74 / 81
3章 霊竜同盟国バビロニア
67.新装備
しおりを挟む
新居に引っ越ししてから一週間経った。
俺達は自由組合の依頼をこなしつつ、銃や装備開発に精を出している。
この中で作れるのは俺だけど、一応アリオンにも銃開発をレクチャーして今では試作AK-47を開発する事ができた。
それをテストするために自由組合に許可とって近くの森林で行っている。
最近の一日はというと……。
午前は地下室で銃器と防具、小物を発明。
午後はアリス達と食材の調達するための買い物、それを終えたら訓練。
そして夜はアリスとレノンを抱えてベッドまでレッツゴー!
これが最近の一日だ。それと毎晩愛し合っても妊娠しない薬を飲んでいるから大丈夫だ。
なぜこの薬があるのか気になるが、そこはヴィンセントだろうと察して心の奥底で感謝している。
今日も作った装備のテストをするために森に入っている。
俺は少し周りを見る。
周りは颯爽とした雰囲気と高めの木が生えており、発破の隙間から光が差し込んで眩しさを感じ出す。
鳥と小動物の鳴き声が静寂な森の雰囲気と合わさって、一種の安らぎを感じさせる。
しかし俺達はこんなところでのんびりする予定はない。狩猟依頼【狗鬼と大蚯蚓の乱闘】を受注している。
目標の討伐数は狗鬼《コボルト》15体と大蚯蚓《ワーム》五体だ。
一応全員と固まって進んでいるが、目標の不浄人形《ドールズ》と出会うどころか、小鬼すら戦っていない。
自由組合からは依頼と称して森に調査させているとアイネットさんから聞いたが、もしかしてこの狩猟依頼も調査なのか?
そう思いつつも歩み続ける。
しばらく歩いてアリオンが息を荒くて止まる。一応アリオンが疲れない様にある程度鍛えさせているけど、一度も休まずに歩き続けたらそうなるか。
「皆少しだけ休憩するぞー」
「「はーい」」
俺は皆に休憩の呼びかけをし、息切れしているアリオン以外が悠々に答える。
俺も余裕だけど転生前の頃は全身の節々が痛かったからなー。こうしてみると若いってすごいな。
そう思いつつ近くにある切り株に座って休憩する。アリオンは息を荒くしながら謝る。
「ぜぇぜぇ……も、申し訳ありません。まだ目標の不浄人形《ドールズ》に合って無いのに、このような形で時間を邪魔するなんて」
「いや、良いよ。俺もあまり見ずに進んで」
俺は少しアリオンに謝る。
当の本人は「滅相もございません!」と激しく遠慮していた。悪人じゃないがなんというか少し狂信差があり、運動音痴が酷い残念美人だからな。
そう思いながら少し皆に質問する。
「今朝渡した装備の着心地はどうだ? 一応邪魔な所があったら教えてくれ」
俺は皆に今朝渡した装備の事を聞いた。
俺が渡した装備は軍隊やサットが使っている戦闘装着と呼ばれ、現代の自衛隊でも使われている装備の事だ。
●鉄帽……いわゆるヘルメット。元の世界は鉄ではなくケブラーと呼ばれる軽量素材である。代わりに木片と砂鉄を混ぜて固まらせた物にしている。
●迷彩服……迷彩柄の衣服。元の世界は耐熱加工や防護性に偽装効果がある。代わりに無盾や隠蔽を刻んでいる。
●防弾チョッキ……弾丸や爆発に起きる破片を防ぐ防具。元の世界は突撃銃の弾丸も防げ、数個の弾倉を収める事ができる。代わりに鉄帽に使われている物と無盾を刻んでいる。
●戦闘靴……戦闘を補助する靴。黒色の革だが正面と側面は布であり、つま先には硬質樹脂に出来ている。代わりに牛革と麻布で、つま先は砂鉄と樹脂で混ぜた物を使う。
