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第二章 屋敷の外へと踏み出して
やさしいりょうしゅさま
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領主が立ち去った後、オレはどうすればいいのかと途方に暮れていると、後ろから声をかけられた。
馬車で同乗した少年がいた。彼が案内してくれるらしい。
「ヘイネル様より、命じられています。こちらへ」
そのままついて行く。結構歩かされた先は、領主の執務室らしい。
言われるまま部屋に入ると、大きな窓から綺麗な湖と、その後ろにそびえる緑豊かな山の連なりが見えた。見晴らしの良い部屋だ。窓から入る光のためか、この城にきて一番明るい場所だと思った。
そこには、ヘイネルと領主がいた。他にはメイドさんが2人。立派な金属製の鎧をきた兵士が2人いる。細かい彫刻が施された机とテーブルが用意された部屋だ。奥の机には領主が、テーブルにはヘイネルがついていた。他の人は立ったままだった。
少年に椅子をひかれ、テーブルの席に着く。
「早速だが、リーダ殿はいくつかの種類のゴーレムを作れるとか」
「ゴーレムと言っても、得手不得手があります。どのような用途に使われるのでしょうか」
「一番大事なのは街の防衛だ」
「それでしたら耐久性に優れた方がいいでしょうね。ところで、どのようなモノからの防衛でしょうか? 軍隊でしょうか?」
「魔物だ。大型の……だな。ところで耐久性に優れたゴーレムと、そうではないゴーレムはどこが違う?」
ヘイネルさんと話を進めていたら領主が割り込んできた。外をぼんやり見ながら、まるで大きめの独り言のように聞いてきた。
「そうですね。まず、手の形が変わります。耐久性と攻撃力を持たせるために手を円柱状にします。つまり指がないので物を掴むなどはできなくはなります」
とりあえず耐久性がよくなりますよと、簡略化への誘導をする。
「なるほど、ガントレットをつけると物をつかみにくくなるが、敵を殴るときには便利だ。そう言うことか」
「左様でございます」
「だが、指が無いということは武器が持てなくなるな。攻撃の幅は無くなってしまう」
「確かにその通りですが、指を省略することでゴーレムの腕そのものが強力な武器になります。それに、指のような繊細な部分があると、弱点にもなります。シンプルな形で、接近戦に特化したほうが、戦闘能力は高いのではないかと考えます」
実際のところ、どうなのか分からない。ゴーレムなんてリアルで見たことないからな。しかし、ここで無茶な要求されるくらいなら、口から出任せで突っ切りたい。
「接近戦に特化か……手を砕かれ武器を落とすくらいであれば、手を省略するということか」
「巨大な武器を奪われるよりはマシかと」
話がテンポよく進む。領主様は話のわかる人だな。いい人だ。最初見たときに、爽やかすぎて逆に胡散臭いなと思ってごめんなさい。
「わかった。好きにしろ。収穫祭の3日前だ。その日までにお前の作ったゴーレムを見せろ。それを見て判断する」
「やったわね。よかったわぁ。さすがリーダはすごいわねぇ」
ロンロが無邪気に喜んでいる。
いやダメだろ。納期が短くなっただけじゃないか。
「判断してダメだったら、どうされるのでしょうか?」
「そうだな……注文をつける。もし、張りぼてであったり、使えぬモノであれば、お前は領主を騙した罪で処分する」
領地から出て行けとかで終わるかと思ったら処分とか言い出した。一応、オレたちの好きにしていいと言質をとったから良しとすべきか。
「あぁ、注文をつけたからと言って収穫祭まで……3日でなんとかせよと言うつもりはない。また期間についての言い分は聞いてやろう」
オレが返答を考えあぐねていると領主は言葉を続けた。
あれ、いい話じゃないか。仕様の変更時は再交渉に応じてくれるとは、やっぱり領主は話のわかる人だ。
「かしこまりました。収穫祭の3日前には我々のゴーレムをご覧に入れましょう」
オレは、二つ返事で了承する。
「ラングゲレイグ様?」
途中から置いてけぼりで話が進められたヘイネルが、抗議するように領主の名前を呼ぶ。
「私も、其方も、ゴーレムは王都で見たものしかイメージできぬだろう。この者は複数のゴーレムを生成できると言う。そうであれば現物を見るのが一番簡単だ。それとも、これから王都までこやつらを連れて行き説明でもするのか?」
