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新しい世界
第19話
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相手がルザーフであるならば、もはや手加減の必要はない。
私は、左手に構えていた剣に、右手を翳し、薄緑色の光を纏わせる。
ルザーフは、これだけの絶望を見せつけて、
なおも戦意を喪失しない私が気に食わないのか、
口の端を歪ませてあからさまにイラつく。
ルザーフの隙を狙っていると、先にベアトリスが飛び掛かった。
彼女の刃とルザーフの刃が交わり、
剣同士が交わった時とは違う、重低音が鳴り響く。
形は剣のようであっても、
実際は、実体のない魔力同士のぶつかり合いだということなのだろう。
「面白いと思わないか、お前は、ウルガリウスの魔力で満たされ、
俺は、十邪星達の魔力で満たされている。
つまり、これはウルガリウスと十邪星の戦いでもあるのだ。」
先ほどのイラつきから一転、ベアトリスと剣を交えるたびに不気味な笑顔を浮かべるルザーフ。
「面白くもなんともない。
気に食わないあんたを、ようやく八つ裂きにできるのは至高の喜びだけどね。」
ベアトリスの声からは怒りを感じた。
2人の刃は凄まじい速度で重低音を生み出す。
私は、遅れながらもベアトリスの加勢に駆け付けた。
しかし、私の剣は、ルザーフの刃にあっさりと受け止められる。
だが、それで終わりではなかった。
ウェナ様の加護により、薄緑色に光るその剣は、
ルザーフの刃を中和し、じわじわと削っていく。
慌てたルザーフは後ろへと飛び退いた。
「ウェナの力か。厄介だぜ。」
ルザーフは再び刃に魔力を注ぎ込み、それは元の形を取り戻した。
「それなら、こいつでどうだ。」
ルザーフは刃を私の方に向けて突き出し、
その先端から火球を放ってきた。
私は慌てて防御壁を張り、事なきを得た。
「懐かしいだろ?これはシロエルの力だ。」
十邪星の力を全て得たということは、
強大な魔力を得た。と言うことだけではなく、
十邪星が使う能力をも使えることを意味しているのだ。
多彩な攻撃を繰り出されると、
対処が遅れるかもしれない。
やはり、ルザーフとの戦いは一筋縄ではいかない。
「そして、俺ほどの使い手なら、この程度では済まさない。」
ルザーフは、ようやく悪魔の姿に変身すると、その両翼で上空へと飛び上がった。
そして、刃を天に突き上げて構えをとると、私達の周囲には数百個の小さな黒い球が発生した。
「なんて数だ・・・。
イヴ、少し討ち漏らすかもしれない。
討ち漏らした分は対処してくれ。」
私は、その黒い球が何なのかを思い出した。
ベアトリスやシロエルが召喚する時に発生する球だ。
小さいとはいえ、こんなに数が多いだなんて・・・。
ベアトリスも上空へ飛び上がりながら召喚を始める。
やがて、黒い球から蜂の羽音が聞こえて来た。
それは、私の目の前まで来ると、急に爆発した。
小規模だったため、巻き込まれずに済んだものの、爆風が私の髪を揺らす。
次の瞬間、小規模な爆発があちこちで起こり始め、一瞬周囲は爆炎で包まれた。
「ルザーフが召喚したのはハレツバチだ。
何かに触れると爆発する。
それに、あたしが召喚したトツゲキバエをぶつけた。
まだ数匹残っている。気を抜くな。」
ベアトリスの言う通り、蜂の羽音は、まだ止んでいなかった。
私は、左右に飛びながら剣で蜂を斬る。
斬る、というよりは、
左右に避けながら、がむしゃらに剣を振り回していた、と言ったほうが正確かもしれない。
数回振り回すたびに、何かが剣に当たる音と、微弱な手ごたえを感じる。
どうやら、私の剣で斬った時には爆発はしないようだ。
ベアトリスが空中で回転しながら刃を振り回すと、
刃の先端辺りで小規模な爆発がいくつか起こる。
そして、ようやく蜂の羽音は消えた。
蜂はあらかた片付いたのだろうか?
「なるほど、流石だ。
しかし、この程度は凌いでもらわなければ面白くないからな。
では、次いこうか。」
ルザーフは、不気味な笑いを浮かべる。
私は、左手に構えていた剣に、右手を翳し、薄緑色の光を纏わせる。
ルザーフは、これだけの絶望を見せつけて、
なおも戦意を喪失しない私が気に食わないのか、
口の端を歪ませてあからさまにイラつく。
ルザーフの隙を狙っていると、先にベアトリスが飛び掛かった。
彼女の刃とルザーフの刃が交わり、
剣同士が交わった時とは違う、重低音が鳴り響く。
形は剣のようであっても、
実際は、実体のない魔力同士のぶつかり合いだということなのだろう。
「面白いと思わないか、お前は、ウルガリウスの魔力で満たされ、
俺は、十邪星達の魔力で満たされている。
つまり、これはウルガリウスと十邪星の戦いでもあるのだ。」
先ほどのイラつきから一転、ベアトリスと剣を交えるたびに不気味な笑顔を浮かべるルザーフ。
「面白くもなんともない。
気に食わないあんたを、ようやく八つ裂きにできるのは至高の喜びだけどね。」
ベアトリスの声からは怒りを感じた。
2人の刃は凄まじい速度で重低音を生み出す。
私は、遅れながらもベアトリスの加勢に駆け付けた。
しかし、私の剣は、ルザーフの刃にあっさりと受け止められる。
だが、それで終わりではなかった。
ウェナ様の加護により、薄緑色に光るその剣は、
ルザーフの刃を中和し、じわじわと削っていく。
慌てたルザーフは後ろへと飛び退いた。
「ウェナの力か。厄介だぜ。」
ルザーフは再び刃に魔力を注ぎ込み、それは元の形を取り戻した。
「それなら、こいつでどうだ。」
ルザーフは刃を私の方に向けて突き出し、
その先端から火球を放ってきた。
私は慌てて防御壁を張り、事なきを得た。
「懐かしいだろ?これはシロエルの力だ。」
十邪星の力を全て得たということは、
強大な魔力を得た。と言うことだけではなく、
十邪星が使う能力をも使えることを意味しているのだ。
多彩な攻撃を繰り出されると、
対処が遅れるかもしれない。
やはり、ルザーフとの戦いは一筋縄ではいかない。
「そして、俺ほどの使い手なら、この程度では済まさない。」
ルザーフは、ようやく悪魔の姿に変身すると、その両翼で上空へと飛び上がった。
そして、刃を天に突き上げて構えをとると、私達の周囲には数百個の小さな黒い球が発生した。
「なんて数だ・・・。
イヴ、少し討ち漏らすかもしれない。
討ち漏らした分は対処してくれ。」
私は、その黒い球が何なのかを思い出した。
ベアトリスやシロエルが召喚する時に発生する球だ。
小さいとはいえ、こんなに数が多いだなんて・・・。
ベアトリスも上空へ飛び上がりながら召喚を始める。
やがて、黒い球から蜂の羽音が聞こえて来た。
それは、私の目の前まで来ると、急に爆発した。
小規模だったため、巻き込まれずに済んだものの、爆風が私の髪を揺らす。
次の瞬間、小規模な爆発があちこちで起こり始め、一瞬周囲は爆炎で包まれた。
「ルザーフが召喚したのはハレツバチだ。
何かに触れると爆発する。
それに、あたしが召喚したトツゲキバエをぶつけた。
まだ数匹残っている。気を抜くな。」
ベアトリスの言う通り、蜂の羽音は、まだ止んでいなかった。
私は、左右に飛びながら剣で蜂を斬る。
斬る、というよりは、
左右に避けながら、がむしゃらに剣を振り回していた、と言ったほうが正確かもしれない。
数回振り回すたびに、何かが剣に当たる音と、微弱な手ごたえを感じる。
どうやら、私の剣で斬った時には爆発はしないようだ。
ベアトリスが空中で回転しながら刃を振り回すと、
刃の先端辺りで小規模な爆発がいくつか起こる。
そして、ようやく蜂の羽音は消えた。
蜂はあらかた片付いたのだろうか?
「なるほど、流石だ。
しかし、この程度は凌いでもらわなければ面白くないからな。
では、次いこうか。」
ルザーフは、不気味な笑いを浮かべる。
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