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王の野望編
第17話
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私達はガイツの療養と次の旅の準備のためツヴァートの街に滞在することにした。
あの後、私はツヴァートの人達からは悪魔を祓った退魔の聖女
としてまたもや衆目を集めた。
その、おかげでこの街の特産品である、
金属や皮で作られた立派な武具を頂けた。
その武具を使って私はアリウスに敵との戦い方を教わった。
敵の攻撃の避け方、剣や盾の扱い方、まだまだ未熟だが、基礎は身に着いた。
それとは別に、左手の力を自在に操れるように鍛錬もした。
走って追いかけながらや、転がって敵の攻撃を避けながらでも
左手に力を集中できるようになったし、
シロエルを倒した時ほどではないが、大きな光が放てるようにもなった。
また、シロエルの力を吸収した影響からか、頭の中で炎のイメージをしっかり持てば
松明ほどの炎ならば自在に操ることができるようにもなった。
数日経った頃、私達は次の目的地を話し合った。
といっても、アリウスが気を利かして既にいろいろと調査してくれていた。
アリウスが言うには、北のバーズ山脈を越えたところにある都市、ドラジア
と、ツヴァートの街の交易が最近途絶えているという。
その原因は、最近頻繁に表れるようになった山賊や海賊のせいだという。
私達はドラジアの周辺で山賊が現れるのを不思議に思っていた。
ドラジアは、南と西をバーズ山脈に囲まれ、
東から北東にかけて海と入り江に挟まれている、自然の要塞都市だ。
周囲の山や海の豊富な資源にも恵まれ、
内部の技術発展はもちろん、外部からも優秀な人材が集まった。
自然とギルドの水準は高まり、製造系のギルドはもちろん、
護衛や、山賊討伐を生業とする傭兵ギルドも、その優秀さで有名だ。
そんな傭兵ギルドがいながら、
山賊や海賊が蔓延っているなんて、異常事態と言うよりほかない。
悪魔の仕業かどうかは置いておいても、原因を調べてみる価値はありそうだ。
私達は行き先が決まるとすぐ、ツヴァートの街の人達に別れを告げた。
私達がバーズ山脈を抜けようとすると、前評判通りに山賊が現れた。
とはいえ、アリウスもガイツも現役の兵、装備を新調したこともあり、
数人の山賊が一度に襲い掛かってきても、二人の足元にも及ばなかった。
山賊の一人を組み伏せ、事情を聴いてみた。
すると、山賊はドラジアの出身の人が多いらしい。
豊かな町だったドラジアも、
最近領主になった男、ザヴァンの悪政により貧困に喘いでいるという。
なんでも、ザヴァンは市民に重税を課し、
歯向かうものがあれば、片っ端から始末される。
ザヴァンは頭が悪いが力が強く、
剣で切っても槍でついても傷一つつかず、
優秀だった傭兵ギルドもザヴァンを追放しようとして、
逆に壊滅させられてしまったらしい。
街から逃げようとしてもザヴァン直下の部下に常に見張られており、
山賊たちは仕方なく、ザヴァンの言う通りに、
街にやってくる人たちを襲うことでぎりぎり生活していたが、
最近は人も通らなくなり、街は壊滅寸前だという。
こんな酷いことになっている街があることを私は知らなった。
どうしてこんなことが許されるのだろう。
アリウスが言うには、
もし領主の悪行があれば王に報せが行くことになっているらしい。
しかし、もし王が悪魔と繋がっているならば、
その話を握りつぶしているかもしれないというのだ。
ガイツは悔しそうに唇を噛みしめた。
このようなことが起こらないように事態を鎮圧するのが彼らの役目なのだ。
それなのに、彼はドラジアの現状すら知らず、平和だと思い込んでいた。
アリウスも沈痛な面持ちだった。
「今すぐ、私達が止めないと。」
とりあえず私達は、すぐ近くにいるという山賊を率いている
ザヴァン直下の部下とやらに会いに行くことにした。
あの後、私はツヴァートの人達からは悪魔を祓った退魔の聖女
としてまたもや衆目を集めた。
その、おかげでこの街の特産品である、
金属や皮で作られた立派な武具を頂けた。
その武具を使って私はアリウスに敵との戦い方を教わった。
敵の攻撃の避け方、剣や盾の扱い方、まだまだ未熟だが、基礎は身に着いた。
それとは別に、左手の力を自在に操れるように鍛錬もした。
走って追いかけながらや、転がって敵の攻撃を避けながらでも
左手に力を集中できるようになったし、
シロエルを倒した時ほどではないが、大きな光が放てるようにもなった。
また、シロエルの力を吸収した影響からか、頭の中で炎のイメージをしっかり持てば
松明ほどの炎ならば自在に操ることができるようにもなった。
数日経った頃、私達は次の目的地を話し合った。
といっても、アリウスが気を利かして既にいろいろと調査してくれていた。
アリウスが言うには、北のバーズ山脈を越えたところにある都市、ドラジア
と、ツヴァートの街の交易が最近途絶えているという。
その原因は、最近頻繁に表れるようになった山賊や海賊のせいだという。
私達はドラジアの周辺で山賊が現れるのを不思議に思っていた。
ドラジアは、南と西をバーズ山脈に囲まれ、
東から北東にかけて海と入り江に挟まれている、自然の要塞都市だ。
周囲の山や海の豊富な資源にも恵まれ、
内部の技術発展はもちろん、外部からも優秀な人材が集まった。
自然とギルドの水準は高まり、製造系のギルドはもちろん、
護衛や、山賊討伐を生業とする傭兵ギルドも、その優秀さで有名だ。
そんな傭兵ギルドがいながら、
山賊や海賊が蔓延っているなんて、異常事態と言うよりほかない。
悪魔の仕業かどうかは置いておいても、原因を調べてみる価値はありそうだ。
私達は行き先が決まるとすぐ、ツヴァートの街の人達に別れを告げた。
私達がバーズ山脈を抜けようとすると、前評判通りに山賊が現れた。
とはいえ、アリウスもガイツも現役の兵、装備を新調したこともあり、
数人の山賊が一度に襲い掛かってきても、二人の足元にも及ばなかった。
山賊の一人を組み伏せ、事情を聴いてみた。
すると、山賊はドラジアの出身の人が多いらしい。
豊かな町だったドラジアも、
最近領主になった男、ザヴァンの悪政により貧困に喘いでいるという。
なんでも、ザヴァンは市民に重税を課し、
歯向かうものがあれば、片っ端から始末される。
ザヴァンは頭が悪いが力が強く、
剣で切っても槍でついても傷一つつかず、
優秀だった傭兵ギルドもザヴァンを追放しようとして、
逆に壊滅させられてしまったらしい。
街から逃げようとしてもザヴァン直下の部下に常に見張られており、
山賊たちは仕方なく、ザヴァンの言う通りに、
街にやってくる人たちを襲うことでぎりぎり生活していたが、
最近は人も通らなくなり、街は壊滅寸前だという。
こんな酷いことになっている街があることを私は知らなった。
どうしてこんなことが許されるのだろう。
アリウスが言うには、
もし領主の悪行があれば王に報せが行くことになっているらしい。
しかし、もし王が悪魔と繋がっているならば、
その話を握りつぶしているかもしれないというのだ。
ガイツは悔しそうに唇を噛みしめた。
このようなことが起こらないように事態を鎮圧するのが彼らの役目なのだ。
それなのに、彼はドラジアの現状すら知らず、平和だと思い込んでいた。
アリウスも沈痛な面持ちだった。
「今すぐ、私達が止めないと。」
とりあえず私達は、すぐ近くにいるという山賊を率いている
ザヴァン直下の部下とやらに会いに行くことにした。
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