陽が傾きだしても馬車を走らせていたが、森を挟んだ道は何処までも続いていた為に、暗くなった時に諦めて道の真ん中で、いつもの岩のドームを作って出した。
念のために、夜間に道を通る人が現れないとも限らない為、岩のドームの両端に厚めの木の扉を取り付けた形で想像して出した。
いつものように食材に食器にと色々必要な物を一通り出し終え、未だに俺を怯えた目で見てくる女性達と子供達は仕方ないと思い、食事を終わらせて俺はロップとアッシュを連れてドームの外の天井で横になって休んだ。
今夜は風呂でも作ろうと考えたが、皆んなが俺を見る怯えた目がとてもじゃないが怖くて作ろうと思わなくなった。
「なぁ、ロップにアッシュ。皆んながああやって怯えた目で見てくるって俺は間違った事したかな?」
【うーん、ボク分かんない】
【私も分からない。でも、主様が嫌だったらここで別れたら?】
「ハハ、アッシュに聞いたのが間違いだったみたいだな。ロップ、ここで別れるのは流石に人としてあり得ないよ。魔物が沢山いると思われる場所で離れたら皆んなを見殺しするのと一緒だからな」
【だったら、もう主様が全部の魔物を倒して安全な所までサッサと行っちゃったら?】
「それも有りかもな。でもグレムをある程度、強くしておかないと冒険者になるにしても多分この先、普通に生きていけないと思うんだよ」
【そんなのあの人間達が主様をあんな目で見てくるから悪いんだよ。主様がやる事じゃないよ】
「そうかもしれないけどさ、俺がグレム達を王都から連れ出したってのもあるから責任を感じちゃうんだよ」
【そんなの知らない知らない。
もう主様の好きにしたら良いんじゃないの!】
【なんか分からないけどボクもそう思う】
「ロップに相談したのも間違いだったみたいだね。でも、そうだな。俺の好きにか…」
ロップは俺の脇の辺りで丸くなりスヤスヤと眠った。アッシュは胸辺りでスライムのまん丸とした元の形になり、顔がないから表情は分からないが、俺を安心させようとしているのか触手を伸ばして俺の頰をペタペタと触っている。
そんなアッシュに微笑みながら目を閉じ眠りに着いた。
【主様、主様~、起きて、起きて!】
「痛い、痛いよ。何なんだよ」
ロップの声が聞こえ、目を覚ますとロップの頭の小さなツノで俺のデコを何度も突き刺していた。
【あ、やっと起きた。あのね。魔物に追われてる人がやってくるよ】
まだ重い瞼を手で擦ってドームの下を見ると、まだ暗くて何も見えない。光の玉を出して下に落として行くと、確かに人がゴブオーク五体に追われているのが見えドームの天井から地面に降り立つと、追われている人は俺を見て立ち止まった。
「うわぁぁぁ、もう終わりだぁぁ。
前からもオークが落ちてきたぁぁ」
「はあ?俺がオークに見えるってか?
俺は人間だ!」
「うわぁぁ、しゃ、喋るオークだぁぁ」
目の前にいる人は気が動転しているのか、俺をオークだと思い込んでその場で頭を抱えてしゃがみ込んだ。仕方なく、追って来ていたゴブオーク五体を返り血を浴びないように殴って頭を吹っ飛ばした。
「ほら、追って来てたゴブオークは倒したよ。
オークにこんな真似出来ないだろ?」
まだ頭を抱えてしゃがみ込んでいる人の肩をポンポンと叩き、落ち着かせるようにゴブオークを倒したと話しかけた。
「へ?あ、あなた、人間ですか?」
「人間以外に何に見えるっていうんだよ」
「オー…「あ?」いえ人間です。人間にしか見えません」
未だにオークと言いかけていた男に威圧を放ったら訂正して人間とキチンと言い直した。
ただでさえ、寝起きとオーク呼ばわりされた事でイライラしているのに、ゴブオークを倒した事によるお礼すらも言わない奴は放って置いてドームに戻ろうとすると、俺の唯一の衣類であるパンツを引っ張って歩くのを止められた。
「ちょ、何処に行くっていうんですか。
助けるだけ助けて放って置く気ですか!」
「だって、助けたのにお礼すらも言わないし、俺の事をまたオークだって言いそうになるし、もう良いかなって思って」
「お礼…あ!そ、そうですね。助けてくれてありがとうございました。えと、今、差し上げられる物は僅かな食料の干し肉くらいしかないですけど、良かったらどうぞ」
男はボロボロの干し肉一枚持ってプルプルと俺に差し出して来たが、汚いし持っている指が干し肉に食い込んでいて渡したくないのが分かる。
「いや、要らない。上げたくなさそうだし、食料は困ってないしね」
「え?そ、それなら仕方ないですね。
私も正直渡したく無かったですしね。
あのぉ、食料困ってないというなら少しでも良いんで譲って貰えませんかね?」
なんて図々しい奴なんだと思いながらも、何かワケありか?そう思ってドーム内に招き入れた。
ドーム内では女性達と子供達は馬車内で休んでいるのか見当たらない。でも男達は馬車の近くで休んでいた。グレム以外の男達の中には抜き身の剣を抱いて寝ている奴もいた。
