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第5話 元婚約者が塔の下で叫んでいるが、防音ガラスなので聞こえません
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その日の午後、奈落の塔の周辺は異様な熱気に包まれていた。
「ここが奈落の塔か……。なんと禍々しい」
王太子アルフレッドは、馬上で眉をひそめた。
黒曜石でできた巨大な塔は天を衝くようにそびえ立ち、周囲には瘴気が漂っている。時折、遠くでワイバーンの咆哮が聞こえ、連れてきたリリアが「きゃっ、怖い!」とアルフレッドにしがみついた。
「大丈夫だ、リリア。俺がついている」
「頼もしいですわ、アルフレッド様……。早くお姉様を連れ戻して、帰りましょう。こんな汚い場所、一秒だって居たくないわ」
リリアはハンカチで鼻を押さえながら不平を漏らす。
彼らの後ろには、完全武装した王室騎士団が控えていた。
本来、この場所は立ち入り禁止区域だが、国の存亡がかかっている以上、背に腹は代えられない。
「よし、騎士団よ! 塔を包囲せよ!」
アルフレッドは号令をかけ、塔の入り口である巨大な鉄扉の前に進み出た。
そして、拡声魔法を使って声を張り上げた。
「ハンナ! ハンナ・クリスティア! いるのは分かっているぞ!」
王太子の声が、荒野に朗々と響き渡る。
「迎えに来てやったぞ! 俺とリリアの慈悲深い心に感謝するがいい! さあ、今すぐ出てきて、その薄汚れた顔を見せるのだ!」
アルフレッドは確信していた。
数日もの間、魔物だらけの塔に放置されたのだ。ハンナは恐怖と飢えで正気を失いかけているに違いない。
自分たちの声を聞けば、救世主が現れたと泣いてすがりついてくるはずだ――と。
しかし。
「…………」
塔からは、何の反応もなかった。
ただ、冷たい風がヒュオォと吹き抜けるだけである。
「……聞こえていないのか? おい、もっと声を大きくしろ!」
「ハンナァァァーッ!! 許してやるから出てこぉぉぉい!!」
彼らは喉が枯れるほど叫び続けた。
だが、塔は沈黙を守ったままである。
◇
――同時刻。塔の最上階。
そこには、優雅なクラシック音楽が流れ、芳醇な紅茶の香りが漂う極上の空間が広がっていた。
「あーん」
「ん……むぐ」
ふかふかのソファの上で、私はゼノ様の口に焼き立てのマドレーヌを放り込んでいた。
今日のゼノ様は「甘えん坊モード」全開らしく、私の膝を枕にして寝転がり、口を開けて待機するという雛鳥のようなスタイルでくつろいでいる。
「うまい……。ハンナの菓子は、魔界のシェフより美味い」
「ふふ、お世辞が上手ですね。紅茶のおかわりはいかがですか?」
「もらう」
ゼノ様は幸せそうに目を細め、私の太ももに頬をすり寄せた。
平和だ。
窓の外には青空が広がり、室内は快適そのもの。
掃除も洗濯も、ゼノ様の魔法で一瞬で終わるので、今の私の仕事は彼を餌付けして撫で回すことくらいしかない。
その時だった。
「……ん?」
ゼノ様が不快そうに眉を寄せ、半身を起こした。
「なんか、視界の端がうざいな」
「どうされました?」
「塔の下だ。蟻のような魔力反応がある。……人間か?」
ゼノ様が指を振ると、空中に魔法のモニターが出現し、塔の下の映像が映し出された。
そこに映っていたのは、必死の形相で何かを叫んでいるアルフレッド様と、退屈そうに爪をいじっているリリア。そして武装した騎士たちの姿だった。
「あら」
「知り合いか?」
「ええ、まあ。私をここに捨てた元婚約者と妹ですわ」
私が淡々と答えると、ゼノ様の瞳孔がスッと収縮した。
一瞬にして、室内の温度が氷点下まで下がる。
「……ほう。わざわざ死にに来るとは、感心な心がけだ」
ゼノ様の全身から、ドス黒い魔力が噴き出した。
「ハンナを捨てたゴミどもか。よし、消そう。跡形もなく」
「待ってください、ゼノ様」
「なぜ止める? あんな雑種、俺の『虚無の波動』なら指先一つで塵にできるぞ。今ならセール中につき、魂ごと消滅させるオプションもつけよう」
「いえ、そうではなくて」
私は殺る気満々の魔帝様をなだめつつ、ティーカップを置いた。
「せっかくのティータイムが台無しになりますわ。それに、彼らが何を叫んでいるのか少し気になります」
「声か? 今は『絶対遮音結界』を展開しているからな。外の雑音は一切聞こえない設定だ」
なるほど。どうりで静かなわけだ。
私が感心していると、ゼノ様が意地悪そうにニヤリと笑った。
「音声をオンにしてみるか? 耳が腐るかもしれないが」
「少しだけお願いします」
ゼノ様が指をパチンと鳴らす。
瞬間、モニターから大音量の絶叫が流れ込んできた。
『――出てこいハンナァァァ! この俺が! アルフレッド様が迎えに来てやったんだぞぉぉぉ!』
『そうよお姉様! 意地を張ってないで早く戻ってらっしゃい! 私の靴を磨く仕事が溜まってるのよぉぉ!』
『王命だぞ! ありがたく思えぇぇぇ!』
……。
…………。
「ゼノ様」
「なんだ」
「ミュートでお願いします」
パチン。
再び、静寂と優雅なクラシック音楽が戻ってきた。
「……驚きましたわ」
「何にだ?」
「人間、ここまで厚かましくなれるものなのですね。捨てたゴミを拾いに来るのに、なぜあんなに偉そうなのかしら」
私は呆れ果ててため息をついた。
謝罪の言葉の一つでもあるかと思ったが、期待するだけ無駄だったようだ。彼らの頭の中では、まだ私は「都合の良い道具」のままなのだろう。
「どうする? やはり焼き払うか?」
ゼノ様の手のひらに、漆黒の火球が生成される。
私は首を横に振った。
「いいえ。虫に構ってあげる義理はありません。お茶が冷めてしまいますわ」
私は立ち上がり、窓際のカーテンをシャッ! と閉めた。
「無視しましょう」
「……お前、意外と性格がきついな。嫌いじゃないが」
ゼノ様は嬉しそうに喉を鳴らし、再び私の膝の上に頭を乗せてきた。
「じゃあ、マドレーヌもう一個くれ」
「はいはい、あーん」
◇
一方、塔の下。
「なっ……!?」
アルフレッドは我が目を疑った。
今、最上階の窓に人影が見えた。間違いなくハンナだった。
彼女はこちらを見下ろし――そして、まるで汚いものでも見るような無表情で、ピシャリとカーテンを閉めたのだ。
「み、見たかリリア!? あいつ、今、俺たちを無視したぞ!?」
「信じられない! 王族である殿下を無視するなんて、不敬罪よ!」
リリアが金切り声を上げる。
アルフレッドの顔が屈辱で真っ赤に染まった。
泣いてすがりついてくるはずの元婚約者が、自分を完全に拒絶した。その事実は、彼のちっぽけなプライドをズタズタに引き裂いた。
「おのれ……! いい気になるなよ、出がらし女が!」
アルフレッドは腰の剣を抜き放ち、喚き散らした。
「こうなれば実力行使だ! 騎士団、突入せよ! 扉を破壊して、ハンナをふん縛ってでも連れ戻すのだ!」
「「はっ!!」」
騎士たちが破城槌を構え、塔の入り口へと殺到する。
彼らは知らなかった。
その扉の向こうにいるのが、ただの引きこもり令嬢ではなく、おやつの時間を邪魔されてブチ切れる寸前の『魔帝』であることを。
破滅へのカウントダウンは、もうゼロ秒前まで迫っていた。
「ここが奈落の塔か……。なんと禍々しい」
王太子アルフレッドは、馬上で眉をひそめた。
黒曜石でできた巨大な塔は天を衝くようにそびえ立ち、周囲には瘴気が漂っている。時折、遠くでワイバーンの咆哮が聞こえ、連れてきたリリアが「きゃっ、怖い!」とアルフレッドにしがみついた。
「大丈夫だ、リリア。俺がついている」
「頼もしいですわ、アルフレッド様……。早くお姉様を連れ戻して、帰りましょう。こんな汚い場所、一秒だって居たくないわ」
リリアはハンカチで鼻を押さえながら不平を漏らす。
彼らの後ろには、完全武装した王室騎士団が控えていた。
本来、この場所は立ち入り禁止区域だが、国の存亡がかかっている以上、背に腹は代えられない。
「よし、騎士団よ! 塔を包囲せよ!」
アルフレッドは号令をかけ、塔の入り口である巨大な鉄扉の前に進み出た。
そして、拡声魔法を使って声を張り上げた。
「ハンナ! ハンナ・クリスティア! いるのは分かっているぞ!」
王太子の声が、荒野に朗々と響き渡る。
「迎えに来てやったぞ! 俺とリリアの慈悲深い心に感謝するがいい! さあ、今すぐ出てきて、その薄汚れた顔を見せるのだ!」
アルフレッドは確信していた。
数日もの間、魔物だらけの塔に放置されたのだ。ハンナは恐怖と飢えで正気を失いかけているに違いない。
自分たちの声を聞けば、救世主が現れたと泣いてすがりついてくるはずだ――と。
しかし。
「…………」
塔からは、何の反応もなかった。
ただ、冷たい風がヒュオォと吹き抜けるだけである。
「……聞こえていないのか? おい、もっと声を大きくしろ!」
「ハンナァァァーッ!! 許してやるから出てこぉぉぉい!!」
彼らは喉が枯れるほど叫び続けた。
だが、塔は沈黙を守ったままである。
◇
――同時刻。塔の最上階。
そこには、優雅なクラシック音楽が流れ、芳醇な紅茶の香りが漂う極上の空間が広がっていた。
「あーん」
「ん……むぐ」
ふかふかのソファの上で、私はゼノ様の口に焼き立てのマドレーヌを放り込んでいた。