一応ある程度再現している、だが不備な所があったら即座に直す。皆の身を守るために聞く。
するとアリス達は一斉に言う。
「「ヘルメットが物凄く邪魔」」
皆が一斉に言った事は驚くが、まさかヘルメットが一番邪魔だったというのが予想外だった。
理由はそれぞれで、カインは「殺気を感じにくい」、レノンは「視界が遮られる」、アリスとヴィンセントは「物凄く変な感じがする」と言った。
う~ん、殺気を感じにくいと視界が遮られるのはともかく、まさか物凄く変な感じがするか。
カインとレノンはヘルメットを着けさず、アリスとヴィンセントは調整する事にする。
そろそろ休憩を終えて再び捜索しようとすると、アリスが何かに気付く表情になる。
俺は心配して聞く。
「アリス、どうしたんだ?」
「ちょっと遠いけど叫び声が聞こえたよ」
「何!?」
俺はそのことに驚き、俺はそこに向かって走る中で仲間に命令する。
「俺とカインは不浄人形のせん滅、アリスとヴィンセントは負傷者の守り、レノンとアリオンは遠距離からサポートしてくれ!」
「「アア!」」
俺の命令に皆は答えつつ、叫び声の元に向かって走る。
叫び声がした方に着く。それは一つの馬車が不浄人形に群がっている。
小鬼や魔菌、それに狗鬼や大蚯蚓が馬車に襲っていた。兵士たちは必死に守ろうとしているが、敵の数が多くて守り切るのは難しいだろう。
俺は叫びながら援護する。
「ランクⅡ冒険者アレス一行が援護するぞ!」
俺はそう叫んで〈M4カービン〉の引き金を引く。すると弾丸を発射して魔菌達はハチの巣にされる。
カインは紅の禍月と〈ソードオフショットガン〉を駆使して大蚯蚓と小鬼をせん滅する。
アリスとヴィンセントは傷ついた兵士を守りながら狗鬼たちをけん制し、レノンの〈SVD〉とアリオンの魔法支援で狗鬼たちを倒す。
不浄人形の数が減ってきた所にとても巨体な獣鬼が現れた。
俺達は自由組合の依頼をこなしつつ、銃や装備開発に精を出している。
この中で作れるのは俺だけど、一応アリオンにも銃開発をレクチャーして今では試作AK-47を開発する事ができた。
それをテストするために自由組合に許可とって近くの森林で行っている。
最近の一日はというと……。
午前は地下室で銃器と防具、小物を発明。
午後はアリス達と食材の調達するための買い物、それを終えたら訓練。
そして夜はアリスとレノンを抱えてベッドまでレッツゴー!
これが最近の一日だ。それと毎晩愛し合っても妊娠しない薬を飲んでいるから大丈夫だ。
なぜこの薬があるのか気になるが、そこはヴィンセントだろうと察して心の奥底で感謝している。
今日も作った装備のテストをするために森に入っている。
俺は少し周りを見る。
周りは颯爽とした雰囲気と高めの木が生えており、発破の隙間から光が差し込んで眩しさを感じ出す。
鳥と小動物の鳴き声が静寂な森の雰囲気と合わさって、一種の安らぎを感じさせる。
しかし俺達はこんなところでのんびりする予定はない。狩猟依頼【狗鬼と大蚯蚓の乱闘】を受注している。
目標の討伐数は狗鬼《コボルト》15体と大蚯蚓《ワーム》五体だ。
一応全員と固まって進んでいるが、目標の不浄人形《ドールズ》と出会うどころか、小鬼すら戦っていない。
自由組合からは依頼と称して森に調査させているとアイネットさんから聞いたが、もしかしてこの狩猟依頼も調査なのか?
