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第二十八章 素敵な美談の裏側で
うちわ
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「とりあえず席につきなよ」
ミズキの言葉に促され、カガミも夕ご飯の席に着く。
それから程なくして、サムソンからトーク鳥が届いた。
多忙のため帰れない。申し訳ないということだった。
「ファンクラブ……」
サムソン不在で始まった夕食、カガミの話を聞いてため息が出た。
オレ達が王都に入っている間に魔法大学はとんでもないことになっていた。
そんな話だった。
「皆が団扇を持っているんです」
「ウチワ……でしたか」
サムソン主導の選挙運動。シルフィーナ陣営の組織作りが暴走しているという話だ。
スプリキト魔法大学は、生徒会長に立候補する2人の陣営に分かれ、火花を散らしているという。
ただ火花を散らすだけであれば、問題ない。
ところが現実は、もっと酷い。
お互いの陣営が立候補者を応援するために団扇を持ち、ファンクラブなるものを組織しているというのだ。
それは元の世界でアイドルを応援する活動のように。
そんな異様な運動を広めたということで、サムソンと同じく聖女の従者として有名なカガミの肩身が狭いらしい。
「大変だよね。あ、ハロルドお酒飲む?」
「ちょっと、ミズキ。真面目に聞いていますか?」
「聞いてるけどさ……どうにもならないじゃん」
「それはそうですが……」
「放置できないのか?」
「あまり関わらないようにしてるんですが、エスカレートする一方なんです」
「サムソンは何か言ってるのか?」
「それが……私から逃げ回ってるみたいで」
あの野郎。
「サムソン先輩は、なんだかんだいって優秀スからね」
プレインが投げやりにぼやいた。
その優秀さの向かう先が、ろくでもない方向なのが問題なのだ。
「うーん。どうすればいいんだろ」
「えぇ。まずはサムソンを見つけないと」
「そりゃ、そうだよな。カガミも大変だよな」
「リーダ、また他人事みたいに」
「いや、残念ながらオレ、大学に行けないんだよな。それが卒業の条件だったし……」
正直なところ、カガミに話を聞いて、大変だよなという感想しか出なかった。
肩身が狭いというカガミの話は分かるのだが、気にしなけりゃいいと思う。
たかだか、アイドルのファンクラブだ。
「大丈夫です。変装の魔法を使えば、大学に入れますよね?」
めんどくさそうな話だ。
だから、逃げようと思っていたのだが、カガミは簡単に逃してはくれなかった。
変装の魔法。
確かにアレを使えば大丈夫そうな気がする。
「そっスね。それに前の話だったら、サムソン先輩がやってることって、対外的には先輩の指示ってことになるんスよね」
げっ。そういえばそうだった。
「そうですよ。放置していたら、大学内の話だけで終わらない可能性もあると思います。吟遊詩人の歌になるかも……」
チャンスとばかりにカガミがたたみかけてくる。
「そうだよ。大学に慣れてるリーダが一緒だったらさ、サムソンもすぐに見つかるって」
「うん。リーダだったら大丈夫なの」
ここぞとばかりにお酒に酔って赤ら顔のミズキがカガミの見方をする。
加えて、ノアの追従もあった。
吟遊詩人の詩になるのは嫌だな。
それにノアも期待の眼差しをオレに向けているし……。
「分かったよ。じゃあサムソンを一緒に探すか」
そう言うしかなかった。
『ガタタン……ガタタン』
久しぶりに乗るスペアの馬車。車輪の音と揺れに風情を感じる。
翌日、オレとカガミは馬車に乗って魔法大学へと向かうことにした。
久々に馬車を引くせいか、ロバは上機嫌だ。
御者であるオレの指示にも素直に従ってくれる。
「マルグリット様?」
「えぇ。担当教授が一緒なので、よく顔をあわせるんです」
馬車をダラダラと走らせながらから魔法大学の話をする。
カガミはカガミで結構大変らしい。
大学にある温室の手入れをしながら、担当教授の研究を手伝っているそうだ。
もっとも、カガミは手伝いを楽しんでいる様子だ。
その中で、同じように手伝っているマルグリットという公爵令嬢の相談を聞いているという。
ちなみにマルグリットという人が、今の生徒会長だ。
彼女が、卒業を控えて、生徒会長を辞するため選挙をする。
「で、そのマルグリット様の研究を、カガミが台無しにしたと?」
「そうですね。台無し。と言うか、彼女が書いた論文の不備を見つけてしまったんです」
「そっか。不備ならしょうがないよな」
カガミが私のせいでと言うので、一体何をやらかしたのかと思ったが、不備を指摘しただけか。
論文に欠点があるのであれば、おそらく卒業時にそれは指摘されるだろう。
だったら、問題の発見は早いほうがいい。
「ただ、魅力的な研究なので、お手伝いしようかと思っています」
「そうだな。せっかくの大学生活だ。好きなだけ頑張るといいと思うよ」
「えぇ。そのためには……サムソンの暴走を止めないと。そう思いません?」
