31 / 84
31
しおりを挟む
「はぁ……ぁ、だい、じょ……ぅぶ」
なんとか、それだけを告げれば気づかわしげに見られた。笑みを作って頷けば、わかったというように頷き返された。そうして幸正は進み始め、私の顔が痛みでゆがむと止まった。そのたびに大丈夫だからと言って、唇を重ねあわせ、全てを受け止めて笑いあった。
「は、ぁ……ぁ、ゆ、きまさ――」
「ふ、ぅ……伊佐」
頭の先まで幸正に埋め尽くされている気がして、幸正を自分の内側で抱きしめているような感覚もあって、唇が持ち上がる。
「痛く、ねぇか」
荒く、熱い声を静かに響かせる幸正に頷けば、気遣うように腰を押し付けられた。
「ぁ――」
そこから、ゆらゆらと波間を漂うように幸正は私を揺らし、擦られるたびに湧き上がる熱と蜜に、身を委ねた。
「は、ぁ、ああ――ふ、ぁ」
痛みが全く去ったわけでは無い。けれど、それに勝る悦びが体内から、体外から全身に染み渡り、幸正の動きが激しくなればなるほど、熱く甘く意識をとろかせていく。
「っ、ふ……伊佐、はぁ」
せっぱつまったような幸正の声に、息に、体のすべてが歓喜を示す。
「ぁあ、ゆ、きまさ……っ、ぁあ――ああ」
何もかもが幸正で支配される。それが、愉悦の蜜となって溢れ、愛おしさが張り巡らされた媚肉が彼を包み込み求めているのを感じる。そして、共に同じ場所へと向かっていることを本能が教えてくる。
「っ、ふ、ぁあうっ、ぁ、ああ」
高く細い声を上げながら、必死に幸正にしがみついて顔を寄せれば唇をふさがれた。幾度も幾度も、飽きることなく湧き上がり続ける安堵と愛しさが生む幸福な熱に促されるまま、私は声を上げ続け幸正を求めた。
「っく」
強く抱きしめられ、その瞬間に胎内に今までとは比べ物にならないくらいの熱を感じて
「っ、あぁああああ――――っ!」
自分の中に、どこにそんな声が眠っていたのかと驚くほど、高く甘い叫びが口からほとばしった。
何もかもが弾けて、恐ろしいほどの解放感と喜びがあった。どうしてと考える間もなく、それに包まれたまま体力を使い果たし、意識を失った。
なんとか、それだけを告げれば気づかわしげに見られた。笑みを作って頷けば、わかったというように頷き返された。そうして幸正は進み始め、私の顔が痛みでゆがむと止まった。そのたびに大丈夫だからと言って、唇を重ねあわせ、全てを受け止めて笑いあった。
「は、ぁ……ぁ、ゆ、きまさ――」
「ふ、ぅ……伊佐」
頭の先まで幸正に埋め尽くされている気がして、幸正を自分の内側で抱きしめているような感覚もあって、唇が持ち上がる。
「痛く、ねぇか」
荒く、熱い声を静かに響かせる幸正に頷けば、気遣うように腰を押し付けられた。
「ぁ――」
そこから、ゆらゆらと波間を漂うように幸正は私を揺らし、擦られるたびに湧き上がる熱と蜜に、身を委ねた。
「は、ぁ、ああ――ふ、ぁ」
痛みが全く去ったわけでは無い。けれど、それに勝る悦びが体内から、体外から全身に染み渡り、幸正の動きが激しくなればなるほど、熱く甘く意識をとろかせていく。
「っ、ふ……伊佐、はぁ」
せっぱつまったような幸正の声に、息に、体のすべてが歓喜を示す。
「ぁあ、ゆ、きまさ……っ、ぁあ――ああ」
何もかもが幸正で支配される。それが、愉悦の蜜となって溢れ、愛おしさが張り巡らされた媚肉が彼を包み込み求めているのを感じる。そして、共に同じ場所へと向かっていることを本能が教えてくる。
「っ、ふ、ぁあうっ、ぁ、ああ」
高く細い声を上げながら、必死に幸正にしがみついて顔を寄せれば唇をふさがれた。幾度も幾度も、飽きることなく湧き上がり続ける安堵と愛しさが生む幸福な熱に促されるまま、私は声を上げ続け幸正を求めた。
「っく」
強く抱きしめられ、その瞬間に胎内に今までとは比べ物にならないくらいの熱を感じて
「っ、あぁああああ――――っ!」
自分の中に、どこにそんな声が眠っていたのかと驚くほど、高く甘い叫びが口からほとばしった。
何もかもが弾けて、恐ろしいほどの解放感と喜びがあった。どうしてと考える間もなく、それに包まれたまま体力を使い果たし、意識を失った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる