380 / 830
第十九章 帝国への旅
しんやのできごと
しおりを挟む
受け取りだけを誰かにお願いするか。
でも、誰に?
「どうしよう、リーダ?」
目の前に座る鎧姿の男が考え込み無言になった様子をみて、ノアが振り返り小声で尋ねてきた。
オレ達の希望は早めにモルトールを出ること。
この町……モルトールで出会ったパルパランという男。
オレはパルパランを敵だと考えている。
こことは別の世界で出会ったイ・アという奴の仲間だと思っている。
イ・アは言っていた。
奴の仲間が、オレ達を殺しに来ると。
オレの考えが正しければ、パルパランは最初の刺客というわけだ。
だから、パルパランがこの町での滞在を望むのであれば、逆をいく。
つまり、この町からすぐに出て行くことが、それだ。
ところがなかなか上手くいかない。
誘拐の次は、誘拐犯を捕らえた報奨金の受け取りに時間がかかる……か。
報酬を諦めるしかないかな……でも、それには躊躇してしまう。
パルパランが敵だというのは、未だオレの勘による判断だ。
それなりに確信があるが、絶対ではない。
借金がいまだ残る現状で、もらえるはずの報奨金をフイにはしたくない。
だが、延々と滞在するのも御免被りたい。
「本音をいえば、報奨金は欲しいけど……もう、名誉なんて売ってでもいらないから早く出て行きたいね」
困ったねといった感じで正直なところを答える。
さて、本当にどうしたものか。
ん?
売るか。
案外いい手かもしれない。
「ところで……」
考え込む鎧姿の男へと声をかける。
「なにかね?」
「皆様は、あの……他にラプテイオ一味を追っている人はいなかったのですか?」
「いや。皆が追っていた。わしも含めてな。役務であっても報奨金はでるからな」
思ったよりいい話だ。
他に追っている人を聞き出して交渉しようかと思ったが、目の前にいた。
これはチャンスだと考えて、話を進める。
「協力して、壊滅した……ということにはなりませんか? 無償に、とはいきませんが……」
「何を言っている? ん、そうか、そうだな。確かに其方の言うとおりだ」
乗ってきてくれた。
もういっそのこと、手柄を売ってしまおうというオレの考えは理解してもらえたようだ。
「えぇ。皆様の情報を元に私達がチッキー……いや、ノアサリーナ様の奴隷を助けたということで」
「うむ……そうだな。ところで相談なのだが」
そう言って鎧姿の男はオレを手招きした。
「何でしょうか?」
「相談なのだが、協力といわず手柄全てを売ってくれぬか?」
突然そんなことを言い出した。
オレ達としては協力でも、手柄全てでも、どうでもいいことだ。
「手柄の全てですか?」
「うむ。全てはわしと、わしの仲間がやったこと。其方達はただ居合わせただけということにする」
「それはかまいませんが……」
「手柄全てということになれば、其方達は対外的にラプテイオ一味に関わっていない事になる。つまり後日、報酬の上乗せがあっても得ることができない」
「そうですか」
ピンとこないけれど、それもどうでもいいか。
オレ達としてはチッキーが無事だっただけで十分だ。
あとのことは、ついでにくっついてきただけだ。
「その代わりだ。支払いは金貨でなく宝石で、すぐに払う」
「宝石で?」
「其方達は、帝国にいくのだろう? 金貨よりも宝石のほうが都合が良いはずだ」
そうか、帝国は使うお金が違うのか。
南方でもそうだったな。
無言のオレに、鎧姿の男はさらに続ける。
「それに、わし個人が手柄を買い取るとなると、この場で全てを終える事が出来る」
「この場で?」
「わしにとっても、今晩中に全てを終えることが好都合だからな。其方達が了承すれば、すぐに金を用意しよう」
今までの話は、オレ達にとっては特に問題ないな。
重要なのは手軽に問題無く町を出ることだ。
ノアを見ると小さく頷いた。
「では、それで進めましょう」
