底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

文字の大きさ
2 / 261
1巻

1-2

しおりを挟む
 それならなぜ聞いた⁉
 それに、ジジイって呼ばれるほど、年取ってないよ!
 しかも「クソが!」を二回も言ったけど、口癖くちぐせか?
 正直、腹が立ってムカついたが、ペコペコと頭を下げながら、その場を去ることにした。
 腹も減っているが、昨日シオンに教えてもらったアレを食べるには、プライドを捨てきれない。やることも食うものもないから、ぶっちゃけ、あとは寝るくらいしかできない。
 起きているだけで、喉もかわくし腹も減る。
 ヘタにカロリー消費するのもキツくなってきたので、今なら昨日シオンが座ってたところあたりは空いてるだろうと思い、行ってみることにした。するとガラガラで、ところどころにシオンと同じくらいの背格好、服装のホームレスが座っているだけだった。
 身体も痛いし夜まで寝ちまおうと座り込むと、すぐ意識がなくなっていた。
 気が付いたら夕方になっていた。さすがにこの時間帯なら井戸の周りには人はいないだろうと、それでも念のために警戒しながら行ったが、無事に井戸水を飲むことができた。
 改めて井戸水を見ても、やっぱり汚い。水溜みずたまりの水みたいなにごった色してる。
 昨夜は気が付かなかったが、臭いも少しする。本当は飲み水ではないんじゃないのか、と思いたくなるような色と臭いだ。
 現代の日本は水の環境も設備もいいから問題ないが、同じ地球でもどこかの部族とかは、こういったにごった水を飲んでいるってテレビで見たことあったなあ、と思い出した。

「この環境から抜け出せないのか?」

 独り言をつぶやいていた。これからシオンに聞いてみるかと、彼を探しにスラムを歩きはじめた。
 しかし、昨夜のシオンの寝床に行ったがいない。
 どこにいるんだろうか? 食事の残飯でもあさっているんだろうか? 教えてもらった食事の場所を探してもいない。再度井戸に行ってもいない。
 まあ、昨日知り合ったばかりだし知らない街だし、行ける場所も限られてるんだが、だからといってジッとしているのも暇だ。
 本当に冒険者ギルドに行ったら追い出されるか、試してみるかと、ギルドを探しに行くことにした。
 そういえば、スラム以外の場所に行くのは初めてじゃないかな? どういう雰囲気だろうと歩いていたら、いかにもな建物を見つけた。
 ロングソードみたいな長剣が、二本クロスしたバッテンの形のレリーフがかかげてある建物だ。
 こんな建物、武器屋か冒険者ギルドしかないと思って、入口の前に立って中の様子をうかがっていると、後ろから声をかけられた。

「よう。こんなところでどうした? 裏ギルドのこと、誰かに聞いたか?」
「あ、シオン! 裏ギルド? 裏ギルドって、普通の冒険者ギルドと違うのか? っていうか、裏ギルドってなんだ?」
「……しまったな。知っていたわけじゃなかったのか。こんなところで話すもんじゃねえから、移動するぞ」

 シオンがスラムの方に移動したので、俺もついていった。
 スラムの路地裏でシオンは誰もいないのを確認すべくあたりをキョロキョロと見回しているが、俺はシオンに裏ギルドについて率直に聞いた。

「で? 裏ギルドってなんなんだ?」
「裏ギルドとはな、冒険者ギルドの裏に受付があってな。主な仕事は表に出ないようなやつばかりだ。依頼料をもらっての人殺しから、盗みに、依頼料を払わない依頼人への取り立てだったり、表の依頼でも期限ギリギリのだったりと、街の表ギルドでは誰もやりたがらないのがほとんどだな」
「裏手にあるって、それじゃあ依頼人とかはどこで手続きするんだ? 普通、ギルドのそばに別に受付があってそこに個室があり、その個室で手続きするもんだと思ったが、違うのか? そして、暗殺とか間諜かんちょうとかも裏ギルドの仕事であるのか? 間諜かんちょうは表のギルドでもできそうだけど?」
「いっぺんに聞くな! 一個ずつ言うぞ。冒険者ギルドへの依頼は、基本冒険者ギルドの横に併設されてる建物で行われる。これは、冒険者との鉢合わせを避けるためだ。護衛や、魔物から村を救ってくれとかの依頼じゃない限りは、顔を合わせることがない。理由は、いらぬトラブルを避けるためだ。緊急時以外はここで依頼のやりとりをする。ちなみに個室だ。依頼人同士も顔を合わせることがないようにとの配慮だ。緊急時は併設されてる建物ではなく、ギルド内の受付でおこなう。この場合、依頼料が高めだが、目の前に冒険者がいるため、即決することが多々ある」

 シオンは言葉を切って間を置くと、再び続けた。

「次に、裏ギルドでの仕事には暗殺や間諜かんちょうもあるぞ。ちなみに、どっちの仕事も表のギルドにはない。理由は、表のギルドではギルドカードや首飾りを持たされるんだが、そこに成否は問わず過去に受けた依頼と今現在受けている依頼が記録されるからだ。他国や他の街に入るときに、警備兵に渡さないといけない決まりがあるんだ。個人的に間諜かんちょうの依頼をされても分かるようになっているらしい。そんなカードや首飾りを引っさげてコソコソと他国の情報を調べたりはできないだろう? そして、裏ギルドにはそれらが必要ないため、そういった依頼が回ってきたりする。俺は一度表に登録してるから、間諜かんちょうにはなれない」
「なあ、冒険者ギルドカードは身分証にもなるんだよな?」
「そうだが、よく知ってたな。それこそが記録の媒体になるんだ。依頼を受けたが数ヶ月放っておくとする。だが数ヶ月後に依頼達成したとなれば、あらかじめ定められた期限がない限りは、依頼失敗とはならないわけだ」
「あと、期限ギリギリの依頼って、主にどういったやつが多いんだ?」
「街の住民による雑用だな。大体その日のみの依頼から二、三日の期限がある場合もあるが、ほとんどがあまり金にならないから、表に出ても誰も手を出さないんだ。冒険者自体は子供でもなれるから、表だと教会の孤児たちが請け負うことが多いな。だが、やっぱり住民の雑用だから、数が半端じゃない。だから裏にまで回ってくるんだ。スラム生まれの者や俺やお前みたいな表のギルドに入れない者、まともな仕事にありつけないやつには持ってこいの仕事だ」

 シオンはギルドの説明をしてくれたあと、最後にニヤリと笑った。

「そうか! ありがとう、シオン! この生活を抜け出すにはどうすればいいか、シオンに相談しようと思ってたんだが、解決したよ」
「だが雑用もキツイぞ? それに、まだ話が残ってる。期限間近の依頼についてだが、魔物退治の依頼もあるんだ。ほとんどがゴブリンや虫の魔物の退治で、これも仕事のわりには金にならないから敬遠される。孤児院の子供も魔物退治は嫌がるからな」
「俺も表のギルドに登録するまでは魔物退治はやらないかな。第一、武器も持ってないしね」
「じゃあ、とりあえず受付に行ってみるか? お前のほとんど裸状態の格好をなんとかしないとだな」
「そうだな。モノは試しだ、やってみないと分からないしな。そう言われても、服なんてないから、人目にあまりつかない仕事があればやりたいな」
「じゃあ、行くか!」

 そうしてシオンに裏ギルドなるところに連れていってもらった。
 本当にシオンには助けてもらってばかりだよ。いずれ何かしらの恩返しをしないといけないと思った。
 連れていってもらった場所は、まさしく冒険者ギルドの真裏だった。
 そこには掘っ建て小屋みたいなのが建っていた。おそらく内部で表のギルドに繋がっているのだろう。
 ちなみに、表のギルドは見た目、田舎にある木造の小学校みたいな建物だ。でも奥行きがあり、かなり広そうだ。
 シオンに聞いた話では地下もあるそうで、地下も含めると四階建てみたいだ。
 身なりを整えたら、必ず登録しに行こうと心に誓った。
 とりあえず裏にある掘っ建て小屋に入ると、受付窓口が二つ並んでいた。担当者はどちらも男で、いかついゴリゴリマッチョの角刈りの男と、ツリ目のキツそうな七三分けの細い男の二人だ。角刈りマッチョはもちろんだが、七三も全く弱そうに見えない。
 どちらも空いてるが、角刈りマッチョの方に向かった。シオンがなんの躊躇ちゅうちょもなく角刈りマッチョの方に向かったからだ。