「ですよね」
変装して大学に入る。立場はカガミの従者という設定だ。
大学入り口に立つ石像はピクリとも動かない。
そして、中に入った後も、変装したオレに気付かずカガミの従者という説明が疑われることはなかった。
「ではリーダ。手分けして探しましょう」
「了解」
「あと私は、超巨大魔法陣の解析に使えそうな触媒の手配を、先にしておこうかと思います」
カガミがそう言ってオレから離れていく。
昨日の話の中で、在学中に、魔法大学で珍しい触媒を買い込んでおこうということになったのだ。
通常は魔術師ギルドに所属しないと手に入らない触媒が、魔法大学在校生であれば手に入るのだ。オレ達にとって、このチャンスを逃すことはできない。
ということで早速、前々から欲しいと思っていた触媒を買い込むことにした。
もっとも、それはカガミがやってくれる。
「さてとサムソンか……」
大きく伸びをして周りを見渡す。
あいつがどこにいるのかわからないが、とりあえず適当に歩いてみることにした。
本当に様変わりしている。やたらと、団扇を持っている人を見かける。
カガミの話だと、団扇は選挙活動用に、サムソンが作ったものらしい。
魔法大学のファンタジックな雰囲気が、精巧な顔のイラストと名前が書いてある団扇で台無しになっている。
加えて道なりに進み大学中央に広場に進む。
芝生が広がり、まばら立つ木が象徴的な広場だったそこは、円形のステージができていた。加えて、ステージ上では、サムソンが作ったサイリュームの魔道具を、打ち合わせしながら振り回す一団がいる。
「レン、レン! レン、レン! レンケッタ様の応援お願いします」
あっちはレンケッタ陣営か……。
さらに、ステージ近くには2つの陣営が声をあげて、協力者を募っている。
あの人達はおそろいの格好か……。
ん?
しかも、Tシャツ!
なんか中央にでかでかとハートマークのついたTシャツを着ている。
よく見ると、ローブの下に同じ模様の服装をした人がわりといる。
あれ、全部……同じTシャツか?
思った以上に、酷い。
ファンタジックな雰囲気が一変しすぎだ。
現地の人は気にしていないが、元ネタを知っているオレ達には辛い。
いたたまれない。
カガミは気にしすぎだと思っていたが、これはキツい。
気楽に考えてごめんなさい。そう心の中でカガミに謝っておく。
「さて、あては無いんだが……」
気を取り直し、サムソンを探す。
まったく手がかりがない状況で、どうやって探せばいいだろうと考えていた時だ。
ミランダ!
ふと、聞き慣れた声が聞こえた。
反射的にそちらを見ると、ヤツがいた。
オレを放置してとんずらしやがったミランダ……その変装した姿であるヘレンニアの姿があった。
ミズキの言葉に促され、カガミも夕ご飯の席に着く。
それから程なくして、サムソンからトーク鳥が届いた。
多忙のため帰れない。申し訳ないということだった。
「ファンクラブ……」
サムソン不在で始まった夕食、カガミの話を聞いてため息が出た。
オレ達が王都に入っている間に魔法大学はとんでもないことになっていた。
そんな話だった。
「皆が団扇を持っているんです」
「ウチワ……でしたか」
サムソン主導の選挙運動。シルフィーナ陣営の組織作りが暴走しているという話だ。
スプリキト魔法大学は、生徒会長に立候補する2人の陣営に分かれ、火花を散らしているという。
ただ火花を散らすだけであれば、問題ない。
ところが現実は、もっと酷い。
お互いの陣営が立候補者を応援するために団扇を持ち、ファンクラブなるものを組織しているというのだ。
それは元の世界でアイドルを応援する活動のように。
そんな異様な運動を広めたということで、サムソンと同じく聖女の従者として有名なカガミの肩身が狭いらしい。
「大変だよね。あ、ハロルドお酒飲む?」
「ちょっと、ミズキ。真面目に聞いていますか?」
「聞いてるけどさ……どうにもならないじゃん」
「それはそうですが……」
「放置できないのか?」
「あまり関わらないようにしてるんですが、エスカレートする一方なんです」
「サムソンは何か言ってるのか?」
「それが……私から逃げ回ってるみたいで」
あの野郎。
「サムソン先輩は、なんだかんだいって優秀スからね」
プレインが投げやりにぼやいた。
その優秀さの向かう先が、ろくでもない方向なのが問題なのだ。
「うーん。どうすればいいんだろ」
「えぇ。まずはサムソンを見つけないと」
「そりゃ、そうだよな。カガミも大変だよな」
「リーダ、また他人事みたいに」
「いや、残念ながらオレ、大学に行けないんだよな。それが卒業の条件だったし……」
正直なところ、カガミに話を聞いて、大変だよなという感想しか出なかった。
肩身が狭いというカガミの話は分かるのだが、気にしなけりゃいいと思う。
たかだか、アイドルのファンクラブだ。
「大丈夫です。変装の魔法を使えば、大学に入れますよね?」
めんどくさそうな話だ。
だから、逃げようと思っていたのだが、カガミは簡単に逃してはくれなかった。
変装の魔法。