「うむ。では、これから宝石を用意する間に、ノアサリーナに手紙をしたためてもらいたい」
「手紙……ですか?」
「伯爵家のご令嬢ピサリテリア様に宛てて……だ。今回の件は、わしこと、ブライオリスの指示に従って進めたこと。そして、この町に滞在していることはあまり大きな声で言って欲しくないという内容でだ」
確かにそれは必要そうだ。
ピサリテリアが、それは違うといえば、この取り引きは台無しだからな。
文面は……ロンロに考えてもらえばいいか。
それも了承する。
オレの即答に気を良くしたのか、彼はすぐにインクと紙を手配した後、部屋から出て行った。
「ロンロ、頑張ろうね」
ノアも快く手紙を書いてくれた。
ただ、ちょっと眠たげな様子をみて、少し申し訳なく感じる。
「ごめんね、ノア。あと少しだから」
「大丈夫なの」
ノアが手紙を書き上げて、しばらくしてから鎧姿の男が息を切らせて戻ってきた。
テーブルのうえに、宝石の入った小箱を置いて、手紙を一瞥する。
「うむ。思った以上にしっかりと書いてある。これなら大丈夫だろう。では、その宝石は其方達の物だ。金貨2000枚相当の宝石だ」
予想外の臨時収入。
それにしても、ラングゲレイグがあれだけ焦っていた金貨3000枚。
領主である彼があれだけ焦っていたにも関わらず、それなりに上の立場とはいえ一介の兵士が金貨2000枚相当の宝石をいとも簡単に集めてしまっている。
うーん。
この世界の金銭感覚はわからないことだらけだな。
なけなしの貯金でも持ってきたのだろうか。
そんなことはどうでもいいか。
宝石をありがたく頂く。
「確かに、受け取りました」
「さて、それではこれで取り引きは成立だ」
「左様ですね」
「あぁ、1つ言い忘れた」
それまでの穏やかな印象から一変。
鎧姿の男は顔色を変えた。
彼に付き従っている者達も、緊張した面持ちになった。
「なんでしょうか?」
「其方達には、今からすぐにモルトールを出てもらう。しかも内密にだ」
「内密にでございますか?」
「そうだ。其方達が町にいない状況で、捕らえたことにしたい。よって、町を出て行ってもらいたい。なに、後始末は、わしがしておく」
オレ達が飲まない可能性を考慮したのか。
彼は随分と居丈高だった。
まるで脅すような口調だったが、オレ達にとっては渡りに船だ。
「えぇ。ではすぐに出て行きましょう」
何の不満もなく了承する。
深夜にこそこそと門を小さく開けてもらい、町を出発する。
モルトールの外は真っ暗だった。
天気が悪いのか、星もほとんど見えない。
こうして、深夜、真っ暗の中、オレ達はとりあえず東へと出発する。
でも、誰に?
「どうしよう、リーダ?」
目の前に座る鎧姿の男が考え込み無言になった様子をみて、ノアが振り返り小声で尋ねてきた。
オレ達の希望は早めにモルトールを出ること。
この町……モルトールで出会ったパルパランという男。
オレはパルパランを敵だと考えている。
こことは別の世界で出会ったイ・アという奴の仲間だと思っている。
イ・アは言っていた。
奴の仲間が、オレ達を殺しに来ると。
オレの考えが正しければ、パルパランは最初の刺客というわけだ。
だから、パルパランがこの町での滞在を望むのであれば、逆をいく。
つまり、この町からすぐに出て行くことが、それだ。
ところがなかなか上手くいかない。
誘拐の次は、誘拐犯を捕らえた報奨金の受け取りに時間がかかる……か。
報酬を諦めるしかないかな……でも、それには躊躇してしまう。
パルパランが敵だというのは、未だオレの勘による判断だ。
それなりに確信があるが、絶対ではない。
借金がいまだ残る現状で、もらえるはずの報奨金をフイにはしたくない。
だが、延々と滞在するのも御免被りたい。
「本音をいえば、報奨金は欲しいけど……もう、名誉なんて売ってでもいらないから早く出て行きたいね」
困ったねといった感じで正直なところを答える。
さて、本当にどうしたものか。
ん?
