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本田薫の姿で出てきた恭平が、譲の傍に寄る。
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「俺と、本田薫と、どっちがいい」
「どっちでもいい」
間を開けずに答えた譲に、恭平は少し考えてから呟いた。
「ああ、でも。女の姿の方が、都合がいいな」
恭平の呟きに首を傾げつつ、譲は彼が着替えてくるのを待った。
「お待たせ」
本田薫の姿で出てきた恭平が、譲の傍に寄る。
「その、ラブホでもいいか? あそこが一番、誰にも邪魔されずに話ができるだろうからさ」
気遣いと不安を見せる恭平に、なるほどと譲が頷く。確かに、あそこならば誰にも邪魔をされずにすむだろう。
「俺も、その方が都合いい」
そう答えれば、意外そうな顔をされた。
「色々と、恭平に聞きたいことと、言いたいことがあるんだ」
覚悟を込めて見つめれば、恭平の目が鋭くなり、唇が不敵にゆがめられた。
「俺も、譲に言いたいことが色々ある。要約すれば、一つしかねぇがな」
恭平が譲に手を差し出した。胸の裡に覚悟を秘めて、譲はしっかりとその手を繋ぐ。
「こっち」
ラブホテルの場所など知らぬ譲は、恭平の手に引かれるまま、この手のぬくもりがこれからもずっと続きますようにと願いつつ、決戦の場に挑む力を腹に溜めた。
「どっちでもいい」
間を開けずに答えた譲に、恭平は少し考えてから呟いた。
「ああ、でも。女の姿の方が、都合がいいな」
恭平の呟きに首を傾げつつ、譲は彼が着替えてくるのを待った。
「お待たせ」
本田薫の姿で出てきた恭平が、譲の傍に寄る。
「その、ラブホでもいいか? あそこが一番、誰にも邪魔されずに話ができるだろうからさ」
気遣いと不安を見せる恭平に、なるほどと譲が頷く。確かに、あそこならば誰にも邪魔をされずにすむだろう。
「俺も、その方が都合いい」
そう答えれば、意外そうな顔をされた。
「色々と、恭平に聞きたいことと、言いたいことがあるんだ」
覚悟を込めて見つめれば、恭平の目が鋭くなり、唇が不敵にゆがめられた。
「俺も、譲に言いたいことが色々ある。要約すれば、一つしかねぇがな」
恭平が譲に手を差し出した。胸の裡に覚悟を秘めて、譲はしっかりとその手を繋ぐ。
「こっち」
ラブホテルの場所など知らぬ譲は、恭平の手に引かれるまま、この手のぬくもりがこれからもずっと続きますようにと願いつつ、決戦の場に挑む力を腹に溜めた。
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