「あら~、シオンちゃんおひさ~! 今日はどうしたの~、あたしに会いに来てくれたの~?」
「ちげえよ。今日はこいつを紹介したくて連れてきた。こんな時間だが、仕事を斡旋あっせんしてくれ」

 マッチョはオネエだった。ありがちだな。テンプレってやつかもしれない。

「ま、まさかシオンちゃんの男? シオンちゃ~ん、あたしに黙って彼氏作るなんて酷いわ~」
「ちげえって! 何度も言うが、俺にそっちの趣味はねえよ。話進まねーから、勝手に紹介するぞ! このいかつい筋肉がダンクで、こっちの腹が出てるおっさんが光流だ。異世界人だと言っている頭のおかしいやつだ」
「あ、よろしくお願いいたします。光流と言います。シオンには、城から追い出され、スラムで服と荷物をぎ取られて途方にくれていたところを、助けていただきました」

 ペコペコと頭を下げながらも、角刈りマッチョのダンクという名のオネエに挨拶あいさつした。

「あら、いいのよ~。あたしはダンク、よろしくね。でも、あまり聞かない名前ね~。本当に異世界人かしら? それにシオンちゃん。相変わらず面倒見いいわねえ、そんなところがシオンちゃんのいいところなんだけど♡ れ直しちゃうわ~」
「確かに男前だな、シオンは」
「あら~、ミーツさんもイケてると思うわよ~? そのだらしない身体を引きめられたら、全然イケると思うわよ」
「ミ、ミーツ?」
「クックック、良かったじゃないか。いい愛称もらってよ。光流より全然コッチの方がしっくりくるぞ」
「そっ、そうか? なら、俺のことは今度からミーツって呼べよ。シオン〝ちゃん〟」
「テメエ、喧嘩けんか売ってんのか! ゴラァ‼」
「スマンスマン、悪かったって」
「仲いいわね~って、仕事だったわね。シオンちゃんの紹介だし、色々ある中から、いいの選んでア・ゲ・ル♡ ミーツさん♡」

 ゾワ~っときたが、おそらく冗談じょうだんで言ってるに違いない。そう信じたいと思った。



 第三話


「今日紹介できるのは、え~と、こんなのがあるわよ~」


『汚水掃除』期限三日=鉄貨一枚
『井戸の掃除』期限二日=銅貨五枚
『表冒険者ギルドの掃除』無期限、綺麗きれいな度合いで報酬変動有り。最低報酬=銅貨一枚~鉄貨三枚
『主婦の洗濯代行』毎日常時依頼、報酬変動有り。最低報酬=石貨三枚~銅貨三枚
『便所の糞み取り。み取った後の掃除まで』と『糞桶の回収及び糞桶掃除』毎日常時依頼=銅貨五枚(便所一件、もしくは糞桶三件)


「今あるのはこれだけかしらね」

 うーん、通貨の価値が分からない。
 ここは正直に聞くのが一番か。

「石貨とかって、いくらくらいなんだ?」
「ん? 石貨は石貨だろう、何言ってんだ?」
「あー、そっか。えーと、じゃあな。一番安い果物はいくらくらいで買える? 石貨で買えるか? 買えるなら何枚で買える? で、石貨の上の硬貨は鉄貨か?」
「そんなことも知らないのか? まあいい。そうだな、一番安い果物は石貨三枚ってとこだな。それでもって、石貨の次は銅貨だ。石貨十枚で銅貨一枚だ。で、鉄貨、銀貨、金貨と続く。金貨までそれぞれ十枚ずつで、上の硬貨一枚となるのだ」

 なるほど。じゃあ、石貨は一枚十円ってことかな?
 そうなると、便所の糞掃除が五百円ってところか?
 アリエナイ無理だ! これはパスだ!
 なぜなら、コッチの便所はボットン便所というやつにちがいないからだ。
 現代日本では、ほぼなくなってるが。
 俺が若い頃はまだあった。日本では和式タイプだが、こちらのは洋式タイプのボットン便所のはずだ。
 一昔前までは日本でもみ取りの作業をしている人をよく見たなあと思い出した。
 あと、便所がない家は、桶を便所代わりにしているようだ。王都の外だったら、糞尿ふんにょうめられる場所があるらしいが、この王都の街では窓から捨てたりする人も見かけたのだ。
 今回は、窓から捨てない家の糞尿ふんにょうが入ってる桶の廃棄と掃除か。銅貨五枚の仕事じゃねえ!
 しかも糞桶三件で五枚って、生きるためであっても嫌すぎる。

「なあ、便所の糞掃除はやる人いるのか? それに、糞桶三件やらないと依頼達成にならないのか?」
「そうよ。三件分達成しないと、報酬はもらえないわ。一件で逃げちゃう人もいるからよ。それに、この依頼を受ける人は普通にいるわよ」
「そうなんだよなあ、不思議といるんだよなあ。俺は絶対にごめんだけどな。銅貨五枚ごときであんなのやるやつの気が知れん!」

 やっぱりシオンも同じこと考えているのか。

「こういうのは表の人たちは絶対にやってくれないのよね。たまに表で自分で受けておいて、銅貨五枚なんかでやってられるかってキレる人もいるわね。だから裏に回ってくるのよね」

 表ギルドでまともな街の依頼って何があるんだろ? やっぱり簡単なやつが表で、大変で報酬が安いのが裏なのかな?

「表の依頼は、子守や街のゴミ拾いとか家の掃除とか、報酬は安いけど簡単なのが多いわね。たまに、貴族様からメイドの数が足りないから、臨時で冒険者を雇いたいってのがあるわね。貴族様のはどんな依頼でも結構な報酬になるから、みんな進んで受けるわ。ただし、汚い系の仕事は貴族様のものでも嫌がられるわね。だから裏には報酬が安くて大変なのが回ってくるの。たま~に納得できないで暴れる人がいるけど、スラムの人に仕事を紹介してあげてるんだから、逆に感謝して欲しいわ」
「考えていることを全部答えてくれた。ありがとうございます」
「ふふふ、ミーツちゃんって分かりやすいんですもの、可愛かわいいわ。でも、一番はシオンちゃんだけどね♡」
「この短い間に『さん』呼びから『ちゃん』呼びに変わった⁉ まあいいけど。ダンクさんオネエだし」
「あら~、嬉しいわね。あたしのこと分かってくれるのはギルマスとシオンちゃんだけだったのに、ミーツちゃんまで分かってくれるのね。嬉しいわ」
「俺のいた世界では、ダンクさんみたいな人は別に珍しくなかったよ。お店出している人はいたし、友達にもいたしね。俺の元いた世界では、身体は男でも心は乙女って人は当たり前にいたからね」
「おいおい、ダンクが泣いてるじゃないか。ミーツ、泣かせるなよ」
「あらやだ、涙が勝手に……さてと、気を取り直して。それで、今日はどうする? 依頼を受ける? それとも今日のところはやめておく?」
「もちろんやるよ。最初だし、洗濯代行をやってみようと思う。ついでに、汚水掃除もやってみようかな」
「じゃあ、明日の朝一に井戸で洗濯してる人にこの木札を渡して。それで分かってくれるわよ。くれぐれも寝坊しないようにしてね? あと、汚水の方もやるのね? うん、まあ頑張がんばってねとしか言えないわね。まあ、ミーツちゃん以外にもいるから、いいっちゃいいんだけど」

