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第2章
第17話
しおりを挟む深呼吸してもらって落ち着いてもらってから、改めて改善する余地があるかを聞いてみた。
「改善も何も私達には贅沢過ぎる家ですよ」
「んだべ、ごんな所に住んだら落ち着かんだよ」
「ボクが住みたいくらいだよ!」
そう何故かロイスを含むシスターの姉妹が問題ない様な事を言ってくれた。
「ロイスがこの村に住むなら、このアパートに住んで村に残っても良いよ」
「バカッ!例えだよ」
ロイスにバカ呼ばわりされて少しムカっとしたが、ロイスには後にでも、嫌がらせでもしてやろうと考え、ここはスルーしてあげる事にしよう。
「じゃあ、一つのアパートの部屋に一家族分住めるんで明日にでも相談して入って貰います。
それで後は、この壁の内側に畑も作る予定なんですが、各家々に二~四つづつ付ける形にするか、それとも畑は畑の地域を居住区とは別に作り、村人全員で育てる形にするか迷っているんですが、どうしたらいいですかね?」
「それは今決めなきゃいかんのかね?」
「なるべく今が良いですけど、移り住む村人の意見を聞かないとダメなら、後ででもいいですよ。でも、今日中か明日の朝までにはお願いします」
「あの、孤児の子供達が住む家は何処にあるのでしょうか?このあぱーとという物で皆んなで住むのでしょうか?」
「それはこれから案内します。一応孤児院みたいな大勢で住める所も作ってますので」
俺がそう言うと、シスターは安堵したのか、それともこのアパートと同じ感じを想像したのだろうか、安心したような表情と複雑そうな表情で、コロコロと表情を変えていた。
姐さんには見せてないが、このアパートの背後に孤児院に使えるように大きめの建物も作っていた。 姐さんが跳んで登ってきた櫓や門からも見えない場所に作っていた為、アパートを見せた後にでも姐さんに見せようと思っていたのに、フラフラと何処かに行ってしまったから、姐さんに見せる前にシスター達に見せる事になってしまったものの、仕方ないと思い案内する事にした。
王都で見たビニールハウスサイズの孤児院の様な大きさの建物を最初作る予定だっが、どうせなら沢山の子供達と共同で生活出来るようにと思って、こちらの世界のギルドっぽい建物になってしまったけど、木造の二階建ての小学校の様な建物を作ったのだ。
中も小学校みたいに一部屋辺り約四十畳くらいの広さで、部屋の数も多めの部屋を作ってしまうも、大勢で住むなら問題ないと考え、これでいいだろうと思って、そのままシスター達に見せたのだ。
すると、アパートの時でも驚いていたのだが、そのときよりも更に驚いた表情をしている。
そう思っていたら、シスターはフラリと前のめりに倒れ出したから慌てて支えた。
どうやら気絶したようだ。
シスターの妹の老婆もロイスもシスターみたいに気絶はしないものの固まっていた。
俺は自覚ないが、自分が大変なことをやらかしたと思ってしまった。
何故ならば、シスターは気絶、妹の老婆とロイスは目玉が飛び出るのではないかってくらいに見開き固まっているから、自覚なくてもやらかしに気づいてしまう。
シスターを小学校みたいな孤児院の入口の玄関に座らせて、老婆も固まっていたけど、しばらくは覚醒しないだろうと思ってその場で放置して、次に『天性』のパーティの面々と愛たちを連れて来ようと思い、一時この場から離れようとすると、固まったまま途中で俺の服を掴んでいるロイスがいるのを忘れていた。
邪魔な彼女は服に掴まっている手の握力が弱かったため、外すのは容易に出来た。
外す際、悪戯でもしてやろうかとも思うも、その悪戯の所為で覚醒されて、またうるさくなると面倒だと思って、彼女を抱きかかえてアパートの屋根に飛び乗って置いて放置した。
再び壁の外側に出ると今度はカミラとキャロに捕まってしまった。
堀を越えて壁の内側に入る事が出来るのは今の所、姐さんだけの様で他の冒険者の面々はと言うと、眺めているか壁に沿って歩いているかのどちらかしか居ない様子だ。
とりあえずのところ、彼女たちには明日には必ずお披露目すると言い、賢達のパーティを探しているとアンソニーが空を飛んでいるのが見えた。
俺も彼女たちから離れて、その場で跳びアンソニーの元に飛んで向かう。
「アンソニー、空から見たかい?」
「見ましたよ。凄いですね、ミーツさん!
こんなの一晩でやってしまうなんて!
コレはミーツさんが訓練場で賢に言っていた魔法によるものですか?」
「その通りだよ。見られたからには丁度いいし、降りて俺の作った建物の意見を聞かせて欲しい。もちろん、賢も含めてパーティの『天性』全員の意見が聞きたい」
「あ、分かりました。では、これから連れて行くので下で待ってて下さい」
「悪い。逆に俺と一緒に転移して来た子達にも見せるから、先に下で待ってて欲しいかな」
そう言い、彼は仲間の元に向かい、俺は壁の外側の人達の面々を見て彼女たちを探した。
殆どの人達は上を向いていたから、見つけるのは容易く見つける事ができ、ジャスには俺の背中に背負い、愛とアリスは先程のシスター達と同様に片手でづつで腰に手を回し、その場で飛んで壁の内側に戻った。
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