確かにアレを使えば大丈夫そうな気がする。
「そっスね。それに前の話だったら、サムソン先輩がやってることって、対外的には先輩の指示ってことになるんスよね」
げっ。そういえばそうだった。
「そうですよ。放置していたら、大学内の話だけで終わらない可能性もあると思います。吟遊詩人の歌になるかも……」
チャンスとばかりにカガミがたたみかけてくる。
「そうだよ。大学に慣れてるリーダが一緒だったらさ、サムソンもすぐに見つかるって」
「うん。リーダだったら大丈夫なの」
ここぞとばかりにお酒に酔って赤ら顔のミズキがカガミの見方をする。
加えて、ノアの追従もあった。
吟遊詩人の詩になるのは嫌だな。
それにノアも期待の眼差しをオレに向けているし……。
「分かったよ。じゃあサムソンを一緒に探すか」
そう言うしかなかった。
『ガタタン……ガタタン』
久しぶりに乗るスペアの馬車。車輪の音と揺れに風情を感じる。
翌日、オレとカガミは馬車に乗って魔法大学へと向かうことにした。
久々に馬車を引くせいか、ロバは上機嫌だ。
御者であるオレの指示にも素直に従ってくれる。
「マルグリット様?」
「えぇ。担当教授が一緒なので、よく顔をあわせるんです」
馬車をダラダラと走らせながらから魔法大学の話をする。
カガミはカガミで結構大変らしい。
大学にある温室の手入れをしながら、担当教授の研究を手伝っているそうだ。
もっとも、カガミは手伝いを楽しんでいる様子だ。
その中で、同じように手伝っているマルグリットという公爵令嬢の相談を聞いているという。
ちなみにマルグリットという人が、今の生徒会長だ。
彼女が、卒業を控えて、生徒会長を辞するため選挙をする。
「で、そのマルグリット様の研究を、カガミが台無しにしたと?」
「そうですね。台無し。と言うか、彼女が書いた論文の不備を見つけてしまったんです」
「そっか。不備ならしょうがないよな」
カガミが私のせいでと言うので、一体何をやらかしたのかと思ったが、不備を指摘しただけか。
論文に欠点があるのであれば、おそらく卒業時にそれは指摘されるだろう。
だったら、問題の発見は早いほうがいい。
「ただ、魅力的な研究なので、お手伝いしようかと思っています」
「そうだな。せっかくの大学生活だ。好きなだけ頑張るといいと思うよ」
「えぇ。そのためには……サムソンの暴走を止めないと。そう思いません?」
「ですよね」
変装して大学に入る。立場はカガミの従者という設定だ。
大学入り口に立つ石像はピクリとも動かない。
そして、中に入った後も、変装したオレに気付かずカガミの従者という説明が疑われることはなかった。
「ではリーダ。手分けして探しましょう」
「了解」
「あと私は、超巨大魔法陣の解析に使えそうな触媒の手配を、先にしておこうかと思います」
カガミがそう言ってオレから離れていく。
昨日の話の中で、在学中に、魔法大学で珍しい触媒を買い込んでおこうということになったのだ。
通常は魔術師ギルドに所属しないと手に入らない触媒が、魔法大学在校生であれば手に入るのだ。オレ達にとって、このチャンスを逃すことはできない。
ということで早速、前々から欲しいと思っていた触媒を買い込むことにした。
もっとも、それはカガミがやってくれる。
「さてとサムソンか……」
大きく伸びをして周りを見渡す。
あいつがどこにいるのかわからないが、とりあえず適当に歩いてみることにした。
本当に様変わりしている。やたらと、団扇を持っている人を見かける。
カガミの話だと、団扇は選挙活動用に、サムソンが作ったものらしい。
魔法大学のファンタジックな雰囲気が、精巧な顔のイラストと名前が書いてある団扇で台無しになっている。
加えて道なりに進み大学中央に広場に進む。
芝生が広がり、まばら立つ木が象徴的な広場だったそこは、円形のステージができていた。加えて、ステージ上では、サムソンが作ったサイリュームの魔道具を、打ち合わせしながら振り回す一団がいる。
「レン、レン! レン、レン! レンケッタ様の応援お願いします」
あっちはレンケッタ陣営か……。
さらに、ステージ近くには2つの陣営が声をあげて、協力者を募っている。
あの人達はおそろいの格好か……。
ん?
しかも、Tシャツ!
なんか中央にでかでかとハートマークのついたTシャツを着ている。
よく見ると、ローブの下に同じ模様の服装をした人がわりといる。
あれ、全部……同じTシャツか?
思った以上に、酷い。
ファンタジックな雰囲気が一変しすぎだ。
現地の人は気にしていないが、元ネタを知っているオレ達には辛い。
いたたまれない。
カガミは気にしすぎだと思っていたが、これはキツい。
気楽に考えてごめんなさい。そう心の中でカガミに謝っておく。
「さて、あては無いんだが……」
気を取り直し、サムソンを探す。
まったく手がかりがない状況で、どうやって探せばいいだろうと考えていた時だ。
ミランダ!
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