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第二十四章 怒れる奴隷、東の大帝国を揺るがす
もうひとつのろうほう
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もう食べきれないってぐらい食べた後、皆でトランプや、ボードゲームなどで延々と遊んだ。
残念ながらノアは、ウトウトと眠ってしまい、早々にリタイアしていた。
「了解っス。ちょっと、クローヴィス君のベッドも用意してくるっスよ」
クローヴィスも、テストゥネル様から今日は泊まってもいいと連絡があったので、大喜びでゲームに参加した。
そうして、賑やかな夜は終わり、ノア達が寝静まった後のことだ。
「では、そろそろ我らも戻るべきよな」
のんびり晩酌をしているとリスティネルが思い出したように言った。
「もう……戻るのですか?」
シューヌピアが、寂しそうに言う。
「急いだ方がよかろう。できるだけ、あの二人を早く起こしてあげたいのでな」
「二人?」
「ファシーアとフラケーテアじゃ」
起こす? 2人?
えっと……あぁ、双子のハイエルフか。
シューヌピアの兄であるカスピタータを襲って、ハイエルフの里にある全部の飛行島を奪おうとした……。
凶悪な魅了で……あっ。
「二人に悪質な魅了をかけておったのは、ナセルディオ。リーダが奴の魅了を封じたので問題は解決ということじゃな」
そうだったのか。あの二人に魅了をかけたのはナセルディオだったのか。
確かに、言われてみると、そうとしか思えないな。
「リスティネル様は、ナセルディオの事をご存じだったのですか?」
「いーや。カガミよ。知らなかったよ。ただ、あの時のミノタウルスが残したミスリル鋼、そして地上における二人の足跡。それらから、あの二人にミノタウロスを預け、あのような暴挙をそそのかした者は、帝国にいるのではないかとあたりをつけただけじゃ」
「そうですか」
「リーダに、魔導弓タイマーネタを渡すついでに探ろうかと考えておったのじゃが……。まさか、いきなり当たりを引いたうえに、始末するとは思わなかった」
優しい笑みを浮かべたリスティネルは、そう言うと、グイッと酒を飲み干す。
「あぁ……」
一方、シューヌピアは小さく声を上げ両手を顔で隠した。
「良かった。会えるんだ……二人に。ありがとう」
そして涙声でそう言った。
「シューヌピアは、早く帰って再開を喜んだ方が良いと思うよ。私は、飛行島が少し心配なのでもうしばらく飛行島で同行したい」
笑顔のトゥンヘルは、をちらりと横に座るシューヌピアを見て言った。
「そうよな。お前とアロンフェルは、しばらく残った方がよかろう」
「守り主様、2人をお願いいたします」
そんなやり取りをして、翌日、シューヌピアとリスティネルは戻っていった。
故郷である世界樹にあるハイエルフの里へと。
「さて、其方らも寂しかろうが、一旦はお別れじゃ。最後に、忠告しておくが、飛行島は、あんまり見せびらかすと、王様にでも取られかねないゆえ、注意するがいい。もっとも、其方らであれば、平気かもしれぬがな、オーッホッホッホ!」
何てことをいいながら、上機嫌のリスティネルは去って行った。
それからは、またのんびりとした旅の再開だ。
今度の目的地はギリア。
少し前と同じように、トゥンヘルは、トッキーとピッキーの大工仕事を指導しながら、飛行島を整備する。
サムソンは、魔法の研究兼、飛行島の操縦。
トッキーとピッキーは、飛行島を住みやすくするための大工仕事。
他の皆も、自分達がやりたいことをやってのんびりと空の旅を過ごす。
オレは、赤い手帳を読んで過ごしている。
「おはよう。リーダ!」
日々を過ごす中、なんとなく日課のようなものができる。
外に出てみると、ちょうど、ノアの日課を目にした。
それは望遠鏡で下を見ること。
飛行島の端っこに寝そべって、望遠鏡で下を見る。
「今日は何が見えるの?」
「えっとね。ガラス畑が見えたよ」
オレも、ノアから望遠鏡を受け取って、下を見ることにした。
確かに、正方形をしたキラキラと光り輝く砂漠が見える。
となると、あの少し先にあるのがアサントホーエイか。
あれ?
アサントホーエイの町には、あんな巨大な……望遠鏡みたいな建物があったのか。
気がつかなかったな。
こうして見ると懐かしい。
帝国でもいろいろなことがあった。
それからも平和な日々が続き、空の旅は順調に続いた。
静かなものだ。
「我が輩の方が、より劇的な演出であったはず」
「ピカピカ光って、この上なく見苦しいだけですよ」
騒がしいのは、ヌネフとウィルオーウィスプの口喧嘩だけ。
「私のファンファーレどうでしたか?」
「うむ。我が輩の光には助けられたであろう?」
どちらが立派な演出だったかと、ジャッジを求められ、コメントに苦労した。
「うん。有り難う」
最終的に当たり障りの無いことを言って、そそくさと逃げた。
空の旅は、のんびりと過ぎ去り、やがて、魔神の柱のそばを抜け新しい街が見えた。
二つの砦が象徴する街。双子砦のモルトール。
そう。オレ達は帰るべき家、屋敷のあるヨラン王国へと戻ってきたのだ。
残念ながらノアは、ウトウトと眠ってしまい、早々にリタイアしていた。
「了解っス。ちょっと、クローヴィス君のベッドも用意してくるっスよ」
クローヴィスも、テストゥネル様から今日は泊まってもいいと連絡があったので、大喜びでゲームに参加した。
そうして、賑やかな夜は終わり、ノア達が寝静まった後のことだ。
「では、そろそろ我らも戻るべきよな」
のんびり晩酌をしているとリスティネルが思い出したように言った。
「もう……戻るのですか?」
シューヌピアが、寂しそうに言う。
「急いだ方がよかろう。できるだけ、あの二人を早く起こしてあげたいのでな」
「二人?」
「ファシーアとフラケーテアじゃ」
起こす? 2人?
