枝垂れ桜

あくび

文字の大きさ
3 / 5

3

しおりを挟む
それから1週間程して発情期がやって来た。
いつもと変わり無い朝だったが、今日由花がする事はお風呂を沸かして身を清めておく事が最優先だった。
輝も今日からコチラには現れない。
由花は緊張のあまり吐き気を催す位だった。
空也は朝早くから現れた。姿形が変わると聞いていたが今はまだ何時もの空也だった。
ただ、なんとなく空気が甘い...。
スキンシップがやたらと多く、由花は顔から火が出そうな程恥ずかしかった。
時折うなじを舐めたり、耳たぶを噛んだり、その度に「甘い...」って耳元で息を吐くように言われて 由花はしきりとお腹の辺りがキュンキュンして落ち着かなかった。
夜になり 寝床を整えると2組敷いた布団が『離れていると』難癖を付け出した空也は、しばらくして「すまん...」と由花を後ろから抱きしめて謝って来た。
後ろから抱きしめられたまま 空也の手があちこちに這い出す。息も荒くなり唇が首元を這い出した。
『いよいよなのか...』由花はそう思うと緊張がMAXとなり 自然と身体に力が入る。
「力を抜け...」
そう言われながら口付けされた。
いきなり舌が口内に入って来て貪るようなキスをされている間に 手は由花の胸を揉んでいた。キスをしながら空也が由花の胸を揉んだり乳首を指先で弾いたりすれば 気持ちが良くて腰がくねる。
下半身が熱くなりモゾモゾする感覚に 思わず内股をこすり合わせていた。
「由...気持ち良いか...?」
空也は首筋を舐めていた。手は由花の太股を撫でている。
由花は「はい」と返事をしようとした。しかし口から出て来たのは「ぁはぁ...」と言う吐息だけ。
「初めてか...?」と聞かれて頷く「そうか...」と言われた後 何か黒くて小さな豆みたいな物を懐から出した空也。
「口を空けろ...」そう言われて由花は口を開くと「噛め」と言われた。
言われた通りに噛むと最初はほんのり甘くてその後口の中が痺れるように渋い味がした。空也が湯呑みに水を入れて口移しで水を飲ませる。
『わざわざ口移しで飲ませ無くても良いのに...』と思った事は内緒だ。

それはすぐに来た。
心臓の鼓動が早くなり息が短くなる。
しきりに「はぁ..はぁ..」と息をすると空也が口付けして来た。口の中を這い回る空也の舌が気持ち良くて「もっと...」と由花は口を大きく開け自らも舌を絡ませる。口の周りが2人の唾液でベチョベチョになりながらも貪る様に舌を絡ませると、なんともイヤらしくて腰が勝手にくねる。
空也は由花の足を曲げて手は由花の太股の付け根辺りをまさぐっていた。
下半身が熱い...。
由花も吐息に混じって「んぁ...あぁ...」と声が出る。でも由花はそれが恥ずかしくなかった。もっと言いたかった。そしてもっと空也に興奮して欲しくて後ろにいる空也の方に向き首元をに噛み付いた。
「くぁ..」短い悲鳴を上げたその声に由花の下半身がズキンっとする。
噛んだ首元を舌でべロリと舐めれば「んっ..」と空也が反応するのが楽しくて舐めながらどんどん下の方に降りていった。
空也の乳首を見つけた由花は 空也を押し倒し乳首をペロペロ舐める
「あぁ...由..」空也の声が下半身に響き、由花の身体はどんどん熱くなりもっと興奮したくて尻が揺れていた。
空也が突然起き上がり身体が入れ替わると 空也は由花の股に顔を埋めた。
空也の舌が由花の1番敏感な部分に触れて、由花は「あああ....」と大声で叫んだ。
空也は執拗にそこを攻める。そして由花の大事な部分に指を埋めた。
由花は自分の身体の隙間が埋まる感覚がした。
これを待っていた気がするのだ。
「ああ...ああ...」声が出る。空也は「きついな...」と言いながら指を増やし、出し入れしたり回したりしている。
「由...気持ちが良いか...?」そう聞かれ
「いぃ...くうや...もっと...もっと...」と言っていた。
「明日はもっと気持ち良くしてやるぞっ」そう言って空也が指の動きを早める。
「ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙.....」由花は仰け反って目の前が白くスパークした。


