スキの気持ち

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「やっぱりねー」
りかの言葉にも私は首を傾げる。
「中々返って来ないから何してんのかと思ったら…」
手を繋いで戻った私と岡崎に、りかは呆れたような顔をした。
なのに表情は“納得”を示していた。
どういうこと?

お昼休みに、りかと2人。
岡崎が一緒に食べようと言っていたけれど、先にりかと話していたから。
りかと席を立った私に、岡崎は何とも言えない顔をしていた。
「…彼女なのに、あっさりしてるな」
岡崎の一言。

「ほらね、岡崎って結構重いタイプなんだよ?」
「重い?」
「その重さを感じないあんたがすごいわ」

「…りかは、その…どこで気付いたの?というか、知ってたの?岡崎が…」
私のことを、好きとか思っていたことを。
照れてる私に構わず、りかは『結構前』としれっと答えた。

「えぇー…」
彼女がいたのに?
「あー、でも数ヶ月前から微妙だったよ?空気」
また私の考えを先読みするりか。
エスパーみたい。

一緒に帰ったりとかしてたのに?
私は全然気付かなかった。
いや、気付けなかった?
特にここ一ヶ月くらいは、無理に見ようとはしてなかったから。

「かなえと話してると嫌でも分かるよ」
「何で?」
「かなえと話したいって、目が言ってるから」

目が?
何か分かりそうで、分からない。
「りかはよく気付いたね。すごいなぁ」
感心する私に、りかは呆れたように笑った。

「いや、あからさま過ぎだからね岡崎」
「どこが?」
「かなえが岡崎に背を向けるじゃん?」
「うん」
「途端に、こっちばっかり見るんだよ?真顔で」
「何で?」
「シラナイ」

急に棒読みになったりかに、絶対嘘だと思った。
「えー、知ってるでしょ?何でよ、教えてよ?」
「早く会話終われって思ってるからじゃない?」
割と普通そうな理由だった。
「そうなの?」
「というか、かなえは岡崎の視線に気付かないの?」

「…視線」
そんなこと言われても、うっすら感じるくらいしか…。
「割と、授業中もかなえのこと見てるよ岡崎は」
「え?嘘でしょ」
私でもうっすらなのに、りかは気付いていたということなのかな?

私、授業中どんな顔してたっけ?
恥ずかしい。
口とか開いてなかったかな?

「口は時々開いてるよ」
エスパーばりに鋭いりかの言葉。
「やだ!恥ずかしいな」
今度から気を付けなきゃ。

「あほらし」
りかはそこで言葉を区切り、『それより聞いてよ!また昨日リーダーがさ!』と話題を変えた。
私も、これ以上岡崎の話を聞いても仕方ないと思い、気持ちを切り替える。

「うん」
「オーダー間違えてさ、お客さんに怒られてるのにさ」
「うん」
「何て言ったと思う?」

「すみません、じゃないの?」
「そうなんだけど!『すみません、ですが繰り返した際に間違っていると言いませんでしたよね』とか反論してさ、お客さん更に激おこ」
「うわぁ…」
何その小学生みたいな言い返し。

大きな声で怒るクレーマーが思い出されて、首を竦める。
昨日のサイコパスを思い出してゾッとする。
「かなえ?」
「え?あぁ、それで?リーダーさんは?」

「そんなに怒らないでください、って逆に諭して」
怒っている人に、そんなことを言っても逆効果になりそう。
「…なんというか」
人を怒らせる才能とでもいうのかな?

「お客さん、収集つかなくなるよね?」
私の言葉にりかも頷く。
「まぁ?それで、結局店長が出て来てさ?」
「うん」
「リーダーはそのまま退勤」
「えぇー」

「前も、都合が悪くなったらすぐに逃げたし」
「店長さんは?」
「リーダーは早かったかなぁって」
「そこでそういう判断するんだ。店長さんは大人だねぇ」

「残された方が、地獄よ?人少なくなったのに回さないといけないから」
「りか、お疲れ様!だけど、できちゃうのがりかだもんね」
「…まぁね?本当に、かなえは呑気だなぁ。怒ってんの、馬鹿らしくなる」

「でも、まだ続けるんでしょ?」
「まぁね?うちは欲しい物は稼いで手に入れなさいって家系だから」
「バイトかぁ」
「かなえは静かな喫茶店とかが良いんじゃない?」
「あぁ、良いかも」

りかとそんな話をしていたけれど。
「俺は、バイト反対」
岡崎にそう言われる。
帰り道、りかは何故か先に帰ってしまった。
いつもバイト先に向かうのも、途中まで一緒なのに。

呆けてる私に岡崎が『一緒に帰ろう』と声をかけてくれた。
『付き合い記念日だよ』と岡崎は笑っていた。
記念日、なんかくすぐったいなぁ。

というか、教室でも何か生ぬるいというか、生暖かい視線が多かった。
付き合った人達って、もっとこう揶揄われるような雰囲気になると思っていたのに。
何か、いつも通りだった。

りかは本当に私を置いて、さっさと帰ってしまったから。
「恨まれたら面倒だから」
そう言い残して。
何に恨まれるのかは疑問だけど。

「佐久間、じゃなかった。かなえって呼んでも良い?」
岡崎の言葉に特に反論はない。
あれ、これって私も名前で呼ばないといけないのかな?
「俺は、名前でも名字でも何でも良い」
「そうなの?」
「うん、俺が呼びたいだけだから」
「…分かった」

名前で呼びたい。
そういう気持ちも、好きという気持ちなのかな。
岡崎 蓮くん。
あれ、名前で呼んだら蓮くんになるのかな?

