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第19話 建築は進む
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「精が出るねー。」
エルの拠点の今後の方針が決まってから2日、すでに各地で作業準備が終わり建築に入っていた。
「あ、エルさん。」
「あ、ターグス。調子はどうかな?」
「いやーエルさんのあの音頭のおかげもあってドッグマンだけでなくエルフたちもかなり気合が入ってるみたいですよ。」
ターグスはドッグマンとエルフたちを統率して共同スペースを作っているところである。この建築にはスライム族は誰も手伝ってない。
「なかなかエルフたちの意外な一面も発見できて、この作業も面白くなってるところですよ」
ターグスが言うにはエルフはそこまで力があるわけではないがそれを補って余りある技術力を有しており、特に技術を要される場面ではドッグマンの5倍のスピードで仕上げるほどだった。
「そうですね、私たちもドッグマンの持つパワーには思わず舌を巻きましたわ。あれだけの木材の量をいっぺんに持ってきますもん」
「そうだよねー、ドッグマンたちって見るからに力ありそうだよね!!この腕の筋肉の大きさとかすごいよね」
「まあわれらは戦いは基本肉弾戦で行うのでとにかく体を鍛えないといけなかったですからね」
「新しく木材持ってきました!!」
話が盛り上がる中、1人のドッグマンが新たに木材を持ってきたようだった。
「それじゃあ俺たちは作業を続行しますのでこれで失礼します。早めに木材は切っとけよ、エルフたちに加工してもらうからな」
「そうだね、じゃあ残りの作業も頑張ってね!」
ターグスは休憩中だったドッグマンに木材を適度な長さに切るように指示を出していた。また同様にエルフの人たちにも切った木を建物に使えるように仕上げるように指示を出した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふー、ターグスたちは結構仲良くなってたな。うんうんいい感じだ」
エルはターグス達が頑張ってるのをしみじみと感じながら今度は温泉を建設している場所に向かって歩いていた。
「……そこはスーちゃんさんに任せて、私たちはこっちだ」
温泉建築予定からエレルの指示の声が聞こえてくる。実際エルフ族はかなり忙しく動きており、その額には汗が出ているほどだ。
「今日はかなり日差しが強いから無理は禁物だよ」
「あ、エル様。大丈夫ですよ、我々はこれでもまだ抑えてるほうですから」
「そう?ならいいけど。ところでどれぐらいかかりそうかな?」
「この調子でいくとあと4日ほどはかかりますかね。ですが途中でターグスさんたちが応援に来るそうでもう少し早くには終わりそうです」
「へー、俺も手伝える事とかあるかな?」
「いえいえ!!エル様にお手をわずらすわけにはいきませんよ。それにこうして見て回ってくださるだけでもありがたいですよ」
エレルはだいぶ強めにエルに大丈夫だと伝えた。エルには力仕事をさせたくないようである。
「まあ俺が入っても足引っ張るだけかもしれないからなー」
「では私はそろそろ持ち場に戻りますね。もしお時間があるようでしたらラーちゃんさんの方に行って見てはどうでしょう?」
「おお、ラーちゃんも確かここで頑張ってるもんね。よーし待っててよー」
エルはエレルに言われるがままにラーちゃんが担当している浴槽の方に走り去った。
「さ、外装を早く仕上げますよ。ラーちゃんさんのところもすぐに終わってしまいますよ」
エレルは再び作業に戻り他のエルフ族の者に指示を出した。
エルの拠点の今後の方針が決まってから2日、すでに各地で作業準備が終わり建築に入っていた。
「あ、エルさん。」
「あ、ターグス。調子はどうかな?」
「いやーエルさんのあの音頭のおかげもあってドッグマンだけでなくエルフたちもかなり気合が入ってるみたいですよ。」
ターグスはドッグマンとエルフたちを統率して共同スペースを作っているところである。この建築にはスライム族は誰も手伝ってない。
「なかなかエルフたちの意外な一面も発見できて、この作業も面白くなってるところですよ」
ターグスが言うにはエルフはそこまで力があるわけではないがそれを補って余りある技術力を有しており、特に技術を要される場面ではドッグマンの5倍のスピードで仕上げるほどだった。
「そうですね、私たちもドッグマンの持つパワーには思わず舌を巻きましたわ。あれだけの木材の量をいっぺんに持ってきますもん」
「そうだよねー、ドッグマンたちって見るからに力ありそうだよね!!この腕の筋肉の大きさとかすごいよね」
「まあわれらは戦いは基本肉弾戦で行うのでとにかく体を鍛えないといけなかったですからね」
「新しく木材持ってきました!!」
話が盛り上がる中、1人のドッグマンが新たに木材を持ってきたようだった。
「それじゃあ俺たちは作業を続行しますのでこれで失礼します。早めに木材は切っとけよ、エルフたちに加工してもらうからな」
「そうだね、じゃあ残りの作業も頑張ってね!」
ターグスは休憩中だったドッグマンに木材を適度な長さに切るように指示を出していた。また同様にエルフの人たちにも切った木を建物に使えるように仕上げるように指示を出した。
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「ふー、ターグスたちは結構仲良くなってたな。うんうんいい感じだ」
エルはターグス達が頑張ってるのをしみじみと感じながら今度は温泉を建設している場所に向かって歩いていた。
「……そこはスーちゃんさんに任せて、私たちはこっちだ」
温泉建築予定からエレルの指示の声が聞こえてくる。実際エルフ族はかなり忙しく動きており、その額には汗が出ているほどだ。
「今日はかなり日差しが強いから無理は禁物だよ」
「あ、エル様。大丈夫ですよ、我々はこれでもまだ抑えてるほうですから」
「そう?ならいいけど。ところでどれぐらいかかりそうかな?」
「この調子でいくとあと4日ほどはかかりますかね。ですが途中でターグスさんたちが応援に来るそうでもう少し早くには終わりそうです」
「へー、俺も手伝える事とかあるかな?」
「いえいえ!!エル様にお手をわずらすわけにはいきませんよ。それにこうして見て回ってくださるだけでもありがたいですよ」
エレルはだいぶ強めにエルに大丈夫だと伝えた。エルには力仕事をさせたくないようである。
「まあ俺が入っても足引っ張るだけかもしれないからなー」
「では私はそろそろ持ち場に戻りますね。もしお時間があるようでしたらラーちゃんさんの方に行って見てはどうでしょう?」
「おお、ラーちゃんも確かここで頑張ってるもんね。よーし待っててよー」
エルはエレルに言われるがままにラーちゃんが担当している浴槽の方に走り去った。
「さ、外装を早く仕上げますよ。ラーちゃんさんのところもすぐに終わってしまいますよ」
エレルは再び作業に戻り他のエルフ族の者に指示を出した。
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