日常生活の狂気

活躍の場

楽器の演奏や
歌を歌って
それを仕事に
している人たちのうち
大半は
ドサ回りで
国内の
お祭りのステージや
ライブハウスの
ステージに上がり
そこで演奏して
また別の場所まで
バスか車で
移動して
再びステージの上に立ち
そこで演奏する

それを延々と
繰り返して
それで人生の
終わりを迎える
それが大半の
ミュージシャンの
人生だ

そんな人生なんて
面白くも
なんとも無い
でもミュージシャンと
名前のつく
連中の
大半は
そんな感じだ

それだったら
おれみたいに
喫茶店に
勤務しながら
詩をネット投稿して
それでいくらか
収益を
得ているような
生活の方が
よっぽど面白い

おれは50代の今でも
喫茶店の
仕事を通じて
若い女たちと
恋をして
ネット社会の中では
有名人とも
言われるようになった

大半の
ミュージシャンのような
生活よりも
今のおれみたいな
生活の方が
自由だし
身体的な
負担も少ない

詩を書く時は
おれはただ机の前に
座って
キーボードの
キーを叩くだけだ
ステージに上って
歌を歌ったり
楽器の演奏するよりも
集中力も
体力も
あまり必要ない

成功した
ミュージシャンにしても
その中で
果たして何人が
80歳や
90歳になるまで
活躍出来るんだい？

おれみたいな
詩人なら
息をしている限り
続けようと思えば
いくつになっても
続けられるし
活躍の場を
与えられれば
活躍することも
十分可能だ

これがミュージシャンと
おれみたいな
詩人とは違う
決定的なことだ

おれはただ
詩を書いて
女たちと
恋をして
愛し合うために
生まれてきたんだ