「それはそうですが……」
「其方の懸念もわからないでもない。ゴーレムの出来不出来については其方の意見を聞くことにしよう」
話は終わりだと言わんばかりに領主は手をパタパタと振った。
それで話は終わり。帰途へ着く。帰りも馬車で送ってくれるらしい。
なんとかうまくいった。
懸念材料は、ヘイネルを飛び越えて話を決めた形になったことだ。もしかしたら気分を悪くしたかもしれない。
ところが、馬車にはお土産に買おうと予定していた食べ物などが積まれていた。お土産なのだそうだ。不機嫌でも公私を分けられる人のようだ。
「来る時の話にあっただろう。君が予定していた物は揃えてあるはずだ」
「ヘイネル様……ありがとうございます」
感激した。
なんていい人なのだろうと思った。基本的に物くれる人はいい人だ。
ヘイネルさんはいい人だ。
そのまま帰り道もヘイネルさんが同乗する。少年もだ。結局は行きと同じメンバーだ。
帰りも色々雑談しながら進んだ。交渉もそれなりにうまく進んだうえに、親切にもしてもらったこともあり、我ながら上機嫌だったと思う。
出身地については「異世界からきました」なんて言えないので、ごまかしたりしたが、色々なことを話した。
中でも、数の数え方……特にゼロの概念は、とても興味を持ったらしく、それに関わる数学的な事柄について質問ぜめにあった。
帰宅してから、まず交渉結果について話をする。
「3日早くか。でも、こちらの要望が全て通った形での制作なら問題ないな」
「うわ。さっすがリーダ。これだけお土産もらえるなんて大成功ね」
「ね、ノアちゃんに言った通りだったっしょ。先輩に任せておけば大丈夫っスよ」
「まだゴーレムが完成しているわけではないので、油断はしないほうが良いと思うんです。リーダもそう思いますよね?」
「リーダはかっこよかったのよぉ」
「えへへ。リーダはやっぱりすごいね」
交渉結果については皆一様に喜んでくれた。特に、ロンロとノアは褒めすぎというくらい褒めてくれて、こそばゆい。
その日は、夜遅くまでみんな上機嫌のまま過ごした。
明日から、また頑張らねば。
馬車で同乗した少年がいた。彼が案内してくれるらしい。
「ヘイネル様より、命じられています。こちらへ」
そのままついて行く。結構歩かされた先は、領主の執務室らしい。
言われるまま部屋に入ると、大きな窓から綺麗な湖と、その後ろにそびえる緑豊かな山の連なりが見えた。見晴らしの良い部屋だ。窓から入る光のためか、この城にきて一番明るい場所だと思った。
そこには、ヘイネルと領主がいた。他にはメイドさんが2人。立派な金属製の鎧をきた兵士が2人いる。細かい彫刻が施された机とテーブルが用意された部屋だ。奥の机には領主が、テーブルにはヘイネルがついていた。他の人は立ったままだった。
少年に椅子をひかれ、テーブルの席に着く。
「早速だが、リーダ殿はいくつかの種類のゴーレムを作れるとか」
「ゴーレムと言っても、得手不得手があります。どのような用途に使われるのでしょうか」
「一番大事なのは街の防衛だ」
「それでしたら耐久性に優れた方がいいでしょうね。ところで、どのようなモノからの防衛でしょうか? 軍隊でしょうか?」
「魔物だ。大型の……だな。ところで耐久性に優れたゴーレムと、そうではないゴーレムはどこが違う?」
ヘイネルさんと話を進めていたら領主が割り込んできた。外をぼんやり見ながら、まるで大きめの独り言のように聞いてきた。
「そうですね。まず、手の形が変わります。耐久性と攻撃力を持たせるために手を円柱状にします。つまり指がないので物を掴むなどはできなくはなります」
とりあえず耐久性がよくなりますよと、簡略化への誘導をする。
「なるほど、ガントレットをつけると物をつかみにくくなるが、敵を殴るときには便利だ。そう言うことか」
「左様でございます」
「だが、指が無いということは武器が持てなくなるな。攻撃の幅は無くなってしまう」
「確かにその通りですが、指を省略することでゴーレムの腕そのものが強力な武器になります。それに、指のような繊細な部分があると、弱点にもなります。シンプルな形で、接近戦に特化したほうが、戦闘能力は高いのではないかと考えます」
