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王の野望編
第27話
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私達はとりあえず、アリウスの言い残した通り、
北西のフルトを目指すことにした。
ルザーフの思い通りになることは癪に障ったが、
かといって他に手掛かりがあるかと言えば、なかった。
私とガイツは、お世話になった人々にお礼を告げると、
ドラジアの街を後にし、フルトへと旅立った。
ドラジアからフルトへ到達するには数日かかるので、
途中ドラジアの北に位置する、ヴィアの村に立ち寄ることになった。
ヴィアの村はアインの村よりは大きいが、
道は整備されておらず、
アインと同じように、むき出しの地面の上に木造の建物が数十件建っていた。
しかし、ドラジアとフルトとの中間地点にあるので、
小さな村ながら、それなりに発展していたため、物資は豊富な方だった。
最近はドラジアとの交易が滞っていたため、
その分フルトとの交易が盛んになっていたようだ。
そのため、ヴィアの村ではフルトの街に関する情報が聞くことができた。
ヴィアの村で得た情報によると、
フルトは長い間、謎の流行り病によって苦しんでいるらしい。
恐らく悪魔の仕業だろう。
私達はフルトの情報を得ると、日も暮れかけていたので、
その日は村の宿へ泊ることにした。
夜、私が宿で休んでいると。
突然、私が休んでいる部屋の窓が開いた。
私が休んでいたのは宿の二階だ。
不自然な出来事に私は、驚いて身構えた。
「ホウ、数々の悪魔を倒してきただけあるな。
いい面構えだ。」
窓の外には大きな黒い鳥に似たシルエットが月明かりに浮かんでいた。
「悪魔?あなたは一体誰?」
私は黒い影に問う。
「私はリスバート。十邪星だ。」
私は十邪星の言葉に眠気も吹き飛び、
戦いの体制を整え、左手に力を集中させた。
まさか、こんなタイミングで急に相手の方から現れるなんて
完全に気を抜いていた・・・。
「ほうほう、なかなかいい魔力だ。ただの人間ではないな。」
私は余裕に構えているリスバートに向けて威嚇するように軽く力を放った。
リスバートはそれを軽々と身を翻して避ける。
が、少し遅れたのか、羽の際をかすめるように当たり、羽がえぐれた。
「なんと、軽く放っただけであの速度と威力。
コアに当たったらひとたまりもないな。
これはシロエル達では相手にならんわけだ。」
リスバートは何が面白いのか、高笑いする。
「まぁまぁ、落ち着きたまえ。
今ここで戦うつもりはない。
戦ったところで私は君に勝てないだろうしな。
戦いに向いてないんだ、私は。」
リスバートはまたも高笑いする。
「ウルガリウスに頼まれて、見に来たのさ。
うむうむ、確かにそうかもしれん。」
リスバートは一人で何かに納得したようだった。
「やれやれ、厄介なことになったものだ。
これではリヒヤールやアルケスですら止められんかもしれん。
となると、頼りになるのはあいつらくらいだが、
すっかり存在を消していて行方も分からんし。
見つけたところで、今更私達の言うことなんて聞きゃしないだろう。
やれやれ。厄介だ・・・。」
リスバートは何やら独り言をつぶやくと、
何処かに飛び去てしまった。
私は何が起こったのか分からず、呆気に取られていた。
その後はガイツと二人で交代で見張りながら眠ったが、
特に何も起こらなかった。
北西のフルトを目指すことにした。
ルザーフの思い通りになることは癪に障ったが、
かといって他に手掛かりがあるかと言えば、なかった。
私とガイツは、お世話になった人々にお礼を告げると、
ドラジアの街を後にし、フルトへと旅立った。
ドラジアからフルトへ到達するには数日かかるので、
途中ドラジアの北に位置する、ヴィアの村に立ち寄ることになった。
ヴィアの村はアインの村よりは大きいが、
道は整備されておらず、
アインと同じように、むき出しの地面の上に木造の建物が数十件建っていた。
しかし、ドラジアとフルトとの中間地点にあるので、
小さな村ながら、それなりに発展していたため、物資は豊富な方だった。
最近はドラジアとの交易が滞っていたため、
その分フルトとの交易が盛んになっていたようだ。
そのため、ヴィアの村ではフルトの街に関する情報が聞くことができた。
ヴィアの村で得た情報によると、
フルトは長い間、謎の流行り病によって苦しんでいるらしい。
恐らく悪魔の仕業だろう。
私達はフルトの情報を得ると、日も暮れかけていたので、
その日は村の宿へ泊ることにした。
夜、私が宿で休んでいると。
突然、私が休んでいる部屋の窓が開いた。
私が休んでいたのは宿の二階だ。
不自然な出来事に私は、驚いて身構えた。
「ホウ、数々の悪魔を倒してきただけあるな。
いい面構えだ。」
窓の外には大きな黒い鳥に似たシルエットが月明かりに浮かんでいた。
「悪魔?あなたは一体誰?」
私は黒い影に問う。
「私はリスバート。十邪星だ。」
私は十邪星の言葉に眠気も吹き飛び、
戦いの体制を整え、左手に力を集中させた。
まさか、こんなタイミングで急に相手の方から現れるなんて
完全に気を抜いていた・・・。
「ほうほう、なかなかいい魔力だ。ただの人間ではないな。」
私は余裕に構えているリスバートに向けて威嚇するように軽く力を放った。
リスバートはそれを軽々と身を翻して避ける。
が、少し遅れたのか、羽の際をかすめるように当たり、羽がえぐれた。
「なんと、軽く放っただけであの速度と威力。
コアに当たったらひとたまりもないな。
これはシロエル達では相手にならんわけだ。」
リスバートは何が面白いのか、高笑いする。
「まぁまぁ、落ち着きたまえ。
今ここで戦うつもりはない。
戦ったところで私は君に勝てないだろうしな。
戦いに向いてないんだ、私は。」
リスバートはまたも高笑いする。
「ウルガリウスに頼まれて、見に来たのさ。
うむうむ、確かにそうかもしれん。」
リスバートは一人で何かに納得したようだった。
「やれやれ、厄介なことになったものだ。
これではリヒヤールやアルケスですら止められんかもしれん。
となると、頼りになるのはあいつらくらいだが、
すっかり存在を消していて行方も分からんし。
見つけたところで、今更私達の言うことなんて聞きゃしないだろう。
やれやれ。厄介だ・・・。」
リスバートは何やら独り言をつぶやくと、
何処かに飛び去てしまった。
私は何が起こったのか分からず、呆気に取られていた。
その後はガイツと二人で交代で見張りながら眠ったが、
特に何も起こらなかった。
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