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7つの断章編
第24話
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ドラジアで一日休憩してから、
私達は次の断章を目指して旅に出た。
次の断章は、北の方向、
ヴィアの村がある方角だ。
ヴィアの村は、以前、悪魔の脅威がなかったこともあり、
変わらず、のどかな風景だった。
しかし、前回とは少し事情が違うようで、
時折、村の北に広がる平原に強風が吹き、
体中、刃物で切り付けられたような
傷だらけのケガ人が出ているとのことだった。
被害者に尋ねてみても、「強い風が吹いた」
としか証言が得られないことから、
正体の分からない奇妙な風に、
村人達は言い知れぬ恐怖を感じていた。
「悪魔の仕業かな?」
私は誰にともなく尋ねた。
「恐らくそうだろうな。」
ベアトリスがコンパスの針を覗きながら言う。
「風を扱うということは、
私のように鳥の姿をしているのだろうか?」
リスバートが、人の姿ながらに両手をバサバサと振って、
風を起こすような動作をする。
「風だけじゃなくて、殺傷能力も持っているなんて厄介な相手だね。
是非あたしたちの仲間になってもらいたい。」
ベアトリスが皮肉を言う。
「殺傷能力だけが能力じゃないさ。」
リスバートがベアトリスを哀れな目で見つめながらぼそりと言う。
「たとえば?」
ベアトリスが嫌味のように訊くが、
リスバートはそれには答えなかった。
「おねぇさんたち、いつもケンカしてるの?」
レイリアが二人の険悪なムードを感じとったのか、
割って入った。
「これはケンカじゃないさ。
仲が良いと、逆に悪く見えるものなの。」
ベアトリスが不気味な笑みを浮かべながらレイリアに答える。
果たして本当にそうなのだろうか・・・、
私は苦笑いを浮かべた。
「そうそう、これはケンカじゃないよ。
ハラスメントだよ。」
リスバートがポツリと呟くと、ベアトリスが睨みつける。
「ほら、これだよ。」と、リスバートがぼやく。
彼らの寸劇はさておき、その後の予定を決めることにした。
私達は、長旅で疲れているであろうレイリアを気遣い、
その日は村で休憩することになった。
夜、いつものようにベアトリスはどこかに行ったので、
私とレイリアが二人きりになった。
なので、以前、ベアトリスと会話した、
レイリアの力のことについて軽く聞いてみることにした。
「レイリア、あなたの力って、生まれた時からあったの?」
私の言葉に、彼女は頷いた。
彼女が見た目通りの歳だとすれば、8~10歳くらいだろうか。
いずれにしても、私がディメイアの力を失ったのはつい最近なのだから、
時系列が合わない。
やっぱり、彼女の力はディメイアとは関係ないのかもしれない。
悪魔が短期間で成長することがあれば、
この質問自体が無意味なのかもしれないが・・。
「ディメイアって知ってる?」
続いて、私は、少し核心に触れる質問をしてみた。
「知ってます。
母からよく話を聞きました。
右腕を失くされた、美しい女の人ですよね。」
実際に右腕を失くしていたかどうかを私は知らなかったが、
ディメイアという名前を出してもあまり不自然な反応がない。
やはり、これもベアトリスの気のせいだったのだろうか。
レイリアから、口には出さないものの、
どうしてそんな質問をするのか、
というような顔で見られているような気がしたので、
「ちょっと前まで、ディメイアの力を私が使っていたの。」
と、それらしいことを言ってその場を濁した。
それで納得してくれたかは分からないが、
その話はそれで終わりになった。
明日は、また悪魔との戦いになるだろう。
私は、翌日に向けて早めに眠ることにした。
私達は次の断章を目指して旅に出た。
次の断章は、北の方向、
ヴィアの村がある方角だ。
ヴィアの村は、以前、悪魔の脅威がなかったこともあり、
変わらず、のどかな風景だった。
しかし、前回とは少し事情が違うようで、
時折、村の北に広がる平原に強風が吹き、
体中、刃物で切り付けられたような
傷だらけのケガ人が出ているとのことだった。
被害者に尋ねてみても、「強い風が吹いた」
としか証言が得られないことから、
正体の分からない奇妙な風に、
村人達は言い知れぬ恐怖を感じていた。
「悪魔の仕業かな?」
私は誰にともなく尋ねた。
「恐らくそうだろうな。」
ベアトリスがコンパスの針を覗きながら言う。
「風を扱うということは、
私のように鳥の姿をしているのだろうか?」
リスバートが、人の姿ながらに両手をバサバサと振って、
風を起こすような動作をする。
「風だけじゃなくて、殺傷能力も持っているなんて厄介な相手だね。
是非あたしたちの仲間になってもらいたい。」
ベアトリスが皮肉を言う。
「殺傷能力だけが能力じゃないさ。」
リスバートがベアトリスを哀れな目で見つめながらぼそりと言う。
「たとえば?」
ベアトリスが嫌味のように訊くが、
リスバートはそれには答えなかった。
「おねぇさんたち、いつもケンカしてるの?」
レイリアが二人の険悪なムードを感じとったのか、
割って入った。
「これはケンカじゃないさ。
仲が良いと、逆に悪く見えるものなの。」
ベアトリスが不気味な笑みを浮かべながらレイリアに答える。
果たして本当にそうなのだろうか・・・、
私は苦笑いを浮かべた。
「そうそう、これはケンカじゃないよ。
ハラスメントだよ。」
リスバートがポツリと呟くと、ベアトリスが睨みつける。
「ほら、これだよ。」と、リスバートがぼやく。
彼らの寸劇はさておき、その後の予定を決めることにした。
私達は、長旅で疲れているであろうレイリアを気遣い、
その日は村で休憩することになった。
夜、いつものようにベアトリスはどこかに行ったので、
私とレイリアが二人きりになった。
なので、以前、ベアトリスと会話した、
レイリアの力のことについて軽く聞いてみることにした。
「レイリア、あなたの力って、生まれた時からあったの?」
私の言葉に、彼女は頷いた。
彼女が見た目通りの歳だとすれば、8~10歳くらいだろうか。
いずれにしても、私がディメイアの力を失ったのはつい最近なのだから、
時系列が合わない。
やっぱり、彼女の力はディメイアとは関係ないのかもしれない。
悪魔が短期間で成長することがあれば、
この質問自体が無意味なのかもしれないが・・。
「ディメイアって知ってる?」
続いて、私は、少し核心に触れる質問をしてみた。
「知ってます。
母からよく話を聞きました。
右腕を失くされた、美しい女の人ですよね。」
実際に右腕を失くしていたかどうかを私は知らなかったが、
ディメイアという名前を出してもあまり不自然な反応がない。
やはり、これもベアトリスの気のせいだったのだろうか。
レイリアから、口には出さないものの、
どうしてそんな質問をするのか、
というような顔で見られているような気がしたので、
「ちょっと前まで、ディメイアの力を私が使っていたの。」
と、それらしいことを言ってその場を濁した。
それで納得してくれたかは分からないが、
その話はそれで終わりになった。
明日は、また悪魔との戦いになるだろう。
私は、翌日に向けて早めに眠ることにした。
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