底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

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1巻

1-1

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 プロローグ


 俺は真島ましま光流みつる、どこにでもいるメタボ体型の四十歳独身だ。
 おまけにファンタジー物のライトノベルや漫画を好んで読む、いわゆるオタクだが、ガチガチなオタクではなく、軽めにたしなむ程度だ。
 軽めだから、ラノベとかによくある何とかチートとかができるだけの知識も持ってないし、料理なんかもロクにできない。
 そんな俺はある日、異世界へ転移した。
 事の始まりは、趣味の一人カラオケに出かけたときだった。
 俺はカラオケ屋にて、五人の高校生グループの後ろに並んで受付の順番を待っていた。
 そのとき、いきなりフロア全体が目も開けられないくらいまぶしく光ったのだ。やがて光が収まってきて目を開けると、そこは見知らぬ場所だった――
 あたりを見回すと、地下室らしき薄暗い場所で、ところどころ松明たいまつのような物があり、ゴツゴツとした石壁がうっすらと見える。
 周りには、光る前には明らかにいなかった銀色のローブを着た人たちが、俺と高校生たちと受付のカラオケ店員二人を囲むように立っていた。
 その中で唯一金色のローブを着て、魔法使いみたいな長いあごひげを生やしたじいさんが、俺たちの前に来て説明してくれた。
 どうやらここは、日本ではなく異世界らしい。
 ライトノベルでよくある、勇者召喚とのことだが、勇者は高校生五人のうちの誰かで、残りの俺とカラオケの店員二人はただ巻き込まれただけだという。
 厨房ちゅうぼうにいた人とか他の客とかはどうなったんだろうと思っていたら、俺に見えなかっただけで、どうやら受付フロアだけに魔法陣が出ていたらしい。

「ふざけんなよ! さっさと帰らせろよ」
「いやいや、勇者召喚ってありえないっしょ」
「えっ? ドッキリ?」
「勇者召喚って何?」
「異世界ってラノベみたい」

 高校生たちは文句を言ったり、ニヤニヤしながらあたりを見回したり、ドッキリだと思っていたりしている。
 一人だけ、ラノベみたいだと嬉しそうにしている子がいる。
 カラオケ店員を見ると、二人とも放心状態だ。
 そして俺も、ラノベみたいだと思ったが、口には出さなかった。
 それより、巻き込まれただけって……

「とりあえず、上に国王様がいらっしゃるので、後の詳しい説明は国王様の前でしようかの」

 金色のローブのじいさんがそう説明した途端、何人ものメイドが薄暗い部屋の中に入ってきて、丁寧に高校生たちと店員と俺を国王様のところに連れていってくれた。
 案内された場所は、いかにもな広間だった。奥には王冠を被った王様が玉座に座り、王様の横に先程の金色のローブのじいさんが立ち、そして彼らへと続く道を作るかのように騎士風な人たちが左右に並んでいる。

「おお、そなたらが召喚された勇者たちか! は、国王のエドワード・シン・クリスタルだ。だが、勇者の数がいささか多い気がするが、どうなっておるのだ?」
「勇者は、ここにいる若者五人の中の一人だけで、後は召喚に巻き込まれたにすぎません」

 国王の問いかけに、金色ローブのじいさんが答えた。

「そうか、ならば勇者以外はいらないな」

 一瞬俺の思考がフリーズした。
 何を言った? この国王は、勝手に召喚しておいて、勇者以外はいらないと言っているのか?
 ありえない状況になってきている。

「年配の男はいりませんが、勇者の周囲の若者やそこの二人などは、まだ若いようですので、何かに使えるのではないでしょうかの?」
「そうか? ならその男だけ追放しようか」

 マズイ展開になった。

「いやいや、勝手に召喚しといてありえないですよ! 追放するにしてもこちらの常識を教えてからにしてもらえませんか? もしくは、こちらのお金を少し融通ゆうずうしてください」

 ……抗議したが、問答無用で城から追い出された。
 ヤバイヤバイ、ありえない。どうすればいいんだと、内心パニックになってしまった。
 しかも、追い出されて城門の前で突っ立っていたら、門番に「邪魔だ。どっかいけ!」と怒鳴どなられた。理不尽だ。



 第一話


 城を追い出され、仕方なくトボトボと街の方に歩いてみるものの、こっちの世界のお金がない。ちょっと小腹が空いてきたが、店にも入れない。
 歩いていたらさびれた場所に着いた。いわゆるスラムというところなのか、ホームレスらしき人たちがそこら中にいる。そしてみんな、俺を凝視ぎょうししている。
 そういえば、俺は革ジャンに黒の長袖のTシャツ、Gパンにスニーカー、肩掛けのカバンと、周りからは浮いた服装をしている。
 この世界は見た感じ、中世のヨーロッパみたいなイメージだ。髪の色も様々で、ピンクや緑に青なんかもいる。そんなところもラノベでありがちな世界観だ。

「そりゃ見られるか」

 独り言をつぶやいた途端、筋肉ムキムキのいかついチンピラ風の男六人に囲まれてしまった。

「おっさん、いい服着てるね~。どこかの貴族様かな~、俺の服と交換してくれよ」

 ボロボロの布切れみたいな、とても服と呼べないものを身に着けた兄ちゃんがすごんできた。
 嫌だと断ると、六人全員からなぐる蹴るといった暴力を振るわれた。服はぎ取られ、リーダーらしき男がそれを着ると、今まで着ていたであろうボロ布をその場に捨てていった。
 パンツまでは取られなかったから、まだよかったものの、裸はさすがに寒い。仕方なくボロ布を適当に着てみたが、途轍とてつもなく臭かった。だがどうしようもないと嫌々ながらも我慢して着た。
 よくよく周りを見れば、靴も肩掛けのカバンも、スマホも取られてしまったことに気付く。マズイ! 異世界召喚、早くも終わったな。
 仕事もお金もなく、ここの常識も知らないまま死ぬのだろう。
 とりあえず、俺と同じような格好のホームレス風の人に色々と聞いてみることにしようと思って、その一人――地面に座り込んでいる男に近付いた。

「すみません、たった今身ぐるみをがされ、一文なしになった者ですが、あなた方はどこで飲み食いされてるんでしょうか?」

 そう座り込んでいる男に聞いたが、ムスッとした顔をされるだけで返事がない。どうしたものかと考えていたら、彼は立ち上がって歩き出した。

「ついてこい」
「あ、すみません。ありがとうございます」

 男はムスッとしたままだが、俺はペコペコと頭を下げながら、黙って彼についていく。すると、何やら鼻にツーンとくる生ゴミのくさったような臭いがしてきた。
 まさかな。そう思ったとき、この名前も知らない先輩ホームレスが生ゴミの捨て場に手を突っ込み、あさりはじめたではないか!
 マジか、俺もあれを食うのか?
 先輩ホームレスは、ボロボロの、かろうじて焼いた肉と分かる物を探し出して、口に入れた。

「腹減ったらここで食うんだ。ただ、散らかしたら片付けろよ。俺の縄張りだが、お前も食っていい」
「あ、ありがとうございます。あと、喉がかわいたのですが、どうしたらいいのでしょうか?」
「井戸があるが、まだ、ダメだ。明るいから、井戸の周りには人がいる。俺たちみたいなのは、暗くなってからじゃないと、近付くことすらしてはいけないんだが、まさか知らないのか? 子供じゃあるまいし、そんなわけがないか」

 無愛想な人だと思ったら、意外と教えてくれる。今の状況は最悪だけど、正直ありがたい。

「あ、まだ名前言ってなかったですね。私は真島光流っていいます」

 そう自己紹介をした途端、またムスッとした。機嫌が悪くなったようだ。

「あんた、やっぱどっかの貴族様か? 貴族様に名乗る名前なんて持ってない」
「いやいや、貴族なんて、そんなわけないじゃないですか! こんな貴族いないですよね? 私は今日、勇者召喚で巻き込まれた一般人ですよ。そして追放って形で城から捨てられた者です」
「勇者召喚がなんなのか、学がない俺には分からないが、名前が既に貴族様のそれなんだよ。分かるか? 光流様よ」

 もしかして、名字って貴族や偉い人しか持ってないのか? だとしたら失敗したと思った。

「すみません、名前だけだと光流です。光流と呼んでください。お願いします」

 俺は不機嫌そうな先輩ホームレスに頭を下げて謝った。

「俺はシオンだ」

 先輩ホームレスはムスッとしたままだが、なんとか名前を教えてくれた。名前はイケメンみたいだな。目元は長髪で見えないし髪や服が茶色く、汚れきっているが、身なりを綺麗きれいにすれば容姿もイケてるかもしれない。

「ありがとうございます、シオンさん」
「さんは、いらない。シオンだけでいい」
「じゃあ、排泄はいせつとかは、どうされてますか?」
「普通に話せ。多分、光流の方が年上だし。ションベンはその辺でしたらいい。クソは、近くに川が流れているから、人目につかないところでやればいい」
「えっと、普通にってことは、敬語はなしでってことでいいのかな?」
「そうだ」
「分かった。あと、教えてもらいたいことがあるんだけどいいかな?」
「なんだ?」
「仕事って、どういうのがあるのかな? そもそも、どうやって仕事を探したらいい?」
「仕事したかったら、飛び込みで自分の得意なことをしている人のところに行って頼め。俺は冒険者を少しやってたが、ヘマをして命を狙われるようになったんだ。冒険者からここに堕ちてきたから、今更まともな仕事にはつけないからな」

 冒険者! そうだ冒険者だ。異世界物には必ずあるといわれている冒険者ギルドの存在を忘れてた。なんで俺は冒険者ギルドに行かなかったんだ! と今更ながら後悔した。よし、ギルドがあるってことなら冒険者になってみるか……

「シオン、冒険者ギルドってあるよな? どこにあるんだ? 俺もやりたい、冒険者を」
「それは無理だな。冒険者ギルドの建物を外から見ることはできるが、俺たちみたいに身なりが汚いと、入ったところで追い出されるのが関の山だな」

 なんてこった! 身ぐるみがされる前に行っていればとすごく後悔した。
 ……と、シオンと歩いてたら、道端に身に覚えのあるものが落ちていた。

「あっ、俺のスマホだ! あいつら、使い方どころか、起動させて最初のホーム画面すら出せずに、分からないまま捨てたな」
「なんだそれは? 何かの道具か?」

 シオンはあまり興味がなさそうに、俺が手にしているスマホを見ているが、なんとなくシオンにスマホを渡してみた。

「なんだこれは? なんかパカパカしているが、何か、意味あるのか?」
「フフフ、いやいや違うよ、シオン。それは本体を守るカバー……って言っても分からないか。それはね。本体を守る鎧みたいなものだよ」

 シオンからスマホを受け取って、電源が切れてるだけだが……起動してみると……良かった、ホーム画面はきちんと映る。まだ壊れてなかった。そう安心したところで、横にいたシオンが、急に明るくなったスマホの画面にビックリしていた。俺はとある女性モデルのグラビアを待ち受け画面にしているのだが、それに反応したのだ。

「な、なんだそれは! そんなもの見たことないぞ! それに、そんな薄いものの中に人が入っているじゃないか、閉じ込めているのか? なんの魔道具だ! お前は奴隷商人だったのか?」

 そりゃそうか。スマホの存在も写真の存在も知らない人からしたら、スマホに入っている画像を見てそう思うのも無理はない。それに、この世界は奴隷制度があるのか。そして、やはり魔道具なる物が存在するのか。

「いや、シオン違うよ。この世界とは違う世界の文明の結晶だよ」
「まだ違う世界とか言っているのか? 俺がその魔道具の存在を知らないだけなんじゃないのか? 頭のイカれたやつの戯言たわごとだろう?」

 やっぱ頭のイカれたやつと思われていたのか。
 そりゃそうだよな。現代社会で『俺、異世界から来たんだ』なんて言うおっさんがいたら、頭のイカれた人って思うか、厨二病ちゅうにびょうこじらせた人としか思わない。
 まあ、俺も昔は厨二病ちゅうにびょうこじらせ、今もたまに症状が出ることがある。これは、こじらせたことのある人間のみが分かることだが、仕方ないことだ。

「それ、魔道具屋に売ったらそれなりになるんじゃないか? そしたら、綺麗きれいな服でも買って、冒険者ギルドに行けるんじゃないのか?」

 確かにそうかもしれないが、一度手放したら二度と戻ってこなそうだから、本当に切羽せっぱ詰まったときまでは取っておきたいと思った。

「いや、俺のもとに戻ってきたってことは、まだ何かしらの役に立つと思うんだ。それに、俺の故郷の思い出が詰まったものだから、手放したくないってのもあるし。だからよほどのことがない限り持っておきたいと思う」
「そっか、それなら仕方ないな。その魔道具は光流しか動かせないみたいだしな」

 そうなのだ。現時点での設定では、指紋認証でしかロックを解除できないため、俺以外の人間にとっては無意味な小物だ。
 もう人に取られないよう大事に持っていないと。それに、バッテリーはまだまだあるが、充電できないから大切に使わないといけない。
 取られたカバンの中になら電池式の携帯充電機があるんだが、それはライトがく仕様だったから、たぶん魔道具として売られたか、自分で使っているかだろうな。
 夜になり、シオンに教えてもらった井戸に行って喉をうるおしたあと、今着ているボロ布を洗おうと井戸の木桶で手揉てもみ洗いをした。すると、多少の汚れと臭いは落ちたが、ボロ布がさらにボロボロになり、パンクロッカーがシャツを引き裂いてボロボロにしたときよりも酷い状態になってしまった。

「やっちまったな」
「アホだな。そりゃそうなるだろ」

 シオンや、周囲のホームレスの言葉にクソ~と思ったが、仕方なく着たら……ほぼ裸と変わらない。

「今日は何も食ってないようだったが良かったのか?」

 シオンはそう言うが、さすがに初日から残飯を食べる勇気がなかったため、井戸水だけで済ませた。
 だがこの井戸水もなんかにごってる?
 不純物が結構入ってるように見える。暗いからよく見えないが。

「ああ、今日はメシはいいんだ、喉がかわいてただけだから。ありがとな、シオン」
「いやいいが、寝床はどうする? 俺のところは一人用の寝床だから、二人は入れないぞ」
「じゃあ、シオンの寝床の近くにでも寝転がるよ」
「お前がそれでいいならいいが。まあ、いい大人なんだ、好きにするといい。ただ言っておくが、俺は男色のケはないぞ」
「俺もだよ!」

 そう突っ込んでから、シオンが寝床にしているという場所に向かった。
 前を歩いているシオンが何やらブツブツと独り言をつぶやいているようだが、全く聞こえない。


 ――こいつは異世界から来たとか言ってるが本当か? 確かに見たことも聞いたこともない魔道具の使い方を当たり前に知っていたし、常識がないのも気になるが、どこかのボンボンの可能性もある。もしかしたら鑑定スキル持ちで、俺が城の関係者だとバレていて、すきをみて暗殺を考えているとかか? どちらにせよ、今の段階ではこいつにすきを見せない方がいい――


 独り言が終わったのか、前を歩いていたシオンは、スラムの路地裏に入ったところの、ポッカリ穴が開いてる場所で立ち止まった。
 その場所を見ると、ちょうど人が一人寝転がれるようなサイズの穴だった。

「シオン、ここか? シオンの寝床は」
「そうだ。ここの周りはよく酔っ払いがションベンするから、ひっかけられないようにしろよ」
「マジか。それなら、今日さっきシオンが座り込んでたところあたりで横になるよ」
「それなら早めに行かないと、場所取れなくなるぞ。あの場所は夜になると、みんながそこら中で寝てるからな」
「分かった。ありがとう! またな」

 シオンにお礼を言ったあと、最初に彼が座り込んでいた場所に行くと、彼が言っていた通り、座り込んだり、横になって寝ている男たちがそこら中にいた。
 横になっている男の一人は酔っ払いなのか、酒瓶を抱いて寝ている。そんな彼のふところあさってる不届き者もいた。
 俺は、唯一の持ち物であるスマホを、もう二度と取られたくなかった。ネットに繋がらなくても持っているだけで安心するため、下手に横になれないと思った。
 仕方なく、寝床を探してウロついてみようと歩き出したら、見覚えのある服装の人たちを見つける。

「俺の服だ!」

 あのとき、俺の持ち物と衣服を奪ったチンピラどもだ。あのときはボコボコになぐられたのに、服やカバンを見た瞬間、俺は走り出していた。

「返せ! 俺の服と荷物」

 気が付けば、カバンを持っているチンピラになぐりかかっていた。

「ああ? テメエ、おっさんがふざけんなよ!」

 チンピラの一人だけを集中してなぐっていると、残りの五人に囲まれてまたなぐられてしまった。
 今度は意識が飛ぶくらいやられた。
 いや、多分意識が飛んだ後も、蹴られたりしたと思う。今度こそ死んだと思ったが、しばらくすると意識を取り戻した。なぜだ? あれだけ暴行を受ければ死ぬはずなのに死ななかった。なんでだ!
 もうこんな世界では生きていたくない!
 死にたいが、自殺する勇気はないし、この異世界でどうやって死ねばいいかも分からない。
 死ねば、よくある転生ものみたいに転生でもできるかと思ったが、あれは自殺じゃダメな気がする。
 とりあえず今は身体も動かないし、意識が朦朧もうろうとしていて頭も痛いため、そのまま眠りにいた。





 第二話


 目がめて起きた――というか起こされた。
 昨夜、チンピラどもに荷物を取り返そうと喧嘩けんかを仕掛けたが、多勢に無勢ってのもあり、返り討ちにあって身体中が痛い。
 俺を起こした人の姿を見ると、エプロンをしていて店の主人みたいだ。どうやら俺が寝ていた場所はどこかの店の前だったらしい。店を開けようと出てきたこの店主に、移動するまで何度も蹴られた。
 こちらの朝は異様に早い。
 日の出よりちょっと早いくらいの今時分から店を開けているところが多い。まだ少し薄暗いのにな。
 身体中が痛みでバキバキだ。
 まだあざはできてないが、二、三日もすれば絶対あざが浮き出てくるはずだ。年を取ると筋肉痛も遅れてくるからタチが悪い。
 顔を洗うついでに喉もうるおそうと井戸に向かうと、既に主婦らしき婦人たちが雑談をしながら、大きな木のタライに水をめて足で踏んで洗濯していた。中には明らかに婦人とは違う、俺と同じような身なりの人も交ざっているが、彼女たちと同じように足踏みの洗濯をしていた。
 お構いなしに井戸に近付くと、物凄ものすごく嫌な顔をされるし、強烈ににらんでくる。彼女たちの間を通り抜けようと思うが、隙間がない。
 明るい時間帯は使うなってことなんだろうか?
 昨日シオンが暗くならないと使えないって言っていたのは、こういうことだったのかもしれない。
 回れ右して遠ざかろうとしたとき、街を巡回してる兵士みたいな人に呼び止められた。

「オイ! そこのクソジジイ、知らないのか? あんたみたいなきったねえ身なりのやつは、明るい時間帯は使えないのをよ!」
「すみません、知りませんでした。でも、そこにいる私と大して変わらない格好の人たちは普通に使ってますよね?」
「いい年こいたジジイが知らないわけないだろうが! クソが! アイツらはいいんだよ! 頭にウジでもいてんじゃないのか? クソが」


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