売るか。
案外いい手かもしれない。
「ところで……」
考え込む鎧姿の男へと声をかける。
「なにかね?」
「皆様は、あの……他にラプテイオ一味を追っている人はいなかったのですか?」
「いや。皆が追っていた。わしも含めてな。役務であっても報奨金はでるからな」
思ったよりいい話だ。
他に追っている人を聞き出して交渉しようかと思ったが、目の前にいた。
これはチャンスだと考えて、話を進める。
「協力して、壊滅した……ということにはなりませんか? 無償に、とはいきませんが……」
「何を言っている? ん、そうか、そうだな。確かに其方の言うとおりだ」
乗ってきてくれた。
もういっそのこと、手柄を売ってしまおうというオレの考えは理解してもらえたようだ。
「えぇ。皆様の情報を元に私達がチッキー……いや、ノアサリーナ様の奴隷を助けたということで」
「うむ……そうだな。ところで相談なのだが」
そう言って鎧姿の男はオレを手招きした。
「何でしょうか?」
「相談なのだが、協力といわず手柄全てを売ってくれぬか?」
突然そんなことを言い出した。
オレ達としては協力でも、手柄全てでも、どうでもいいことだ。
「手柄の全てですか?」
「うむ。全てはわしと、わしの仲間がやったこと。其方達はただ居合わせただけということにする」
「それはかまいませんが……」
「手柄全てということになれば、其方達は対外的にラプテイオ一味に関わっていない事になる。つまり後日、報酬の上乗せがあっても得ることができない」
「そうですか」
ピンとこないけれど、それもどうでもいいか。
オレ達としてはチッキーが無事だっただけで十分だ。
あとのことは、ついでにくっついてきただけだ。
「その代わりだ。支払いは金貨でなく宝石で、すぐに払う」
「宝石で?」
「其方達は、帝国にいくのだろう? 金貨よりも宝石のほうが都合が良いはずだ」
そうか、帝国は使うお金が違うのか。
南方でもそうだったな。
無言のオレに、鎧姿の男はさらに続ける。
「それに、わし個人が手柄を買い取るとなると、この場で全てを終える事が出来る」
「この場で?」
「わしにとっても、今晩中に全てを終えることが好都合だからな。其方達が了承すれば、すぐに金を用意しよう」
今までの話は、オレ達にとっては特に問題ないな。
重要なのは手軽に問題無く町を出ることだ。
ノアを見ると小さく頷いた。
「では、それで進めましょう」
「うむ。では、これから宝石を用意する間に、ノアサリーナに手紙をしたためてもらいたい」
「手紙……ですか?」
「伯爵家のご令嬢ピサリテリア様に宛てて……だ。今回の件は、わしこと、ブライオリスの指示に従って進めたこと。そして、この町に滞在していることはあまり大きな声で言って欲しくないという内容でだ」
確かにそれは必要そうだ。
ピサリテリアが、それは違うといえば、この取り引きは台無しだからな。
文面は……ロンロに考えてもらえばいいか。
それも了承する。
オレの即答に気を良くしたのか、彼はすぐにインクと紙を手配した後、部屋から出て行った。
「ロンロ、頑張ろうね」
ノアも快く手紙を書いてくれた。
ただ、ちょっと眠たげな様子をみて、少し申し訳なく感じる。
「ごめんね、ノア。あと少しだから」
「大丈夫なの」
ノアが手紙を書き上げて、しばらくしてから鎧姿の男が息を切らせて戻ってきた。
テーブルのうえに、宝石の入った小箱を置いて、手紙を一瞥する。
「うむ。思った以上にしっかりと書いてある。これなら大丈夫だろう。では、その宝石は其方達の物だ。金貨2000枚相当の宝石だ」
予想外の臨時収入。
それにしても、ラングゲレイグがあれだけ焦っていた金貨3000枚。
領主である彼があれだけ焦っていたにも関わらず、それなりに上の立場とはいえ一介の兵士が金貨2000枚相当の宝石をいとも簡単に集めてしまっている。
うーん。
この世界の金銭感覚はわからないことだらけだな。
なけなしの貯金でも持ってきたのだろうか。
そんなことはどうでもいいか。
宝石をありがたく頂く。
「確かに、受け取りました」
「さて、それではこれで取り引きは成立だ」
「左様ですね」
「あぁ、1つ言い忘れた」
それまでの穏やかな印象から一変。
鎧姿の男は顔色を変えた。
彼に付き従っている者達も、緊張した面持ちになった。
「なんでしょうか?」
「其方達には、今からすぐにモルトールを出てもらう。しかも内密にだ」
