129 / 144
128 心菜は楽しむために歩き出す
しおりを挟む
▫︎◇▫︎
「はあー。………思い出すと、これ以上ないほどに、ものすっごくムカつくね。私、私と立花は悪くないと思う」
「………先生に聞かれたらやばいぞ。まあ、………そういう俺も同感だけど」
「でしょう?だって、監督のしようもなかったのだもの」
心菜と立花の注意や言い聞かせたことを聞かずに、心菜たち2人が休みなのをいいことに勝手にやってはいけないこと行った奴らが悪いというのは正真正銘の事実だ。けれど、そんなことが通用しないことは重々承知なため、心菜たちは結果的に頭を下げまくって、これでもかというほどにところ構わず色々なところで謝り続けた。腰が痛くなったのは、言うまでもない。
「まあ、それもこれも嫌なことは全て忘れて、中学校生活最後の文化祭を全力で楽しもうぜ!!俺らはあいつらの後始末をやったっていう理由だけで、当番全外しだし」
「………それもそうね」
とんっと椅子から立ち上がって手を差し出してきた立花の手を取って、心菜は緩慢な仕草で立ち上がった。ここ数日また疲れることをやらされてしまったせいで、心菜の体調は絶賛最悪状態中なのだ。けれど、中学校生活最後の文化祭にどうしても参加したかった心菜は、そんな体調不良をそこそこ上手に隠して学校に登校し、文化祭に参加していた。
「1番手に係が当たっているゆーなちゃんたちとの合流まで、一緒に回ろっか」
「おう」
手を繋ぐという恋人同士のような距離感。けれど、友人以上恋人未満の関係を持ち続けている2人は、お上りさんと化してしまっている、わくわく心菜の手首を羽目を外さない程度にご機嫌な立花が掴んでいるという、本人たちは全く気がついていなくとも、傍目から見ればとても歪な関係で中学校生活最後の波乱いっぱいの文化祭を、ゆっくりとした仕草で回り始めた。
「おっ、また夫婦が一緒に歩いてるぞ」
「………まあ、ほっとこうぜ。こういうのは、見てるから悲しくなるんだ」
「そうだな。あぁー!!リア充爆発しろおおおぉぉぉぉ!!」
こんな声が上がっているということにも一切気が付かずに。
▫︎◇▫︎
********************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
るんるん🎶
学祭!青春!!
もっとイチャコラ書きたいです!!
「はあー。………思い出すと、これ以上ないほどに、ものすっごくムカつくね。私、私と立花は悪くないと思う」
「………先生に聞かれたらやばいぞ。まあ、………そういう俺も同感だけど」
「でしょう?だって、監督のしようもなかったのだもの」
心菜と立花の注意や言い聞かせたことを聞かずに、心菜たち2人が休みなのをいいことに勝手にやってはいけないこと行った奴らが悪いというのは正真正銘の事実だ。けれど、そんなことが通用しないことは重々承知なため、心菜たちは結果的に頭を下げまくって、これでもかというほどにところ構わず色々なところで謝り続けた。腰が痛くなったのは、言うまでもない。
「まあ、それもこれも嫌なことは全て忘れて、中学校生活最後の文化祭を全力で楽しもうぜ!!俺らはあいつらの後始末をやったっていう理由だけで、当番全外しだし」
「………それもそうね」
とんっと椅子から立ち上がって手を差し出してきた立花の手を取って、心菜は緩慢な仕草で立ち上がった。ここ数日また疲れることをやらされてしまったせいで、心菜の体調は絶賛最悪状態中なのだ。けれど、中学校生活最後の文化祭にどうしても参加したかった心菜は、そんな体調不良をそこそこ上手に隠して学校に登校し、文化祭に参加していた。
「1番手に係が当たっているゆーなちゃんたちとの合流まで、一緒に回ろっか」
「おう」
手を繋ぐという恋人同士のような距離感。けれど、友人以上恋人未満の関係を持ち続けている2人は、お上りさんと化してしまっている、わくわく心菜の手首を羽目を外さない程度にご機嫌な立花が掴んでいるという、本人たちは全く気がついていなくとも、傍目から見ればとても歪な関係で中学校生活最後の波乱いっぱいの文化祭を、ゆっくりとした仕草で回り始めた。
「おっ、また夫婦が一緒に歩いてるぞ」
「………まあ、ほっとこうぜ。こういうのは、見てるから悲しくなるんだ」
「そうだな。あぁー!!リア充爆発しろおおおぉぉぉぉ!!」
こんな声が上がっているということにも一切気が付かずに。
▫︎◇▫︎
********************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
るんるん🎶
学祭!青春!!
もっとイチャコラ書きたいです!!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる