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7つの断章編
第12話
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防御壁には、すぐヒビが入った。
ヒビの中心から穴が開き、防御壁は限界を迎えて砕けてしまった。
恐らく1秒も持たなかったのではなかろうか。
続いて、ベアトリスの使い魔が、
回転する敵を掴んで抑え込もうとするが、
上手く掴むことができず、
相手の鎌が使い魔の腹部に到達した。
敵の鎌がベアトリスの使い魔の腹部を回転しながら抉る。
ベアトリスの使い魔は、
低い声で、叫び声のような声を上げた。
痛みを耐えるかのような、奮起するかのような、そんな声だ。
相手に掴みかかろうとする手は、既に傷だらけだった。
それでも、何とか敵の攻撃を食い止めようと必死だ。
このままでは、いつまで食い止めることができるか分からない。
リスバートを見つめ、訴えかけるが、
彼は、首を大きく振って答えた。
高速で回転している敵の弱点を探し、狙い撃つことは至難の業だ。
この攻撃をなんとか乗り越えなければ、
私たちに勝機は訪れないのだと悟った。
私は、ベアトリスの使い魔に右手で触れ、祈りながら励ました。
使い魔の手に負った傷は、
私の力なのか、それとも使い魔自身の力なのか、
少しづつ塞がってはいくが、
大きく抉れた腹部は、徐々に傷が深くなっていく。
やがて、私の祈りも空しく、
力尽き果ててしまったのか、ベアトリスの使い魔は地面に膝を着いた。
そして、敵も使い魔の死期を悟ったのか、回転が落ち始め、
ベアトリスの使い魔の腹部を鎌が貫通しきったところで止まった。
しかし、使い魔は歯を食いしばりながら耐えきり、
未だその姿を留めていた。
「まだ倒れんか、しぶとい奴め。
だが、これで終わりだ。」
カマキリの姿をした悪魔が、
鎌をベアトリスの使い魔の腹部から乱暴に引き抜くと、
大きく振り上げ、そのままギロチンのように首へと振り下ろした。
鎌は使い魔の首に命中し、使い魔の首が落ちた。
その後、胴体が前のめりに倒れ、赤黒い球へと変わった。
カマキリ姿をした悪魔が今度はこちらを睨む。
「今度はお前だ。」
再び鎌が振り上げられる。
私は、右腕の最後の力を振り絞って、
防御壁を張った。
しかし、力が十分ではなかったのか、
敵の攻撃を防ぐ前に砕けてしまった。
相手のリーチを考えると、今から回避しても間に合わない。
私はしゃがみこんで、
ほんの少しでも相手の鎌から逃れようとした。
鎌が風を切る音が、頭上で鳴る。
それとほぼ同時に、私の左前方に何かが落ちた音がした。
「パシッ」とでも表現できそうな小さな音だ。
投げつけられた小石が落ちた音に似ている。
数瞬の後、今度は対照的に、
バリバリと、地面を軽く揺らすほどの雷鳴が鳴り響く。
再び左前方に何かが落ちる。
今度は、とても大きな何かがドサっと落ちる音だ。
恐る恐る、音の出処を見ると、
カマキリの姿をした悪魔が何か言いたげに口をパクパクして、
恨めしそうに私を睨んでいる。
やがて、口の動きが止まり、その姿は消失した。
「ヘイ!! 危機一髪だ。凄いなこりゃ。」
遠くの空から、陽気な声と高笑いが聞こえる。
いつのまにか背後から現れたベアトリスが、
私の肩を叩いて「お疲れ」と言いながら通り過ぎ、
そのまま彼女の使い魔が変化した赤黒い球と、
カマキリの姿をした悪魔が変化したであろう赤黒い球を拾い上げた。
どうやら、無事に倒すことができたようだ。
私は、ほっと胸をなでおろし、その場に座り込んだ。
ヒビの中心から穴が開き、防御壁は限界を迎えて砕けてしまった。
恐らく1秒も持たなかったのではなかろうか。
続いて、ベアトリスの使い魔が、
回転する敵を掴んで抑え込もうとするが、
上手く掴むことができず、
相手の鎌が使い魔の腹部に到達した。
敵の鎌がベアトリスの使い魔の腹部を回転しながら抉る。
ベアトリスの使い魔は、
低い声で、叫び声のような声を上げた。
痛みを耐えるかのような、奮起するかのような、そんな声だ。
相手に掴みかかろうとする手は、既に傷だらけだった。
それでも、何とか敵の攻撃を食い止めようと必死だ。
このままでは、いつまで食い止めることができるか分からない。
リスバートを見つめ、訴えかけるが、
彼は、首を大きく振って答えた。
高速で回転している敵の弱点を探し、狙い撃つことは至難の業だ。
この攻撃をなんとか乗り越えなければ、
私たちに勝機は訪れないのだと悟った。
私は、ベアトリスの使い魔に右手で触れ、祈りながら励ました。
使い魔の手に負った傷は、
私の力なのか、それとも使い魔自身の力なのか、
少しづつ塞がってはいくが、
大きく抉れた腹部は、徐々に傷が深くなっていく。
やがて、私の祈りも空しく、
力尽き果ててしまったのか、ベアトリスの使い魔は地面に膝を着いた。
そして、敵も使い魔の死期を悟ったのか、回転が落ち始め、
ベアトリスの使い魔の腹部を鎌が貫通しきったところで止まった。
しかし、使い魔は歯を食いしばりながら耐えきり、
未だその姿を留めていた。
「まだ倒れんか、しぶとい奴め。
だが、これで終わりだ。」
カマキリの姿をした悪魔が、
鎌をベアトリスの使い魔の腹部から乱暴に引き抜くと、
大きく振り上げ、そのままギロチンのように首へと振り下ろした。
鎌は使い魔の首に命中し、使い魔の首が落ちた。
その後、胴体が前のめりに倒れ、赤黒い球へと変わった。
カマキリ姿をした悪魔が今度はこちらを睨む。
「今度はお前だ。」
再び鎌が振り上げられる。
私は、右腕の最後の力を振り絞って、
防御壁を張った。
しかし、力が十分ではなかったのか、
敵の攻撃を防ぐ前に砕けてしまった。
相手のリーチを考えると、今から回避しても間に合わない。
私はしゃがみこんで、
ほんの少しでも相手の鎌から逃れようとした。
鎌が風を切る音が、頭上で鳴る。
それとほぼ同時に、私の左前方に何かが落ちた音がした。
「パシッ」とでも表現できそうな小さな音だ。
投げつけられた小石が落ちた音に似ている。
数瞬の後、今度は対照的に、
バリバリと、地面を軽く揺らすほどの雷鳴が鳴り響く。
再び左前方に何かが落ちる。
今度は、とても大きな何かがドサっと落ちる音だ。
恐る恐る、音の出処を見ると、
カマキリの姿をした悪魔が何か言いたげに口をパクパクして、
恨めしそうに私を睨んでいる。
やがて、口の動きが止まり、その姿は消失した。
「ヘイ!! 危機一髪だ。凄いなこりゃ。」
遠くの空から、陽気な声と高笑いが聞こえる。
いつのまにか背後から現れたベアトリスが、
私の肩を叩いて「お疲れ」と言いながら通り過ぎ、
そのまま彼女の使い魔が変化した赤黒い球と、
カマキリの姿をした悪魔が変化したであろう赤黒い球を拾い上げた。
どうやら、無事に倒すことができたようだ。
私は、ほっと胸をなでおろし、その場に座り込んだ。
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