蓮。
呼び捨ては、何か気後れする。
というか、普通に恥ずかしい。

「俺は、いつでも何でも、どんな呼び方でも良い」
「え?」
「呼び方、考えてるだろ?」
そういう岡崎の声は弾んでいる。
何でだ?
「う、うん」

と言うか、岡崎は何で私の言いたいことが分かるんだろう?
「かなえは、顔に出過ぎ」
「えぇ」
思わず手で自分の顔を撫でる。

「だからかな?」
「うん?」
「俺の言うことに反応して、可愛いなぁって」
「…可愛い?」

「そう。そんなに意識してくれるの?って。じゃあ、褒めたらどうなる?可愛がったらどうなる?って」
岡崎は笑顔のままだ。
きっかけは、岡崎の『可愛い』に反応したこと?
意識した始まりは、同じだったのかな?
「かなえ?」
「あ、ごめん」
それだけで、岡崎は私のことを好きになってくれたの?

「それこそ、その…彼女さんとかには?」
彼女、な?」
「あぁ、そっか」
「そういうとこも」

「うん?」
「天然とは違うんだろうけど、何て言うの?俺のツボが意外に多かった、というか…」
「…そうなんだ」
岡崎の言葉に答えたけれど、よくは分かってない。

「元カノは、なんていうかやっぱり年上でさ、俺のことを逆に可愛がろうとしてるっていうか」
「そうなんだ」
やっぱり、年上って余裕があるんだろうなぁ。
「何でもリードしたがるっていうか」
「流石、年上だねぇ」

「…妬かないの?」
「やく?」
「俺はさ、そういうのもかなえに気にしてほしいって思ってるんだけど」
「え?」

私の言葉に、岡崎は真面目な顔をする。
「かなえは、俺のこと好き?」
「え?…うん」
多分、好きだと思う。

「多分じゃなくて」
「…分からないよ」
急にそんなこと言われたって。
「私は、付き合った人もいないし、岡崎とは考え方が違うんだから」

返答する私に、岡崎は少し黙った。
「…ごめん」
何で謝ったんだろう?
「俺が、かなえと付き合えて少し浮かれているから」

岡崎はふざけていない。
私と付き合うのに浮かれてしまうの?
どうしよう。
態度でも示してくれることが、素直に嬉しいと感じてしまう。

「うん」
岡崎に手を繋がれる。
「やっぱ、かなえは可愛い」
「…そうやって、可愛いって言うのは、岡崎の癖?」
「俺は好きな子にしか言わない」

さらっとした岡崎の言葉。
何だかなぁ。
こうやって、私のことからかっているんじゃないかと思ってしまう。
だけど、岡崎の顔にふざけている様子が感じられない。

「…ありがとう」
照れてしまうけれど、これはこれで私も嬉しい。
褒められて嫌な気分になる人なんていない。
「うん、可愛い。かなえ」
繋がれた手に力が入る。

「そういえば、かなえの家って俺が行っても平気な感じ?」
「へ?家?」
岡崎の言葉に、一瞬何を聞かれているのか分からなくなる。
ぽわぽわしていたのに、吹き飛んだ。
私の家に岡崎が来る?
遊びにってこと?

「かなえの家族って、何か楽しそうだなって」
岡崎の顔はやっぱりふざけてはいない。
本当に私の家族に会いたいって思っている?
それなら、私の返事はイエス一択だ。

「うん、岡崎が嫌じゃなければ…」
「行きたい」
流れで家に行くことになるわけで。
あ、お母さんに連絡しないと。

繋がれた手を離してもらおうと、私の手の力を緩める。
なのに、岡崎は手を離す素振りがない。
何で?

「どうしたの?」
「あの、家にというか、お母さんに電話したいから、手を離して?」
「何で?」
「え?」

何で?
何でって、何でだろう?
あれ、手を繋いで電話をしてもおかしいことじゃない?