実際のところ、どうなのか分からない。ゴーレムなんてリアルで見たことないからな。しかし、ここで無茶な要求されるくらいなら、口から出任せで突っ切りたい。
「接近戦に特化か……手を砕かれ武器を落とすくらいであれば、手を省略するということか」
「巨大な武器を奪われるよりはマシかと」
話がテンポよく進む。領主様は話のわかる人だな。いい人だ。最初見たときに、爽やかすぎて逆に胡散臭いなと思ってごめんなさい。
「わかった。好きにしろ。収穫祭の3日前だ。その日までにお前の作ったゴーレムを見せろ。それを見て判断する」
「やったわね。よかったわぁ。さすがリーダはすごいわねぇ」
ロンロが無邪気に喜んでいる。
いやダメだろ。納期が短くなっただけじゃないか。
「判断してダメだったら、どうされるのでしょうか?」
「そうだな……注文をつける。もし、張りぼてであったり、使えぬモノであれば、お前は領主を騙した罪で処分する」
領地から出て行けとかで終わるかと思ったら処分とか言い出した。一応、オレたちの好きにしていいと言質をとったから良しとすべきか。
「あぁ、注文をつけたからと言って収穫祭まで……3日でなんとかせよと言うつもりはない。また期間についての言い分は聞いてやろう」
オレが返答を考えあぐねていると領主は言葉を続けた。
あれ、いい話じゃないか。仕様の変更時は再交渉に応じてくれるとは、やっぱり領主は話のわかる人だ。
「かしこまりました。収穫祭の3日前には我々のゴーレムをご覧に入れましょう」
オレは、二つ返事で了承する。
「ラングゲレイグ様?」
途中から置いてけぼりで話が進められたヘイネルが、抗議するように領主の名前を呼ぶ。
「私も、其方も、ゴーレムは王都で見たものしかイメージできぬだろう。この者は複数のゴーレムを生成できると言う。そうであれば現物を見るのが一番簡単だ。それとも、これから王都までこやつらを連れて行き説明でもするのか?」
「それはそうですが……」
「其方の懸念もわからないでもない。ゴーレムの出来不出来については其方の意見を聞くことにしよう」
話は終わりだと言わんばかりに領主は手をパタパタと振った。
それで話は終わり。帰途へ着く。帰りも馬車で送ってくれるらしい。
なんとかうまくいった。
懸念材料は、ヘイネルを飛び越えて話を決めた形になったことだ。もしかしたら気分を悪くしたかもしれない。
ところが、馬車にはお土産に買おうと予定していた食べ物などが積まれていた。お土産なのだそうだ。不機嫌でも公私を分けられる人のようだ。
「来る時の話にあっただろう。君が予定していた物は揃えてあるはずだ」
「ヘイネル様……ありがとうございます」
感激した。
なんていい人なのだろうと思った。基本的に物くれる人はいい人だ。
ヘイネルさんはいい人だ。
そのまま帰り道もヘイネルさんが同乗する。少年もだ。結局は行きと同じメンバーだ。
帰りも色々雑談しながら進んだ。交渉もそれなりにうまく進んだうえに、親切にもしてもらったこともあり、我ながら上機嫌だったと思う。
出身地については「異世界からきました」なんて言えないので、ごまかしたりしたが、色々なことを話した。
中でも、数の数え方……特にゼロの概念は、とても興味を持ったらしく、それに関わる数学的な事柄について質問ぜめにあった。
帰宅してから、まず交渉結果について話をする。
「3日早くか。でも、こちらの要望が全て通った形での制作なら問題ないな」
「うわ。さっすがリーダ。これだけお土産もらえるなんて大成功ね」
「ね、ノアちゃんに言った通りだったっしょ。先輩に任せておけば大丈夫っスよ」
「まだゴーレムが完成しているわけではないので、油断はしないほうが良いと思うんです。リーダもそう思いますよね?」
「リーダはかっこよかったのよぉ」
「えへへ。リーダはやっぱりすごいね」
交渉結果については皆一様に喜んでくれた。特に、ロンロとノアは褒めすぎというくらい褒めてくれて、こそばゆい。
その日は、夜遅くまでみんな上機嫌のまま過ごした。
明日から、また頑張らねば。
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そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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