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第18話 今後の方針
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「第一回!今後なにをするのか会議ーーーーー!!」
スーちゃんとハッピーはエルの掛け声にあわせてそれぞれ触手と羽を叩くが他のもの達はポカーンとしていた。
「さてと、先ずエレル君から聞こうではないか。」
「え、あ、はい。私としましてはお風呂や温泉の設営を優先してみてはどうでしょうか。」
「ふむふむ、ん?ターグスどうかした?」
エレルの言葉にドッグマン代表のターグスが手を挙げた。
「ええ、お風呂に関しては生活魔法の『クリーン』を使えばすぐに済む話ではないですか?」
「クリーン?」
「生活魔法のひとつで、体を綺麗にする魔法です。」
「だけど、温泉はなにも体を綺麗にするものだけではないわよ。心を綺麗にすることも出来るし、温泉は憩いの場でもある。」
「むう、それを言われてしまっては言い返す言葉も無いな。」
「ターグスは文句ない?」
「ええ、ですが建築はどのように進めますか?」
エルはターグスが建設することに異論は無いと知り嬉しくなるが建設に関しての話になり苦悩する一同であった。
「うーんスーちゃんはなんか案がある?あるの!?」
エルは困ったようにスーちゃんに頼んだところこうなることをわかってたかのように自信満々にぴょんと跳ねる。『建物に関してはエル様の希望に合わせてラーちゃんに任せます。材料に関してはドッグマンたちに頼みます。そして温泉自体に関してはラーちゃんが温泉石を発見したそうなのでそれを設置します。』と触手でこれ以上ないような解答を出した。
「すごいよスーちゃん!!よしよし~」
エルはスーちゃんの説明に感動しスーちゃんを抱き上げてなで始めた。スーちゃんも主であるエルの膨大な魔力を摂取している。
「ピイー!!」
「うわ、ハッピーもして欲しいの?本当なら成果がないと平等じゃないけど仕方ないな。」
なでていたエルに頭をスリスリと擦り付けるハッピー。スーちゃんが相手してもらってるのに嫉妬した。そしてなでてもらうと恍惚の笑顔になった。
「お楽しみなところ悪いですが水温の維持等はどうしますか?温泉石は効能のみしか出ませんよね?」
エレルが運営に関して聞いたところ『新たにミニスーちゃんを配置させますので問題ありません。』と早速解決策を提示した。
「おおー新しくミニスーちゃんが生まれるんだね?名前を決めておかないと...センちゃんにしよう!!」
相変わらず微妙な名前センスであったがここにいるものは誰も否定しなかった。そして『かしこまりました、それではセンちゃんに関しては出来たときのお楽しみですよ。』と触手を動かして伝えた。
「OKだよ。それじゃあ温泉の建設は確定としてほかに何かある?」
「では、家以外にも種族を問わない建物を建てるのはどうでしょうか?」
「ほうほう、その理由は?」
「実はドッグマンの中でかなり変なプライドがある者がいましてそいつがミニスーちゃん達を好ましく思わないのでして。」
「それでしたらエルフ族にもドッグマンを気に入らない物がいましてそのような建物で共同作業をしたらきっと仲良くなるかもしれませんね。」
「確かに仲良くなることはいいことだよね。これも確定!」
「ピイ!」
「ハッピーもなにかあるの?」
「ピ、ピーー」
「うんうん、ご飯をみんなで食べるところ?確かにこの拠点にご飯の共同スペースは無いもんね。」
ハッピーは以前エレルたちを連れてきたように種族を問わずに仲良くすること、そしてみんなが幸せになることを一
番望んでいた。
「それじゃあ、建設予定のターグスの提案していた建物につなげて建設すればいいかな?」
エルはスーちゃんに可能か聞くと『それならばそこまで費用はかかりませんので可能です。ただ食性についてある程度聞き込む必要がありますね。』と伝える。
「わかりました、それでは可能な限りエルフ族からも増員しましょう。」
「ではうちからも若い衆を募ります。おそらく数人は集まります。」
『よろしい、私とラーちゃんが主導で今回の作戦を実行します。ハッピーは常にエル様についてなさい。この森は少々危険ですので。』と各種族に今回についての説明を始めた。
「わかりました。」「了解です。」「ピイー」
「うんみんなやる気が出てきたね。俺も何か出来ることはあるかな?」
エルもみんなのやる気になにかしたくなりスーちゃんに聞くと『では五分後にエル様の家のベランダに来てください。』と伝えた。そしてこっそりとターグスが
「なにをするんですがか?」
『ターグスは今からドッグマン達全員を、エレルはエルフ族を呼んでください。仕事中であっても問答無用で連れてきてくださいね』と伝えた。そしてみんなが出ていったのを確認したスーちゃんは魔力をこめて『全スーちゃん族に告ぐ、今すぐエル様の家の前に来なさい作業中の者も中止してきなさいと。』と念話で伝えた。伝えられたスーちゃん族は触手をビシッと挙げて急いでぴょんぴょんと跳ねて家に向かった。
「え、、とスーちゃん?挨拶すればいいの?」
スーちゃんが全種族を呼んだ理由はエルによる今回の作業の音頭を聞いてもらうためであった。エルもなんとなくやるべきことを察した。
「それじゃあ、みんなー!!種族を問わずに今回の作業全力で当たってくれ!!決して喧嘩はしないように!!」