「このままでも電話出来るよね?」
岡崎の言葉に、首を傾げる。
「…出来なくは、ないけど」
「けど?」

「何か、恥ずかしい、から…」
「それはお願い?」
「?…うん、お願い」
「可愛いな」
「へ?」

今は電話の話で、岡崎に可愛いと言われることは何もなかったはずだよね?
「じゃ、逆に俺からもお願い。俺と手を繋いだままで電話して」
「…何で?」
「嬉しいから」
「何が?」

「かなえから、家族に『彼氏を連れて行くから』って聞きたい」
何それ。
何それ、変なの。

「その、彼氏が俺ってことだろ?」
「うん」
「だから」

いや、意味が分からないんだけど。
だけど、でも。
岡崎の嬉しそうな顔に、そこまで拒否するのもおかしいのかと渋々電話を取り出す。

彼女さんにも、こうやって接していたのかな?
「だから、元カノな?今は、かなえが俺の彼女」
「…エスパー?」
私の呟きに、岡崎が笑う。

「今のは、声に出ていた」
え?口に出してた?
「…嘘」
「本当」

「やだな、恥ずかしいなぁ」
「かなえは、考えていることが口からポロっと出やすいんだな」
「…そうなのかも」
「自分のことなのに、他人事」
「確かに…」

「そういうとこ。いつも、真ん中の答えを返すはずのかなえが、時々?何か思いもよらない返事をくれることがあるから俺は多分楽しいんだろうな」
「…そうなんだ」
「で?家に電話しないの?」
岡崎の言葉にハッとする。

「本当に、かなえは呑気で可愛い。一生よろしくね?」
「…一生?」
「そ。一生」
岡崎の言う一生とは、どこまでが?
じゃない。
電話しないと。

握ったままだった電話でお母さんに連絡する。
私のカタコトの言葉を理解したお母さんは、『お茶菓子買って来るわね』と返事をしていた。
何か、わくわくしている?

自分の母ながら、謎な行動に首を傾げる。
「何て?」
電話を切った私に岡崎が訪ねる。
「お茶菓子買って来るって」
「ははっ。本当にかなえの家は、良いな」
何で岡崎が笑うのか不思議だ。

それから電車に乗って家に帰る。
私は学校から2駅分乗る。
意外に近いから楽なんだ。

岡崎は私が利用する駅から、更に1駅分離れていたらしい。
「近かったんだね」
「知らなかった?」
「うん」

「俺は、時々かなえと高橋のこと見かけたけど」
「そうなんだ」
答えながら、側にいた違う高校の女子が私達を見ていることに気付く。
電車でも、手は繋がれたままだ。
だからかな。

「あのさ、岡崎?」
「何?」
「そろそろ、手、離してくれないかな?」
「何で?」

「何でって、見られてるから?」
ちらりと女子達の方を見てしまう。
岡崎もさりげなくそっちに視線を動かす。
「嫌?」
「嫌じゃないけど…」
「じゃ、良いじゃん」

時々他の学校の生徒さんや、すれ違う人達にやっぱり見られている。
何で?手を繋いでいるから?
そのことに気付くと、電車の中でまで手を繋いでいる自分たちが少し浮いている気持ちになる。
「岡崎?」
「それは、お願い?」
「うん」

「…仕方ないなぁ。さっき譲ってもらったし」
岡崎はあっさりと手を離した。
「電車の中だけだからな」
何で、岡崎の方が仕方ないなぁみたいな雰囲気?

「でも、ありがとう」
自由になった手を少し動かす。
「どういたいまして」

岡崎は楽しそうだ。
電車の中でも、他愛のない話をしながらすぐに私の最寄り駅に着いた。
「かなえの家、楽しみ」
え?楽しむようなものは何もないと思うけどなぁ。

「かなえが暮らしている家ってことだから」
「何を当たり前のことを」
思わず笑ってしまう。

だけど、岡崎が嬉しそうにしているから。
何でもないことのように言ってくれるから。
私も、変に緊張しないで済んだ。

「かなえの部屋、楽しみ」
「え?部屋は駄目」
私の言葉に、岡崎はきょとんとする。

「何で?入れてくれないの?」
「逆に、何で私の部屋に行くと思っていたの?」
「え?普通、親とか気を遣わない?」

兄貴の彼女は家に来たことはない。
だけど、妹の男友達は来たことがある。
兄貴は“見せたくない知られたくない”そういう性格で、妹は“どっちでも良い”性格で。
私は、どうなんだろう?

岡崎が家のリビングにいる所しか想像してなかった。
だけど、家に岡崎が来ることは嫌じゃない。
むしろ嬉しい。

うん。
だけど、私の部屋にいてほしいかと言われると、微妙な所。
「かなえ?」
「私の部屋、散らかっているからだめ、っていう理由」

「かなえの部屋はそこまで散らかってないよ」
岡崎の妙に自信のある言葉。
「何で?」
「持ち物」

「ん?」
「持っている物とか、学校用品とか丁寧に扱ってるから」
「どういうこと?」
「部屋の中も、整理整頓が出来ているってこと」
「そうなのかな?…」

でも、掃除もしてないからやっぱりダメ。
「だけども、今日は嫌です。見せられない可能性があるから」
「じゃ、次来た時ね?」
次?

岡崎の言葉に、これからも続くことが予想された。
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