「ほぇぇ、いつの間にこんなのが作られたんですかねぇ。全く気が付きませんでした」
男はドーム内を見渡して高い天井をも見上げて驚いている。
「あのさ、作ったのは俺で朝になったら壊す予定だから」
「え!コレを作ったのは貴方なんですか!オークに近い人間かと思えば、まさかオークロードなのかも。だとしたら急いで報告しに行かねば」
「ねぇ、また俺の事オークって言ったね?」
「あ!いえいえ、間違えました。
貴方みたいな見た目がオー…いえ、とても豊満で強い人間はそうはいないでしょう!」
「ふぅ、もうオークでも良いよ。
俺はミーツ、一応冒険者のBランクでアソコで寝ている男達と馬車内で休んでる子達と一緒に隣国に向かっているんだ」
「え!そうなんですか?それなら丁度良いですねぇ。私は隣国の辺境の町から来たんですよ。
私の仲間も近くに居るんですけど木の上でお腹空かせて待っているんです。此処に連れて来ても良いですか?良いですよね?同じ冒険者同士助け合わないとですし」
「冒険者だったのか」
「そうですよ?それ以外こんな所に用がある訳ないじゃないですかぁ。あ、そうと決まれば仲間の元に一緒に来て下さい」
男は未だに名乗らずにグイグイと俺の背中を押して扉の方に歩いて行く。やっぱり図々しい奴だ。
「一緒に行くとは言ってないけど?」
「来て下さいよぉ。こんな所一人でいると、また襲われて殺される自信あります」
「いや、そんな自信満々で言われても。
まぁ、助けてしまったし仕方ないね」
「やた。優しいオークロードだ」
なんて奴を助けてしまったんだと後悔しながらも、外に出てまだドームの天井にいるロップとアッシュに大声で呼び掛けた。
「ちょいと出てくるから留守番を頼む。
魔物が来たら倒して置いてくれ、アッシュは遠慮なく魔物は食っていいからな」
「うおっ!ビッ、ビックリした~。
な、何なんですか急に」
「ああ、俺の使い魔達に呼び掛けたんだよ」
「ええ!貴方魔物使いですか?いや、オークロードだから魔物も使役できるのか」
男はぶつぶつと呟きながら俺の手を暗い夜道を引って行き、途中から森に入った。
夜になる前までに森に挟まれた道を抜け出そうとしたが無理だった。
陽が傾きだしても馬車を走らせていたが、森を挟んだ道は何処までも続いていた為に、暗くなった時に諦めて道の真ん中で、いつもの岩のドームを作って出した。
念のために、夜間に道を通る人が現れないとも限らない為、岩のドームの両端に厚めの木の扉を取り付けた形で想像して出した。
いつものように食材に食器にと色々必要な物を一通り出し終え、未だに俺を怯えた目で見てくる女性達と子供達は仕方ないと思い、食事を終わらせて俺はロップとアッシュを連れてドームの外の天井で横になって休んだ。
今夜は風呂でも作ろうと考えたが、皆んなが俺を見る怯えた目がとてもじゃないが怖くて作ろうと思わなくなった。
「なぁ、ロップにアッシュ。皆んながああやって怯えた目で見てくるって俺は間違った事したかな?」
【うーん、ボク分かんない】
【私も分からない。でも、主様が嫌だったらここで別れたら?】
「ハハ、アッシュに聞いたのが間違いだったみたいだな。ロップ、ここで別れるのは流石に人としてあり得ないよ。魔物が沢山いると思われる場所で離れたら皆んなを見殺しするのと一緒だからな」
【だったら、もう主様が全部の魔物を倒して安全な所までサッサと行っちゃったら?】
「それも有りかもな。でもグレムをある程度、強くしておかないと冒険者になるにしても多分この先、普通に生きていけないと思うんだよ」
【そんなのあの人間達が主様をあんな目で見てくるから悪いんだよ。主様がやる事じゃないよ】
「そうかもしれないけどさ、俺がグレム達を王都から連れ出したってのもあるから責任を感じちゃうんだよ」
【そんなの知らない知らない。
もう主様の好きにしたら良いんじゃないの!】
【なんか分からないけどボクもそう思う】
「ロップに相談したのも間違いだったみたいだね。でも、そうだな。俺の好きにか…」
ロップは俺の脇の辺りで丸くなりスヤスヤと眠った。アッシュは胸辺りでスライムのまん丸とした元の形になり、顔がないから表情は分からないが、俺を安心させようとしているのか触手を伸ばして俺の頰をペタペタと触っている。
そんなアッシュに微笑みながら目を閉じ眠りに着いた。
【主様、主様~、起きて、起きて!】
「痛い、痛いよ。何なんだよ」
ロップの声が聞こえ、目を覚ますとロップの頭の小さなツノで俺のデコを何度も突き刺していた。
【あ、やっと起きた。あのね。魔物に追われてる人がやってくるよ】
まだ重い瞼を手で擦ってドームの下を見ると、まだ暗くて何も見えない。光の玉を出して下に落として行くと、確かに人がゴブオーク五体に追われているのが見えドームの天井から地面に降り立つと、追われている人は俺を見て立ち止まった。
「うわぁぁぁ、もう終わりだぁぁ。
前からもオークが落ちてきたぁぁ」
「はあ?俺がオークに見えるってか?