気が付くと空也に抱き締められていた。
下半身がジンジンする...。何が起こったか解らないが、なんだか妙にスッキリした感があった。身体はダルイが...。
「気が付いたか」
そう言われて空也と目が合うと恥ずかしさもあって空也に抱き着くとそのまま抱き込まれて「喉が乾かないか?」と聞かれた。
由花が頷くと「ちょっと待ってろ」と言って身体を起こしてくれた。そして水差しから水を組むとそれを空也が飲んだ後に由花にも飲ませてくれた。
「落ち着いたか?」
と聞かれて頷く。
「お前は可愛いな」そう言われて顔から火が出る程恥ずかしくなった。
「本番は明後日だ。今日は先走ってしまったが...」
空也の言葉を聞いて由花は回している手に力が入った。
「どうした?」
「初めてって痛いって聞いたから...」
「大丈夫だ。痛みなんか気持ち良さで解らなくなる」
「そうなの?」
「あぁ...発情期が終わるのが寂しくなるぞ」
空也はそう言ってニヤリと笑った。


次の日も朝から2人は目合っていたが挿入はまだされていなかった。
何度もイカされて気を失って、またイカされて...を繰り返してる内に訳が解らなくなりだした。途中、気を失っている所を起こされて風呂にも入った。干し肉に漬け物におにぎりを食べろと言われたが食欲があまり無かった。
「これは空也さんが作ったの?」
そう聞くと「している最中は空也って呼び捨てなのに...」と見当違いの答えが帰ってきた。
夜になって、また黒い塊を食べる様に言われたので
「これって何?」と聞くと「痛みを和らげる為の薬だ」と言われた。
痛み止めにしては飲むと身体が熱くなって大胆になってしまう。

空也は着物は着ておらず素っ裸である。
昨日飲んだ物よりちょっと大きめの粒の薬を飲んで 興奮して来た由花から見たら欲しくて堪らない身体だった。逸物は天に向かってそそり立ち、時折ビクンビクンと動いて美味しそうだった。
由花がそれに近づき手を添えるとそれだけで頭上からは「はぁぁ....」とため息が聞こえ、空也を見上げると欲情して目が紅くなっている。
由花はそれを下から舐める。何度も下から空也の分身を舐め上げて、時には舌をギザギザに動かしながら舐めていく。
今日はこれが自分の中に入って来るのか...と思うと下半身が蜜で溢れる。
自分の中に入ってきた事を想像しながら亀頭を咥える。
空也が「はっ...」っと息を飲んだ。空也の腰も小刻みに揺れる。
由花は空也に寝る様に言った後、また分身を咥えた。頭を動かしながら空也の乳首を刺激すると「くっ...ゎぁ...ぁぁぁ...」となんとも色っぽい声が聞こえて来た。
「ゆぃ...だ..れに...おそ...わった...」由花が頭を左右に振りながら、太くて長い逸物を刺激すると、空也は堪らず口から逸物を引き抜き由花に覆いかぶさった。
由花の入口に亀頭を合わせ「力を抜け」と一言言った後、グリグリと由花の中に空也の分身を埋めていく。
「あぁ...あぁ....んァァ...」
由花は背中を仰け反らせて喜んだ。
これを、この時を待っていた感覚だった。
空也は分身を推し進めていくが、余りの気持ち良さに目の前がチカチカする。もう堪らん!と言わんばかりに由花に激しく口付けして、まだ収まり切れていない逸物を激しく出し入れ始めた。
「あぁぁ...ゆい...あぁ...あぁ...」
出し入れしながらも気持ちが良すぎて声が漏れる。
かつてこんなに気持ちの良い目合いをした事があっただろうか。
丸薬を飲んだのは由花のはずなのに、自分までもが丸薬を飲んだ気がする。
「ゆい...ゆい...1回いくぞっ...」
そう言いながら由花の中にやっと収まった逸物を子宮にガンガン打ち付ける。
こんなに早くに果てが来るとは思いもしなかった。由花の中が吸い付いて絡みつき、うねって射精を促す。亀頭にザラザラが当たりそれがなんとも気持ち良くて堪らない。
ただただ興奮が収まらず腰を振りまくる。
「んぁ...あぁ...くぅ..くぅやっ...あっ..あっ..あっ...」
由花も初めてなのに気持ちが良過ぎて頭がおかしくなりそうだった。
今は痛みすら快感になっていて訳が解らなくなっている。
「あぁ...いくぞっ...いくぞっ」
「なんかっ...なんかっ...あぁぁぁ...」
グチョグチョ パンパンっと卑猥な音が鳴り響き、空也が大きく腰を振る。せり上がって来るものをもう我慢する事は出来なかった。1番再奥に腰を突き出す様に押し付けると由花の中で大きく膨らんだ逸物はビクンビクンと脈打った。
それに合わせて「んっ..あぁ...」と空也の口から声が漏れた。
「あぁぁぁ.....」
由花も合わせる様にしてビクンビクンと身体が跳ねる。白くフェイドアウトして行く目前と気持ち良さに酔いしれていた。
指先が痺れ、手にも足にも力が入らない...。
だが、それは再び動き出した空也の逸物によって現実に引き戻される。
「空也っ...ァァ...だめ...ダメ...」
「ダメじゃねぇ...あぁ...気持ちいい...吸い付く...堪らん」
「空也...はぁ...」
「本番...はっ...明日だぞっ...」
なんだこの気持ち良さは...空也の脳内もおかしくなっていた。満月の夜なら抜かずに何発もは経験があるが、前夜に抜かずに何回もは経験が無かった。

