【完】ふむふむ成る程、わたくし、虐めてなどおりませんわよ?

桐生桜月姫

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新婚旅行①

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 ミルフィーユには小さな頃から夢があった。
 それは、絶対に叶うことのない夢だと思っていた。けれど、彼は叶えてくれた。

「わああぁぁぁ!!」

 ミルフィーユの夢、それは世界中を旅して、世界中の美しい景色を見ることだ。今、ミルフィーユは本の中の世界ではなく、実際に自分で見て、聞いて、歩いて、触れあっている。
 ここは世界でも有数な観光名所にして、ここにきた夫婦は永遠に幸せに暮らせると言われている場所だ。よってルイボスはミルフィーユに連れてきた。新婚旅行としては最適な場所だし、ミルフィーユの世界のいろいろなところに行ってみたいいう願いを叶えられる一石二鳥な場所だ。
 ルイボスはミルフィーユと協力して忙しい公務を最速で片付けまくり、半年の休暇をとった。ルイボスは空飛ぶ魔道船を用意し、半年で世界の全ての国を回るというハードスケジュールを見事に組み立てた。
 そして、今きた場所は7番目にきた夫婦円満スポットだ。旅行地点としては20番目に当たる。ミルフィーユはどこに行ってもはしゃいだ声を上げて子供のように無邪気に笑ってルイボスのことを振り回している。

「ルー君!!この洞窟すごいね!!水がぽちゃぽちゃ落ちてくる!!」
(それに、ルー君が水も滴る良い男!!)

 びしゃびしゃに濡れながら、ミルフィーユはルイボスに背中から抱きつく。2人での旅行は当然反対されたが、2人の剣術と魔法の腕から言って、他人を庇う性質のある2人が自分よりも弱い護衛を連れて歩くのはかえって危険を極めると判断されたのだ。よって、2人は魔道船の乗組員を除けば、単独で旅行をするという異様なことを行っているのだ。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

おこ様ご依頼の結婚後です!!
新婚旅行編にしてみました!!
こちらも少し長めの予定ですので、楽しんでいただけると幸いです。

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感想 11

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