俺は人間だ!」
「うわぁぁ、しゃ、喋るオークだぁぁ」
目の前にいる人は気が動転しているのか、俺をオークだと思い込んでその場で頭を抱えてしゃがみ込んだ。仕方なく、追って来ていたゴブオーク五体を返り血を浴びないように殴って頭を吹っ飛ばした。
「ほら、追って来てたゴブオークは倒したよ。
オークにこんな真似出来ないだろ?」
まだ頭を抱えてしゃがみ込んでいる人の肩をポンポンと叩き、落ち着かせるようにゴブオークを倒したと話しかけた。
「へ?あ、あなた、人間ですか?」
「人間以外に何に見えるっていうんだよ」
「オー…「あ?」いえ人間です。人間にしか見えません」
未だにオークと言いかけていた男に威圧を放ったら訂正して人間とキチンと言い直した。
ただでさえ、寝起きとオーク呼ばわりされた事でイライラしているのに、ゴブオークを倒した事によるお礼すらも言わない奴は放って置いてドームに戻ろうとすると、俺の唯一の衣類であるパンツを引っ張って歩くのを止められた。
「ちょ、何処に行くっていうんですか。
助けるだけ助けて放って置く気ですか!」
「だって、助けたのにお礼すらも言わないし、俺の事をまたオークだって言いそうになるし、もう良いかなって思って」
「お礼…あ!そ、そうですね。助けてくれてありがとうございました。えと、今、差し上げられる物は僅かな食料の干し肉くらいしかないですけど、良かったらどうぞ」
男はボロボロの干し肉一枚持ってプルプルと俺に差し出して来たが、汚いし持っている指が干し肉に食い込んでいて渡したくないのが分かる。
「いや、要らない。上げたくなさそうだし、食料は困ってないしね」
「え?そ、それなら仕方ないですね。
私も正直渡したく無かったですしね。
あのぉ、食料困ってないというなら少しでも良いんで譲って貰えませんかね?」
なんて図々しい奴なんだと思いながらも、何かワケありか?そう思ってドーム内に招き入れた。
ドーム内では女性達と子供達は馬車内で休んでいるのか見当たらない。でも男達は馬車の近くで休んでいた。グレム以外の男達の中には抜き身の剣を抱いて寝ている奴もいた。
「ほぇぇ、いつの間にこんなのが作られたんですかねぇ。全く気が付きませんでした」
男はドーム内を見渡して高い天井をも見上げて驚いている。
「あのさ、作ったのは俺で朝になったら壊す予定だから」
「え!コレを作ったのは貴方なんですか!オークに近い人間かと思えば、まさかオークロードなのかも。だとしたら急いで報告しに行かねば」
「ねぇ、また俺の事オークって言ったね?」
「あ!いえいえ、間違えました。
貴方みたいな見た目がオー…いえ、とても豊満で強い人間はそうはいないでしょう!」
「ふぅ、もうオークでも良いよ。
俺はミーツ、一応冒険者のBランクでアソコで寝ている男達と馬車内で休んでる子達と一緒に隣国に向かっているんだ」
「え!そうなんですか?それなら丁度良いですねぇ。私は隣国の辺境の町から来たんですよ。
私の仲間も近くに居るんですけど木の上でお腹空かせて待っているんです。此処に連れて来ても良いですか?良いですよね?同じ冒険者同士助け合わないとですし」
「冒険者だったのか」
「そうですよ?それ以外こんな所に用がある訳ないじゃないですかぁ。あ、そうと決まれば仲間の元に一緒に来て下さい」
男は未だに名乗らずにグイグイと俺の背中を押して扉の方に歩いて行く。やっぱり図々しい奴だ。
「一緒に行くとは言ってないけど?」
「来て下さいよぉ。こんな所一人でいると、また襲われて殺される自信あります」
「いや、そんな自信満々で言われても。
まぁ、助けてしまったし仕方ないね」
「やた。優しいオークロードだ」
なんて奴を助けてしまったんだと後悔しながらも、外に出てまだドームの天井にいるロップとアッシュに大声で呼び掛けた。
「ちょいと出てくるから留守番を頼む。
魔物が来たら倒して置いてくれ、アッシュは遠慮なく魔物は食っていいからな」
「うおっ!ビッ、ビックリした~。
な、何なんですか急に」
「ああ、俺の使い魔達に呼び掛けたんだよ」
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