世界一の殺し屋が異世界に転生したら

Miiya

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第5話 試験

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あの後特に何事もなく終わり、今日一旦止まる宿に向かった。レッドグリズリーはあのままにしておくと腐って虫が湧くためミルに解体してもらった。

ミルは溶かす特性を器用に使って毛皮、肉、骨、角や爪と分離させることが可能だ。そしていらない部位は溶かして食べる。本人は問題ないようだがなんか心配だ。

プニョプニョ♪♪

 「まあ、楽しそうだし大丈夫か。」

文句一つ言わないこの子はかなり良い子だ。しつけも割と簡単にできた。ただスライムの飼育例を聞いたことがないため普通なのかがわからない。

 「明日は試験だ。ミルは少し暇になるかもしれないけど我慢しててね。」

プニュン!

ミルはわかったと上下に跳ねてベッドの中に忍び込み胸元あたりで動きを止めた。

 「おれも寝るか。」

ミルの温かさと柔らかさを堪能しながら明日の試験に向けて就寝した。

~~~~~~~~

 「ここか、ミル。カバンの中に入って。」

リートヴィヒ学園の門につき、抱いていたミルを一旦カバンの中にしまう。

 「あールー君!」

 「ん?あ、昨日の。」

入ってしばらく歩いていたら後ろから声をかけられた。昨日森で出会った2人だ。

 「ええと、エリーとスーノ?だったよな?」

 「そうよ、あたしのことはスーって呼んで。エリーもそう呼んでるから。」

エリーは長髪で金色。スーは対照的にショートカットに近く色も銀色。

 「ルーノ君も入学試験受けに来てたんだね。」

 「ああ、父さんの母校だったからここにしたんだ。」

 「みんな入学できるように頑張りましょう。」

スーが鼓舞するように言う。俺は2人とは別の会場で試験を受けることになった。

 「まずは座学の試験から開始する。」

複数枚の紙とペンが配られる。中を見てみると歴史学、武術、賢者等の偉人の問題が多かった。ここら辺は本で読んだから問題無く記入する。

 「……?」

問い:エレーシア草の栽培の方法を簡潔に記入しなさい。

最終問題にまさかの栽培方法が問われた。もう少し変わった問題を出すかと思ったが。家でも何度か栽培したことあるし。

 「ええと、」

中級魔力水と初級魔力水を5:1の割合で作った水で他の植物の間に植えて育てる。だったな。

 「次は剣術の試験だ。そこにある武器種から一つ取りなさい。」

庭のようなところにいくと、そこにはすでに帯刀している男の人がいた。あれが試験官だろう。

 「この試験では前にいる試験官が独自に判断する。査定の項目は特に無い。」

どんどん剣術の試験が始まっていった。志願者は太刀や薙刀、大剣や二本の剣を使っている。

 「次、ルーノ=ノヴォス。来なさい。」

俺の名前が呼ばれる。とりあえず武器を探して……よし、あれがいいな。

 「来たな、お、ナイフとは珍しいな。」

俺が選んだのはナイフだ。前世で使った数少ない刃物の一つだ。大きさも問題無く使える。多少振って感覚を確かめる。

 「ほお、いい腕をしているな。来い。」

どうやら始まったようで試験官が剣を抜き俺の方に構える。俺もナイフを持つが構えない。

そして自然に歩くまるで挨拶するかのように。ゼロ距離に来たところで試験官が剣を振る。

 「んお!?」

その剣をほとんど動くことなくかわす。多分5センチほどズレただけ。やはりこの体でも動体視力は落ちてない。

 「であ!」

試験官は横に剣を振るがそれもバックステップでかわす。こんなものは序の口。

 「ほう、なかなかいい動きをする。」

 「……どうも、」

いい動き程度の評価か。じゃあもう少し攻めていったほうがいいかな。今度は真正面に走る。

 「さあ、来い!」

試験官も走りに合わせて剣を構える。

 「消えた!?……な!?」

俺は試験官の背後からナイフの刃を首元に当てる。もちろん触れない程度だが。

 「……なるほど、完璧な間合いの詰め方だ。しかしどうやった。隠蔽魔法を使ったとは思えない。」

俺は走ってる時は気配をビンビンに出していたが、試験官が剣を振る直前に全ての気を消してまるでいなくなったかのように見せた。そして瞬時に背後に回った。

 「この試験は力とスピードがモノを言うのだが君みたいなのは初めてだ。」

 「どうも。」

前世でこいつが暗殺者だったらすぐに殺されるかもな。もちろん裏の顔がどうなのかはわからないが。

~~~~~~~~

 「魔法の試験を行う。それぞれ得意な属性を宣言しなさい。」

最後の魔法試験は複数ある的に向かって自身の得意属性の魔法で壊すというものだ。

 「火属性です。ファイアーアロー!」

各志願者も得意属性を宣言してから魔法の名前を言っているが、

 「……あれいう必要あるかな?」

はっきり言うと恥ずかしい。前世で暗殺技術の一つをイタイ言葉で名付けたやつがいたが案の定周りから変な目で見られていた。

 「衝撃魔法です。」

 「衝撃ですか、なるべく当てれるよう頑張ってくださいね。」

 「あの、これって必ず魔法名を唱える必要がありますか?」

 「何をいってるんですか?言わないと魔法を撃つことができないじゃないですか。」

?まあいいや。俺の的は手前に一個、奥に二個のおそらくこの試験では1番難しい的だろう。まあハンドガンをイメージして、

バンバンバン!

 「あ、、、あ、、、」

 「ええ、と試験官?これで大丈夫ですか?」

 「え、あ!?ああ、それじゃあ控え室に戻ってよろしい。」

こうしてリートヴィヒ学園入学試験が終了した。
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