えっと……あぁ、双子のハイエルフか。
シューヌピアの兄であるカスピタータを襲って、ハイエルフの里にある全部の飛行島を奪おうとした……。
凶悪な魅了で……あっ。
「二人に悪質な魅了をかけておったのは、ナセルディオ。リーダが奴の魅了を封じたので問題は解決ということじゃな」
そうだったのか。あの二人に魅了をかけたのはナセルディオだったのか。
確かに、言われてみると、そうとしか思えないな。
「リスティネル様は、ナセルディオの事をご存じだったのですか?」
「いーや。カガミよ。知らなかったよ。ただ、あの時のミノタウルスが残したミスリル鋼、そして地上における二人の足跡。それらから、あの二人にミノタウロスを預け、あのような暴挙をそそのかした者は、帝国にいるのではないかとあたりをつけただけじゃ」
「そうですか」
「リーダに、魔導弓タイマーネタを渡すついでに探ろうかと考えておったのじゃが……。まさか、いきなり当たりを引いたうえに、始末するとは思わなかった」
優しい笑みを浮かべたリスティネルは、そう言うと、グイッと酒を飲み干す。
「あぁ……」
一方、シューヌピアは小さく声を上げ両手を顔で隠した。
「良かった。会えるんだ……二人に。ありがとう」
そして涙声でそう言った。
「シューヌピアは、早く帰って再開を喜んだ方が良いと思うよ。私は、飛行島が少し心配なのでもうしばらく飛行島で同行したい」
笑顔のトゥンヘルは、をちらりと横に座るシューヌピアを見て言った。
「そうよな。お前とアロンフェルは、しばらく残った方がよかろう」
「守り主様、2人をお願いいたします」
そんなやり取りをして、翌日、シューヌピアとリスティネルは戻っていった。
故郷である世界樹にあるハイエルフの里へと。
「さて、其方らも寂しかろうが、一旦はお別れじゃ。最後に、忠告しておくが、飛行島は、あんまり見せびらかすと、王様にでも取られかねないゆえ、注意するがいい。もっとも、其方らであれば、平気かもしれぬがな、オーッホッホッホ!」
何てことをいいながら、上機嫌のリスティネルは去って行った。
それからは、またのんびりとした旅の再開だ。
今度の目的地はギリア。
少し前と同じように、トゥンヘルは、トッキーとピッキーの大工仕事を指導しながら、飛行島を整備する。
サムソンは、魔法の研究兼、飛行島の操縦。
トッキーとピッキーは、飛行島を住みやすくするための大工仕事。
他の皆も、自分達がやりたいことをやってのんびりと空の旅を過ごす。
オレは、赤い手帳を読んで過ごしている。
「おはよう。リーダ!」
日々を過ごす中、なんとなく日課のようなものができる。
外に出てみると、ちょうど、ノアの日課を目にした。
それは望遠鏡で下を見ること。
飛行島の端っこに寝そべって、望遠鏡で下を見る。
「今日は何が見えるの?」
「えっとね。ガラス畑が見えたよ」
オレも、ノアから望遠鏡を受け取って、下を見ることにした。
確かに、正方形をしたキラキラと光り輝く砂漠が見える。
となると、あの少し先にあるのがアサントホーエイか。
あれ?
アサントホーエイの町には、あんな巨大な……望遠鏡みたいな建物があったのか。
気がつかなかったな。
こうして見ると懐かしい。
帝国でもいろいろなことがあった。
それからも平和な日々が続き、空の旅は順調に続いた。
静かなものだ。
「我が輩の方が、より劇的な演出であったはず」
「ピカピカ光って、この上なく見苦しいだけですよ」
騒がしいのは、ヌネフとウィルオーウィスプの口喧嘩だけ。
「私のファンファーレどうでしたか?」
「うむ。我が輩の光には助けられたであろう?」
どちらが立派な演出だったかと、ジャッジを求められ、コメントに苦労した。
「うん。有り難う」
最終的に当たり障りの無いことを言って、そそくさと逃げた。
空の旅は、のんびりと過ぎ去り、やがて、魔神の柱のそばを抜け新しい街が見えた。
二つの砦が象徴する街。双子砦のモルトール。
そう。オレ達は帰るべき家、屋敷のあるヨラン王国へと戻ってきたのだ。
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