今日のゼノ様は「甘えん坊モード」全開らしく、私の膝を枕にして寝転がり、口を開けて待機するという雛鳥のようなスタイルでくつろいでいる。
「うまい……。ハンナの菓子は、魔界のシェフより美味い」
「ふふ、お世辞が上手ですね。紅茶のおかわりはいかがですか?」
「もらう」
ゼノ様は幸せそうに目を細め、私の太ももに頬をすり寄せた。
平和だ。
窓の外には青空が広がり、室内は快適そのもの。
掃除も洗濯も、ゼノ様の魔法で一瞬で終わるので、今の私の仕事は彼を餌付けして撫で回すことくらいしかない。
その時だった。
「……ん?」
ゼノ様が不快そうに眉を寄せ、半身を起こした。
「なんか、視界の端がうざいな」
「どうされました?」
「塔の下だ。蟻のような魔力反応がある。……人間か?」
ゼノ様が指を振ると、空中に魔法のモニターが出現し、塔の下の映像が映し出された。
そこに映っていたのは、必死の形相で何かを叫んでいるアルフレッド様と、退屈そうに爪をいじっているリリア。そして武装した騎士たちの姿だった。
「あら」
「知り合いか?」
「ええ、まあ。私をここに捨てた元婚約者と妹ですわ」
私が淡々と答えると、ゼノ様の瞳孔がスッと収縮した。
一瞬にして、室内の温度が氷点下まで下がる。
「……ほう。わざわざ死にに来るとは、感心な心がけだ」
ゼノ様の全身から、ドス黒い魔力が噴き出した。
「ハンナを捨てたゴミどもか。よし、消そう。跡形もなく」
「待ってください、ゼノ様」
「なぜ止める? あんな雑種、俺の『虚無の波動』なら指先一つで塵にできるぞ。今ならセール中につき、魂ごと消滅させるオプションもつけよう」
「いえ、そうではなくて」
私は殺る気満々の魔帝様をなだめつつ、ティーカップを置いた。
「せっかくのティータイムが台無しになりますわ。それに、彼らが何を叫んでいるのか少し気になります」
「声か? 今は『絶対遮音結界』を展開しているからな。外の雑音は一切聞こえない設定だ」
なるほど。どうりで静かなわけだ。
私が感心していると、ゼノ様が意地悪そうにニヤリと笑った。
「音声をオンにしてみるか? 耳が腐るかもしれないが」
「少しだけお願いします」
ゼノ様が指をパチンと鳴らす。
瞬間、モニターから大音量の絶叫が流れ込んできた。
『――出てこいハンナァァァ! この俺が! アルフレッド様が迎えに来てやったんだぞぉぉぉ!』
『そうよお姉様! 意地を張ってないで早く戻ってらっしゃい! 私の靴を磨く仕事が溜まってるのよぉぉ!』
『王命だぞ! ありがたく思えぇぇぇ!』
……。
…………。
「ゼノ様」
「なんだ」
「ミュートでお願いします」
パチン。
再び、静寂と優雅なクラシック音楽が戻ってきた。
「……驚きましたわ」
「何にだ?」
「人間、ここまで厚かましくなれるものなのですね。捨てたゴミを拾いに来るのに、なぜあんなに偉そうなのかしら」
私は呆れ果ててため息をついた。
謝罪の言葉の一つでもあるかと思ったが、期待するだけ無駄だったようだ。彼らの頭の中では、まだ私は「都合の良い道具」のままなのだろう。
「どうする? やはり焼き払うか?」
ゼノ様の手のひらに、漆黒の火球が生成される。
私は首を横に振った。
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「無視しましょう」
「……お前、意外と性格がきついな。嫌いじゃないが」
ゼノ様は嬉しそうに喉を鳴らし、再び私の膝の上に頭を乗せてきた。
「じゃあ、マドレーヌもう一個くれ」
「はいはい、あーん」
◇
一方、塔の下。
「なっ……!?」
アルフレッドは我が目を疑った。
今、最上階の窓に人影が見えた。間違いなくハンナだった。
彼女はこちらを見下ろし――そして、まるで汚いものでも見るような無表情で、ピシャリとカーテンを閉めたのだ。
「み、見たかリリア!? あいつ、今、俺たちを無視したぞ!?」
「信じられない! 王族である殿下を無視するなんて、不敬罪よ!」
リリアが金切り声を上げる。
アルフレッドの顔が屈辱で真っ赤に染まった。
泣いてすがりついてくるはずの元婚約者が、自分を完全に拒絶した。その事実は、彼のちっぽけなプライドをズタズタに引き裂いた。
「おのれ……! いい気になるなよ、出がらし女が!」
アルフレッドは腰の剣を抜き放ち、喚き散らした。
「こうなれば実力行使だ! 騎士団、突入せよ! 扉を破壊して、ハンナをふん縛ってでも連れ戻すのだ!」
「「はっ!!」」
騎士たちが破城槌を構え、塔の入り口へと殺到する。
彼らは知らなかった。
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