そんなエルの言葉にリーダー達はともかくさきほど挙げられた嫌うものたちも主の言葉によって嫌悪感を捨てた。これこそスーちゃんの作戦の趣旨だった。
スーちゃんとハッピーはエルの掛け声にあわせてそれぞれ触手と羽を叩くが他のもの達はポカーンとしていた。
「さてと、先ずエレル君から聞こうではないか。」
「え、あ、はい。私としましてはお風呂や温泉の設営を優先してみてはどうでしょうか。」
「ふむふむ、ん?ターグスどうかした?」
エレルの言葉にドッグマン代表のターグスが手を挙げた。
「ええ、お風呂に関しては生活魔法の『クリーン』を使えばすぐに済む話ではないですか?」
「クリーン?」
「生活魔法のひとつで、体を綺麗にする魔法です。」
「だけど、温泉はなにも体を綺麗にするものだけではないわよ。心を綺麗にすることも出来るし、温泉は憩いの場でもある。」
「むう、それを言われてしまっては言い返す言葉も無いな。」
「ターグスは文句ない?」
「ええ、ですが建築はどのように進めますか?」
エルはターグスが建設することに異論は無いと知り嬉しくなるが建設に関しての話になり苦悩する一同であった。
「うーんスーちゃんはなんか案がある?あるの!?」
エルは困ったようにスーちゃんに頼んだところこうなることをわかってたかのように自信満々にぴょんと跳ねる。『建物に関してはエル様の希望に合わせてラーちゃんに任せます。材料に関してはドッグマンたちに頼みます。そして温泉自体に関してはラーちゃんが温泉石を発見したそうなのでそれを設置します。』と触手でこれ以上ないような解答を出した。
「すごいよスーちゃん!!よしよし~」
エルはスーちゃんの説明に感動しスーちゃんを抱き上げてなで始めた。スーちゃんも主であるエルの膨大な魔力を摂取している。
「ピイー!!」
「うわ、ハッピーもして欲しいの?本当なら成果がないと平等じゃないけど仕方ないな。」
なでていたエルに頭をスリスリと擦り付けるハッピー。スーちゃんが相手してもらってるのに嫉妬した。そしてなでてもらうと恍惚の笑顔になった。
「お楽しみなところ悪いですが水温の維持等はどうしますか?温泉石は効能のみしか出ませんよね?」
エレルが運営に関して聞いたところ『新たにミニスーちゃんを配置させますので問題ありません。』と早速解決策を提示した。
「おおー新しくミニスーちゃんが生まれるんだね?名前を決めておかないと...センちゃんにしよう!!」
相変わらず微妙な名前センスであったがここにいるものは誰も否定しなかった。そして『かしこまりました、それではセンちゃんに関しては出来たときのお楽しみですよ。』と触手を動かして伝えた。
「OKだよ。それじゃあ温泉の建設は確定としてほかに何かある?」
「では、家以外にも種族を問わない建物を建てるのはどうでしょうか?」
「ほうほう、その理由は?」
「実はドッグマンの中でかなり変なプライドがある者がいましてそいつがミニスーちゃん達を好ましく思わないのでして。」
「それでしたらエルフ族にもドッグマンを気に入らない物がいましてそのような建物で共同作業をしたらきっと仲良くなるかもしれませんね。」
「確かに仲良くなることはいいことだよね。これも確定!」
「ピイ!」
「ハッピーもなにかあるの?」
「ピ、ピーー」
「うんうん、ご飯をみんなで食べるところ?確かにこの拠点にご飯の共同スペースは無いもんね。」
ハッピーは以前エレルたちを連れてきたように種族を問わずに仲良くすること、そしてみんなが幸せになることを一
番望んでいた。
「それじゃあ、建設予定のターグスの提案していた建物につなげて建設すればいいかな?」
エルはスーちゃんに可能か聞くと『それならばそこまで費用はかかりませんので可能です。ただ食性についてある程度聞き込む必要がありますね。』と伝える。
「わかりました、それでは可能な限りエルフ族からも増員しましょう。」
「ではうちからも若い衆を募ります。おそらく数人は集まります。」
『よろしい、私とラーちゃんが主導で今回の作戦を実行します。ハッピーは常にエル様についてなさい。この森は少々危険ですので。』と各種族に今回についての説明を始めた。
「わかりました。」「了解です。」「ピイー」
「うんみんなやる気が出てきたね。俺も何か出来ることはあるかな?」
エルもみんなのやる気になにかしたくなりスーちゃんに聞くと『では五分後にエル様の家のベランダに来てください。』と伝えた。そしてこっそりとターグスが
「なにをするんですがか?」
『ターグスは今からドッグマン達全員を、エレルはエルフ族を呼んでください。仕事中であっても問答無用で連れてきてくださいね』と伝えた。そしてみんなが出ていったのを確認したスーちゃんは魔力をこめて『全スーちゃん族に告ぐ、今すぐエル様の家の前に来なさい作業中の者も中止してきなさいと。』と念話で伝えた。伝えられたスーちゃん族は触手をビシッと挙げて急いでぴょんぴょんと跳ねて家に向かった。
「え、、とスーちゃん?挨拶すればいいの?」
スーちゃんが全種族を呼んだ理由はエルによる今回の作業の音頭を聞いてもらうためであった。エルもなんとなくやるべきことを察した。
「それじゃあ、みんなー!!種族を問わずに今回の作業全力で当たってくれ!!決して喧嘩はしないように!!」
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