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新しい世界
第14話
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ベアトリスがセルバースの首を次々と撥ねていく。
獅子に、鹿、象、羊、犬、狐、牛、馬にヒヒ。
それからワニ、カバ、サギなんてのもあった。
幾度も幾度もそれらがランダムに、
時には繰り返されながら再生されていく。
最初に存在していた首は既に存在しなくなっていたが、
それでもまだ首は5つ、いや、気付かないうちに増え、今や7つほどになっている。
私も幾度か足を切り落としたが、そのたびに生え変わり、
こちらも元あった2本から増えて4本になっている。
「これは、キリがないなんてもんじゃない。
むしろ、あたし達のほうが追い込まれて行ってる。
こんなのチートだろ。」
ベアトリスが私の傍までやってきて肩で大きく呼吸をしながら愚痴り出す。
かなりの時間戦い続けていたが、敵は攻撃の手を緩めない。
何回目かの復活を果たした獅子の首から、雷が吐き出され、
私は横へと跳ねて受け身をとって躱し、
ベアトリスは上空に飛び上がって躱す。
敵はいくら攻撃されても動じないが、
こちらは敵の攻撃をまともに食らえば相当なダメージを負うことになるだろう。
攻撃を回避続ける集中力がいつまで続くか分からないうえ、
敵の攻撃する首の数は増殖し続ける。
長期戦になれば圧倒的に不利になることは予想に難くない。
それでも、長期戦は必須なのは、
敵の全く衰える様子のない再生力から、火を見るよりも明らかだ。
「一度退きましょうか?」
私は、あまりの苦しさにベアトリスに大きな声で尋ねる。
「退くってどこへ?」
言われてみれば、辺りは砂だらけで、崩壊しそうな建物くらいしか残っていない。
隠れるような場所もなければ、利用できそうな環境もない。
逃げることは諦めたが、そろそろ疲れの限界だ。
それでも、休むことのない敵の攻撃は避け続けなればいけない。
少しでも敵に攻撃を浴びせて消耗させることができれば、
敵の攻撃も緩むのではないだろうか?
私は、攻撃こそ最大の防御になるのを期待しつつ突撃を続ける。
しかし、私の体力は限界を既に迎えてしまっていたのだろうか、
肝心な場所で足がもつれて、剣が敵の足に刺さったまま私の手からすっぽ抜けてしまった。
辛うじて顔面から地面に衝突することは避けられたが、
このまま倒れていては踏みつぶされてしまう。
疲労で限界な足を庇いながら、
筋肉疲労のない左腕の義手を軸に立ち上がろうとするが、
どうにも速度が劣る。
このままでは回避が間に合わない!
なんともならないもどかしさに焦っていたが、
一向に敵の攻撃がくる気配はなかった。
時間をかけてようやく起き上がり状況を把握できるようになると、
何が起こっていたのか分かった。
私の手を離れた剣は、未だに薄緑の光を纏っており、
剣が刺さったままになっている敵の足は、再生能力が機能していないのか、
斬られた部分もそのままに、力なく胴体からぶら下がっているだけになっていた
7つあるセルバースの頭部も、全てがあらぬ方向を見つめてクラクラとしていた。
どうやら眩暈が起きて、ふらついているようだ。
ベアトリスは、敵が何かの策で隙を見せているのだと勘違いしているのか、
遥か上空で、その様子を凝視していた。
その数秒間、完全に時が止まっているようだった。
数秒間考えた結果、魔力を中和するというウェナ様の力を持った薄緑の光は、
魔力によって再生、動作する悪魔に対して、
接触し続ければ再生を阻害し、力を奪う、毒にも似た力を持っているのだと、私は気が付いた。
この力をうまく使うことができれば、
無間地獄とも思えるこの戦いでも、勝機はありそうだ。
獅子に、鹿、象、羊、犬、狐、牛、馬にヒヒ。
それからワニ、カバ、サギなんてのもあった。
幾度も幾度もそれらがランダムに、
時には繰り返されながら再生されていく。
最初に存在していた首は既に存在しなくなっていたが、
それでもまだ首は5つ、いや、気付かないうちに増え、今や7つほどになっている。
私も幾度か足を切り落としたが、そのたびに生え変わり、
こちらも元あった2本から増えて4本になっている。
「これは、キリがないなんてもんじゃない。
むしろ、あたし達のほうが追い込まれて行ってる。
こんなのチートだろ。」
ベアトリスが私の傍までやってきて肩で大きく呼吸をしながら愚痴り出す。
かなりの時間戦い続けていたが、敵は攻撃の手を緩めない。
何回目かの復活を果たした獅子の首から、雷が吐き出され、
私は横へと跳ねて受け身をとって躱し、
ベアトリスは上空に飛び上がって躱す。
敵はいくら攻撃されても動じないが、
こちらは敵の攻撃をまともに食らえば相当なダメージを負うことになるだろう。
攻撃を回避続ける集中力がいつまで続くか分からないうえ、
敵の攻撃する首の数は増殖し続ける。
長期戦になれば圧倒的に不利になることは予想に難くない。
それでも、長期戦は必須なのは、
敵の全く衰える様子のない再生力から、火を見るよりも明らかだ。
「一度退きましょうか?」
私は、あまりの苦しさにベアトリスに大きな声で尋ねる。
「退くってどこへ?」
言われてみれば、辺りは砂だらけで、崩壊しそうな建物くらいしか残っていない。
隠れるような場所もなければ、利用できそうな環境もない。
逃げることは諦めたが、そろそろ疲れの限界だ。
それでも、休むことのない敵の攻撃は避け続けなればいけない。
少しでも敵に攻撃を浴びせて消耗させることができれば、
敵の攻撃も緩むのではないだろうか?
私は、攻撃こそ最大の防御になるのを期待しつつ突撃を続ける。
しかし、私の体力は限界を既に迎えてしまっていたのだろうか、
肝心な場所で足がもつれて、剣が敵の足に刺さったまま私の手からすっぽ抜けてしまった。
辛うじて顔面から地面に衝突することは避けられたが、
このまま倒れていては踏みつぶされてしまう。
疲労で限界な足を庇いながら、
筋肉疲労のない左腕の義手を軸に立ち上がろうとするが、
どうにも速度が劣る。
このままでは回避が間に合わない!
なんともならないもどかしさに焦っていたが、
一向に敵の攻撃がくる気配はなかった。
時間をかけてようやく起き上がり状況を把握できるようになると、
何が起こっていたのか分かった。
私の手を離れた剣は、未だに薄緑の光を纏っており、
剣が刺さったままになっている敵の足は、再生能力が機能していないのか、
斬られた部分もそのままに、力なく胴体からぶら下がっているだけになっていた
7つあるセルバースの頭部も、全てがあらぬ方向を見つめてクラクラとしていた。
どうやら眩暈が起きて、ふらついているようだ。
ベアトリスは、敵が何かの策で隙を見せているのだと勘違いしているのか、
遥か上空で、その様子を凝視していた。
その数秒間、完全に時が止まっているようだった。
数秒間考えた結果、魔力を中和するというウェナ様の力を持った薄緑の光は、
魔力によって再生、動作する悪魔に対して、
接触し続ければ再生を阻害し、力を奪う、毒にも似た力を持っているのだと、私は気が付いた。
この力をうまく使うことができれば、
無間地獄とも思えるこの戦いでも、勝機はありそうだ。
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