 そして、ダンクさんとシオンにお礼を言ってから、裏ギルドを出た。
 今からやるのかと思ったら明日の朝一か、寝坊しないようにスマホのアラームを設定しとくかな? ただ、寝ようと思っても、寝すぎて寝れないってのと、腹が減った。
 さすがに、三日も腹に水しか入れてないのは辛くつらなってきた。これが外なら適当に草か木の実でも食べられたかもだが、残飯はな~と、しばらく思案した。

「よし! 決めた! くだらんプライドなんか捨てよう。そして勇気をもって、なるべく綺麗きれいな野菜クズかなにかを食べよう」

 気合を入れるためにそう声に出すと、通行人に汚い物でも見るかのような顔で見られてしまった。
 いざ、シオンに教えてもらった生ゴミのある食事の場所へ行くと、前よりは臭いがキツくない気がする。
 俺自身が臭いためか、もしくはこの三日でここのスラムの臭いに慣れたか、これなら難なく食べられるかもと思ったが……めてました。
 メッチャ臭いです。そしてメッチャ不味まずいです。なるべく綺麗きれいな野菜クズを選んだのに!
 元々こっちのメシは不味まずいからなのか?
 ゴミでくさってるから不味まずいのか分からないが、適当に両手に持てるだけ持って、井戸まで移動して、水で無理矢理喉の奥に流し込んだ。
 明日はってか、明日にもならないうちに、お腹が痛くなった。やっぱりくさっていたのか?
 身体に合わなかったのかは分からない。
 この井戸水も、最初に飲んだあとはお腹を壊した。
 現代の日本人の身体はデリケートにできているから、ちょっと水や食べ物におかしな物が入ってたりすると、体調を崩しやすいんだろう。
 そう自分自身に納得させた。
 でも、無理矢理でも腹に何か入れておきたい。
 身体が拒否しても、しばらくはまともな物が食べられない現状なので、再度チャレンジした。
 が、結果は同じだった。
 夜が明けるまでの間に、それを何度も続け、ようやく気分的に慣れてきたところで目覚ましのアラームがなり、あたりにいたスラムの人たちに何事かと見られた。
 ちょうど井戸の近くにいたため、大して移動しなくても、依頼の婦人たちがやってきた。
 見たことのある人がいた。前に井戸で通せんぼされ、メッチャ嫌な顔をされた婦人たちの一人だ。

「すみません、ギルドで依頼を受けた者なんですが、この木札はどなたにお渡しすればよろしいでしょうか?」

 婦人たちの一人に声をかけると、メッチャ嫌な顔をしている人が眉間みけんしわを寄せて無造作に洗濯物を渡してきた。木札は人差し指と親指で汚い物でも掴むような手で受け取っていた。
 こちらの世界の洗濯は、洗濯用の木でできたタライに水をめ、足踏みで汚れを踏みつぶして押し出すような洗いか、手でガシガシみ洗いするのが主流だった。これは、前に見ている。
 だからといって、ガムシャラに洗えばいいというものではない。悪い例が、俺の着ている布だ。
 元々ボロ布だったが、洗ったことでさらにボロボロになり、着ているとは言えないレベルのモノになってしまっている。
 だから現在では、ほぼボクサーパンツのみのパンイチ状態だ。元の世界だったら警察に通報されて捕まるレベルだ。
 話は洗濯に戻るが、洗剤があるわけじゃない。ではどうするのか? ひたすら水で洗えばいいのか?
 米ぬかがあればよかったが、こちらの世界ではパンが主食だろうしな。米ぬかは昔、石鹸せっけん代わりに使われていたらしい。たしか、江戸時代くらいの人たちは灰を使った灰汁あくで洗濯物を洗っていたと、本に書いてあったのを思い出した。
 でも、灰汁あくを作るのは面倒だったような気がする。
 仕方ない。今日は足踏みとみ洗いで頑張がんばろう。
 いつか灰汁あくを手に入れたら、試してみようと思う。お仕事初日なのにいきなりやったことのないやつをやって失敗したら、大変なことになりそうだしな。
 成功したら、次から洗濯で使えばいいわけだし。


しおりを挟む
感想 303

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。