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王の野望編
第35話
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リヒヤールの寝床を探すため、
町中で聞き込みを行ってみた。
すると、北西にある水中洞窟へ消えていく、
大きな影を見た人が数人いることが分かった。
恐らく北西の洞窟が彼の巣なのだろう。
しかし、海上を船で移動するのは危険だ。
見つかれば、船ごと襲われて沈められるのがオチだろう。
陸路で近づく方法はないか調べると、
北西に誰も近づかない洞窟があるという。
聞けば、昔、その洞窟と水中洞窟が繋がっていると言っていた探検家がいたそうだが、
最近では中に入ったものが無事に出てくることはなく、
どうなっているかはよく分からないとのことだった。
もしかしたら、寝床が発覚するのを恐れたリヒヤールが、
近づくものを排除しているのかもしれない。
だとしたら、その洞窟、行ってみる価値はあるだろう。
私は馬に乗り、陸路から北西の洞窟を目指した。
北西の洞窟の入り口は大きく開いており、
天井は手が届かない程だった。
そのため、洞窟に入ってからしばらくは困ることはなかったが、
少し奥に入ると中は真っ暗だった。
私は、シロエルの力で炎を操れることを思い出し、
指先の小さな炎を明かりに、さらに奥に進んだ。
どんどん奥に進むと、時々、ひと一人がギリギリ通れる穴や、
浸水しているところを通らないといけなかった。
しかも、思っていたよりかなり深く、
途中、小さな横穴で仮眠をとりつつ歩いた。
どれほど進んだだろうか、ずっと真っ暗な中を進み続けたので、
時間も分からなくなったころ、
洞窟の中に、暗く浮かび上がる人影に気付いた。
「人間が迷い込んだか。」
人影も私に気付き、ぞろぞろと駆け付けてきて、
あっという間に私は取り囲まれた。
「まて、こいつ魔力を使っているぞ。」
私の指先の小さな炎に気付いた一人が、
少し驚きながら言った。
「リヒヤールの使い魔ね?
この奥にリヒヤールがいるの?」
私はそう問いかけて、時間稼ぎをした。
指先の炎を少し大きくしてみると、相手がはっきりと確認できた。
大きさは人とそれほど変わりないが、
顔は魚のようで、肩や背中には魚のヒレのようなものがついていた。
数は十匹程度だろう。
「人間に答える言葉はない。」
しばらくの沈黙の後、悪魔の一人が答える。
そう答えたのは、彼らを率いているものだろうか?
「人間よ、その力、どこで手に入れた?」
先ほど答えた悪魔が私に尋ねてくる。
「この炎はシロエルを倒したときに、
そして、この力は右腕を失った時。」
私は炎を消して、左手に力を集中させた。
周囲がぼんやりと赤く染まる。
私のその光を見て、悪魔達は後ずらりし始めた。
「やられたくなければここを通して。」
私は悪魔であっても、危害を加えてこないのであれば、
出来れば戦いたくないと思い始めていた。
力の温存のためでもあるが、
リスバートの話が心に引っかかっていることが主な要因だ。
「恐ろしいほどの魔力だが、
そんなものでリヒヤール様に勝てると?」
悪魔の一人が後ずさりをやめて、こちらに襲い掛かってくる。
私は反射的にその悪魔の弱点に向けて光を放った。
悪魔は、一瞬で蒸発して消えた。
戦いの始まりを察し、
意を決したのか、悪魔達は一斉に襲い掛かってきた。
私は受け身を取りながら前転し、相手の攻撃を避け、
振り向きざまに力を放つと、一度ですべての悪魔が消失した。
少し溜めはしたが、軽く力を放ったつもりだった。
しかし、予想以上の威力と範囲に自分でも驚いた。
恐らくシロエルの力を取り込んだ当時の、
フルパワーと同じくらいはあっただろう。
十邪星の力を取り込んできた効果は相当だといえる。
これでリヒヤールの力が手に入れば、
きっと怖いものなしだろう。
ディメイア、一体どれほどの実力者だったのだろうか・・・。
私は、彼らの魔力を回収すると、
また指先に炎をともして先へ進んだ。
町中で聞き込みを行ってみた。
すると、北西にある水中洞窟へ消えていく、
大きな影を見た人が数人いることが分かった。
恐らく北西の洞窟が彼の巣なのだろう。
しかし、海上を船で移動するのは危険だ。
見つかれば、船ごと襲われて沈められるのがオチだろう。
陸路で近づく方法はないか調べると、
北西に誰も近づかない洞窟があるという。
聞けば、昔、その洞窟と水中洞窟が繋がっていると言っていた探検家がいたそうだが、
最近では中に入ったものが無事に出てくることはなく、
どうなっているかはよく分からないとのことだった。
もしかしたら、寝床が発覚するのを恐れたリヒヤールが、
近づくものを排除しているのかもしれない。
だとしたら、その洞窟、行ってみる価値はあるだろう。
私は馬に乗り、陸路から北西の洞窟を目指した。
北西の洞窟の入り口は大きく開いており、
天井は手が届かない程だった。
そのため、洞窟に入ってからしばらくは困ることはなかったが、
少し奥に入ると中は真っ暗だった。
私は、シロエルの力で炎を操れることを思い出し、
指先の小さな炎を明かりに、さらに奥に進んだ。
どんどん奥に進むと、時々、ひと一人がギリギリ通れる穴や、
浸水しているところを通らないといけなかった。
しかも、思っていたよりかなり深く、
途中、小さな横穴で仮眠をとりつつ歩いた。
どれほど進んだだろうか、ずっと真っ暗な中を進み続けたので、
時間も分からなくなったころ、
洞窟の中に、暗く浮かび上がる人影に気付いた。
「人間が迷い込んだか。」
人影も私に気付き、ぞろぞろと駆け付けてきて、
あっという間に私は取り囲まれた。
「まて、こいつ魔力を使っているぞ。」
私の指先の小さな炎に気付いた一人が、
少し驚きながら言った。
「リヒヤールの使い魔ね?
この奥にリヒヤールがいるの?」
私はそう問いかけて、時間稼ぎをした。
指先の炎を少し大きくしてみると、相手がはっきりと確認できた。
大きさは人とそれほど変わりないが、
顔は魚のようで、肩や背中には魚のヒレのようなものがついていた。
数は十匹程度だろう。
「人間に答える言葉はない。」
しばらくの沈黙の後、悪魔の一人が答える。
そう答えたのは、彼らを率いているものだろうか?
「人間よ、その力、どこで手に入れた?」
先ほど答えた悪魔が私に尋ねてくる。
「この炎はシロエルを倒したときに、
そして、この力は右腕を失った時。」
私は炎を消して、左手に力を集中させた。
周囲がぼんやりと赤く染まる。
私のその光を見て、悪魔達は後ずらりし始めた。
「やられたくなければここを通して。」
私は悪魔であっても、危害を加えてこないのであれば、
出来れば戦いたくないと思い始めていた。
力の温存のためでもあるが、
リスバートの話が心に引っかかっていることが主な要因だ。
「恐ろしいほどの魔力だが、
そんなものでリヒヤール様に勝てると?」
悪魔の一人が後ずさりをやめて、こちらに襲い掛かってくる。
私は反射的にその悪魔の弱点に向けて光を放った。
悪魔は、一瞬で蒸発して消えた。
戦いの始まりを察し、
意を決したのか、悪魔達は一斉に襲い掛かってきた。
私は受け身を取りながら前転し、相手の攻撃を避け、
振り向きざまに力を放つと、一度ですべての悪魔が消失した。
少し溜めはしたが、軽く力を放ったつもりだった。
しかし、予想以上の威力と範囲に自分でも驚いた。
恐らくシロエルの力を取り込んだ当時の、
フルパワーと同じくらいはあっただろう。
十邪星の力を取り込んできた効果は相当だといえる。
これでリヒヤールの力が手に入れば、
きっと怖いものなしだろう。
ディメイア、一体どれほどの実力者だったのだろうか・・・。
私は、彼らの魔力を回収すると、
また指先に炎をともして先へ進んだ。
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