「内密にでございますか?」
「そうだ。其方達が町にいない状況で、捕らえたことにしたい。よって、町を出て行ってもらいたい。なに、後始末は、わしがしておく」
オレ達が飲まない可能性を考慮したのか。
彼は随分と居丈高だった。
まるで脅すような口調だったが、オレ達にとっては渡りに船だ。
「えぇ。ではすぐに出て行きましょう」
何の不満もなく了承する。
深夜にこそこそと門を小さく開けてもらい、町を出発する。
モルトールの外は真っ暗だった。
天気が悪いのか、星もほとんど見えない。
こうして、深夜、真っ暗の中、オレ達はとりあえず東へと出発する。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】身代わり皇妃は処刑を逃れたい
マロン株式
恋愛
「おまえは前提条件が悪すぎる。皇妃になる前に、離縁してくれ。」
新婚初夜に皇太子に告げられた言葉。
1度目の人生で聖女を害した罪により皇妃となった妹が処刑された。
2度目の人生は妹の代わりに私が皇妃候補として王宮へ行く事になった。
そんな中での離縁の申し出に喜ぶテリアだったがー…
別サイトにて、コミックアラカルト漫画原作大賞最終候補28作品ノミネート
婚約破棄? めんどくさいのでちょうどよかった ――聖女もやめて、温泉でごくらくしてます
ふわふわ
恋愛
婚約破棄を告げられた聖女リヴォルタ・レーレ。
理由は、「彼女より優秀な“真の聖女”が見つかったから」。
……正直、めんどくさい。
政略、責任、義務、期待。
それらすべてから解放された彼女は、
聖女を辞めて、ただ温泉地でのんびり暮らすことを選ぶ。
毎日、湯に浸かって、ご飯を食べて、散歩して。
何もしない、何も背負わない、静かな日常。
ところが――
彼女が去った王都では、なぜか事故や災害が相次ぎ、
一方で、彼女の滞在する温泉地とその周辺だけが
異様なほど平和になっていく。
祈らない。
詠唱しない。
癒やさない。
それでも世界が守られてしまうのは、なぜなのか。
「何もしない」ことを選んだ元聖女と、
彼女に“何もさせない”ことを選び始めた世界。
これは、
誰かを働かせなくても平和が成り立ってしまった、
いちばん静かで、いちばん皮肉な“ざまぁ”の物語。
【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。
まりぃべる
ファンタジー
「お前はクビだ!今すぐ出て行け!!」
そう、第二王子に言われました。
そんな…せっかく王宮の侍女の仕事にありつけたのに…!
でも王宮の庭園で、出会った人に連れてこられた先で、どうにかなりそうです!?
☆★☆★
全33話です。出来上がってますので、随時更新していきます。
読んでいただけると嬉しいです。
【完結】一番腹黒いのはだあれ?
やまぐちこはる
恋愛
■□■
貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。
三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。
しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。
ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari@七柚カリン
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
異世界で貧乏神を守護神に選ぶのは間違っているのだろうか?
石のやっさん
ファンタジー
異世界への転移、僕にはもう祝福を受けた女神様が居ます!
主人公の黒木翼はクラスでは浮いた存在だった。
黒木はある理由から人との関りを最小限に押さえ生活していた。
そんなある日の事、クラス全員が異世界召喚に巻き込まれる。
全員が女神からジョブやチートを貰うなか、黒木はあえて断り、何も貰わずに異世界に行く事にした。
その理由は、彼にはもう『貧乏神』の守護神が居たからだ。
この物語は、貧乏神に恋する少年と少年を愛する貧乏神が異世界で暮す物語。
貧乏神の解釈が独自解釈ですので、その辺りはお許し下さい。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる