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7つの断章編
第25話
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ヴィアの村の北に広がる平原の木々には、
鋭い刃で、抉ったような傷がつけられていた。
草木も、局所的に短くなっており、
まるで人為的に刈り込まれたかのようだ。
「見えない刃か、
それはそれで、カマキリよりも厄介だ。」
リスバートが頭を抱え込む。
「刃が見えないだけならまだしも、
誰も姿を見ていないんだろう。
急に襲われるかもしれないなんて、
ホラーもいいところだ。」
ベアトリスが、柄にもなく、
脅えるように周囲に視線を配る。
「無策で来るべきではなかったかしら?」
不安になって、引き返したくなるが、
私達が倒せなくて、誰が悪魔を倒せるだろうか。
それに、今、ここで帰って、いくら時間を使って考えたところで、
正体が分からない以上、策の立てようもない。
まずは何とかして相手を引きずり出して、
それから考える他に方法は思いつかなかった。
幸い、この事件の被害者は、
傷だらけではあるものの、
死者までは出ていないようだ。
傷だけならば、
私の右手の力で治すことができるだろう。
とはいえ、いつ敵から攻撃を受けるかも知れない恐怖は、計り知れなかった。
レイリアを守るように、
私達3人で彼女の前に壁を作って歩いてはいるが、
敵は既に、私達の後ろに回り込んで攻撃の機会を伺っているかも知れない。
それに、自分たちの足音以外に、わずかな物音でもしていないかと、
神経を張り詰めながら歩くのは、
平地とはいえ、かなりしんどい。
そんな状態で、しばらく平原を進んでいくと、
小さな岩山にたどり着いた。
目撃情報が多い場所なだけあって、
この周囲の被害が特に酷い。
相手の活動域が近いのだろう。
より、気を引き締めなければならない。
と、その時、私の隣を歩いていたベアトリスが急に声をあげた。
「おい、どうした、その血?」
ベアトリスの視線の先をたどると、
私の服の一部に、切り裂かれたかのように穴が開き、
その周囲は血が滲んで、肌に張り付いていた。
そんなことになっているなんて、私自身も気が付かなかった。
「そんな、痛みも感じなかったのに・・・。」
その傷には、私が一番驚いていた。
一体いつ付けられた傷なのだろうか?
傷口を見てしまったからだろうか、
ヒリヒリと痛むような気もしてきたので、すぐ右手の力で治療した。
傷口がそんなに深くなかったためか、
それほど時間を置かずに塞がった。
大したケガではなかったが、
相手の姿も痛みもないなんて・・・。
知らず知らずのうちに、
血だらけになって倒れてしまうのも無理はない。
今までの悪魔のような、凶悪な強さはないが、
見えない手でじわじわと首を絞められていくような、
精神的にくる怖さがある。
ベアトリスも、使い魔の召喚どきが分からず、
困惑している様子だ。
今まで以上に気を張り詰めてみると、
どこかから視線を感じる気もする。
きっとまだ近くにいるのだろう。
何とかして、相手の姿だけでも捉えないと・・・。
鋭い刃で、抉ったような傷がつけられていた。
草木も、局所的に短くなっており、
まるで人為的に刈り込まれたかのようだ。
「見えない刃か、
それはそれで、カマキリよりも厄介だ。」
リスバートが頭を抱え込む。
「刃が見えないだけならまだしも、
誰も姿を見ていないんだろう。
急に襲われるかもしれないなんて、
ホラーもいいところだ。」
ベアトリスが、柄にもなく、
脅えるように周囲に視線を配る。
「無策で来るべきではなかったかしら?」
不安になって、引き返したくなるが、
私達が倒せなくて、誰が悪魔を倒せるだろうか。
それに、今、ここで帰って、いくら時間を使って考えたところで、
正体が分からない以上、策の立てようもない。
まずは何とかして相手を引きずり出して、
それから考える他に方法は思いつかなかった。
幸い、この事件の被害者は、
傷だらけではあるものの、
死者までは出ていないようだ。
傷だけならば、
私の右手の力で治すことができるだろう。
とはいえ、いつ敵から攻撃を受けるかも知れない恐怖は、計り知れなかった。
レイリアを守るように、
私達3人で彼女の前に壁を作って歩いてはいるが、
敵は既に、私達の後ろに回り込んで攻撃の機会を伺っているかも知れない。
それに、自分たちの足音以外に、わずかな物音でもしていないかと、
神経を張り詰めながら歩くのは、
平地とはいえ、かなりしんどい。
そんな状態で、しばらく平原を進んでいくと、
小さな岩山にたどり着いた。
目撃情報が多い場所なだけあって、
この周囲の被害が特に酷い。
相手の活動域が近いのだろう。
より、気を引き締めなければならない。
と、その時、私の隣を歩いていたベアトリスが急に声をあげた。
「おい、どうした、その血?」
ベアトリスの視線の先をたどると、
私の服の一部に、切り裂かれたかのように穴が開き、
その周囲は血が滲んで、肌に張り付いていた。
そんなことになっているなんて、私自身も気が付かなかった。
「そんな、痛みも感じなかったのに・・・。」
その傷には、私が一番驚いていた。
一体いつ付けられた傷なのだろうか?
傷口を見てしまったからだろうか、
ヒリヒリと痛むような気もしてきたので、すぐ右手の力で治療した。
傷口がそんなに深くなかったためか、
それほど時間を置かずに塞がった。
大したケガではなかったが、
相手の姿も痛みもないなんて・・・。
知らず知らずのうちに、
血だらけになって倒れてしまうのも無理はない。
今までの悪魔のような、凶悪な強さはないが、
見えない手でじわじわと首を絞められていくような、
精神的にくる怖さがある。
ベアトリスも、使い魔の召喚どきが分からず、
困惑している様子だ。
今まで以上に気を張り詰めてみると、
どこかから視線を感じる気もする。
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