空也には実は決められている相手がいた。
空也は族長であり子孫を残す義務もある。次の世代を残すには純血の力の強い子孫がいる。決められている相手はやはり鬼の純血を持つ妹だった。
鬼はテリトリーを大事にする。
血が濃ければ濃い程力も強いし、それに伴い精力も強ければ気も荒く 嫉妬深くてそして情が深い。

「はっ...はっ...はっ...」
一心不乱になって目合う2人。その時...空也の動きが突然止まった。
もうすぐお腹に溜まった熱い塊が爆発しそうな寸前で律動を止められて、由花は身をよじった。
「空也っ...空也っ...」
空也は何かを感じて逸物を由花から抜くと 由花に布団を被せ素早く着物を着る。

「ドォォォォォーン!!」
と言う音と共に雨戸が破られた。
そこには、薄紫の着物を来た 金の髪に角を2本生やした鬼が立っていた。
「空也様 こんな所にお出でだったとは...発情期を前に何処に行ったのかと心配致しました」
「鈴音...誰に聞いた」
「誰でも良いではございませんか...空也様、さぁお帰り下さいませ」
「鈴音、先に帰ってろ」
「こんなあばら家に何用ですか?まさか...アタクシをほって置いてこんな所で発情期を迎えるおつもりですか?」
「......」
「空也様?」
空也は何も言えなかった。帰らないと由は殺されてしまうかもしれない...そんな思いもあったし、由ほど相性の良い相手を手放したくも無かった。
目の前にいるのはただ周りが決めただけの女。
気が強く わがままに育てられたこの鈴音と言う妹を 今回はどうしても抱く気にはなれなかった。
「鈴音、ここから出て行け...お前なら相手はいくらでも居るだろう」
静かに話す空也。
由花は布団の中から出られずガタガタ震えていた。
「アタクシに下々を相手にせよと申しているのですか?」
「下々では無いだろう...純血にこだわるのなら鉄太も居る」
「鉄太様は確かに アタクシに想いを伝えて下さいましたわ。でも長は空也様でございますもの...想いを受け取る訳には行きません」
「今回は鉄の所に行け。そう言ったはずだ」
「解りました...」
そう言った鈴音が手を延ばして手を上に挙げると 由花の被っていた布団がめくれた。
「やめろ!!」
「そこの女と発情期を過ごされるのですね...」
「グゥッ.....」
由花はいきなり喉が締め付けられる様な感覚がして息が出来なくなった。
「鈴音...止めとけ、コイツに何かあったら俺が正気じゃ無くなるぞ」
「くっ...くる...」
「鈴音!!」
空也が大声を出すと締め付けが無くなった「ガッ...ゲホッゲホッ」
「大丈夫か....由」
「空也様、アタクシしか空也様のお相手は出来ませんのよ。何時でもそんな小娘消して差し上げます。さぁ、帰りましょう。発情期に出遅れてしまいました。今度こそアタクシに子供を授けて下さいませ...」
そう言って着物を脱いだ鈴音は綺麗だった。
綺麗すぎて由花は目を奪われてしまった。豊満な胸、くびれたウエスト、大きなお尻。何処を取っても自分の貧弱な肉体では敵わない。
「空也...さん...。行って...行って下さい」
由花の目から涙が零れた。
「由...」
空也が後ろを振り向き由花を見た。
空也は鈴音を見直すと外に歩いて出て行った。そして
「ウオオォォォォ―――!!!」
と地鳴りがする様な声で一声叫ぶと そのまま振り向きもせずに出て行った。
「ごきげんよう」
その後を追うように鈴音もまた出て行った。
残されたのは壊れた残骸の雨戸と由花だけだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...