そう思いつつも歩み続ける。
しばらく歩いてアリオンが息を荒くて止まる。一応アリオンが疲れない様にある程度鍛えさせているけど、一度も休まずに歩き続けたらそうなるか。
「皆少しだけ休憩するぞー」
「「はーい」」
俺は皆に休憩の呼びかけをし、息切れしているアリオン以外が悠々に答える。
俺も余裕だけど転生前の頃は全身の節々が痛かったからなー。こうしてみると若いってすごいな。
そう思いつつ近くにある切り株に座って休憩する。アリオンは息を荒くしながら謝る。
「ぜぇぜぇ……も、申し訳ありません。まだ目標の不浄人形《ドールズ》に合って無いのに、このような形で時間を邪魔するなんて」
「いや、良いよ。俺もあまり見ずに進んで」
俺は少しアリオンに謝る。
当の本人は「滅相もございません!」と激しく遠慮していた。悪人じゃないがなんというか少し狂信差があり、運動音痴が酷い残念美人だからな。
そう思いながら少し皆に質問する。
「今朝渡した装備の着心地はどうだ? 一応邪魔な所があったら教えてくれ」
俺は皆に今朝渡した装備の事を聞いた。
俺が渡した装備は軍隊やサットが使っている戦闘装着と呼ばれ、現代の自衛隊でも使われている装備の事だ。
●鉄帽……いわゆるヘルメット。元の世界は鉄ではなくケブラーと呼ばれる軽量素材である。代わりに木片と砂鉄を混ぜて固まらせた物にしている。
●迷彩服……迷彩柄の衣服。元の世界は耐熱加工や防護性に偽装効果がある。代わりに無盾や隠蔽を刻んでいる。
●防弾チョッキ……弾丸や爆発に起きる破片を防ぐ防具。元の世界は突撃銃の弾丸も防げ、数個の弾倉を収める事ができる。代わりに鉄帽に使われている物と無盾を刻んでいる。
●戦闘靴……戦闘を補助する靴。黒色の革だが正面と側面は布であり、つま先には硬質樹脂に出来ている。代わりに牛革と麻布で、つま先は砂鉄と樹脂で混ぜた物を使う。
一応ある程度再現している、だが不備な所があったら即座に直す。皆の身を守るために聞く。
するとアリス達は一斉に言う。
「「ヘルメットが物凄く邪魔」」
皆が一斉に言った事は驚くが、まさかヘルメットが一番邪魔だったというのが予想外だった。
理由はそれぞれで、カインは「殺気を感じにくい」、レノンは「視界が遮られる」、アリスとヴィンセントは「物凄く変な感じがする」と言った。
う~ん、殺気を感じにくいと視界が遮られるのはともかく、まさか物凄く変な感じがするか。
カインとレノンはヘルメットを着けさず、アリスとヴィンセントは調整する事にする。
そろそろ休憩を終えて再び捜索しようとすると、アリスが何かに気付く表情になる。
俺は心配して聞く。
「アリス、どうしたんだ?」
「ちょっと遠いけど叫び声が聞こえたよ」
「何!?」
俺はそのことに驚き、俺はそこに向かって走る中で仲間に命令する。
「俺とカインは不浄人形のせん滅、アリスとヴィンセントは負傷者の守り、レノンとアリオンは遠距離からサポートしてくれ!」
「「アア!」」
俺の命令に皆は答えつつ、叫び声の元に向かって走る。
叫び声がした方に着く。それは一つの馬車が不浄人形に群がっている。
小鬼や魔菌、それに狗鬼や大蚯蚓が馬車に襲っていた。兵士たちは必死に守ろうとしているが、敵の数が多くて守り切るのは難しいだろう。
俺は叫びながら援護する。
「ランクⅡ冒険者アレス一行が援護するぞ!」
俺はそう叫んで〈M4カービン〉の引き金を引く。すると弾丸を発射して魔菌達はハチの巣にされる。
カインは紅の禍月と〈ソードオフショットガン〉を駆使して大蚯蚓と小鬼をせん滅する。
アリスとヴィンセントは傷ついた兵士を守りながら狗鬼たちをけん制し、レノンの〈SVD〉とアリオンの魔法支援で狗鬼たちを倒す。
不浄人形の数が減ってきた所にとても巨体な獣鬼が現れた。
0
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる