【完】ふむふむ成る程、わたくし、虐めてなどおりませんわよ?

桐生桜月姫

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結婚式③

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 ミルフィーユは義父アフォガード侯爵にエスコートされて、バージンロードの上を1歩1歩噛み締めながら歩く。天国にいる両親にも見ていてほしいと願いながら、ミルフィーユは1歩1歩自分の足でルイボスの方へとハイヒールを向ける。
 彼はこの世にこれ以上の幸せはないと言わんばかりの輝かん笑みで、ミルフィーユのことを見つめてくれている。ミルフィーユは彼にベールの下から笑いかけながら、幸せに満ちた結婚式会場を見つめた。

「侯爵閣下、いいえ、お義父とうさま、わたくし、今幸せよ。わたくしを見つけて、育ててくれてありがとう。大好き」
(侯爵夫人………、じゃなかった。お義母さまのことも今度読んであげなくっちゃね)

 侯爵の手を離れる直前、ミルフィーユは義父の耳元で満面の笑みを浮かべてこそっと囁いた。夜中に毎日お布団の中で義父のことを『侯爵閣下』ではなく、『お義父とうさま』と呼ぶ練習をしていたのは秘密だ。

「幸せになっておいで、ミルフィー我が娘
「はい!!」

 初めて義父に呼ばれた愛称にびっくりしながらも、ミルフィーユは幸せに満ちた顔で笑い、ルイボスの元へと向かう。

「大好きだよ、みーちゃん。愛している」
「ふふふっ、わたくしも。ルー君、大事にしてね?」
「あぁ、」

 ーーーゴーンゴーン、

 幸せな新郎新婦は、鐘のなる中、神の前前で誓いのキスを交わした。
 ここに、後に、クラフティ王国1のオシドリ国王夫妻と歴史に名を残す2人の結婚式が行われた。

 この結婚式にて、ミルフィーユが投げたブーケを受け取った苦労人タフィー・オランジェットが、この直後にマカロン伯爵令嬢と運命的な出会いをしてスピード婚をしたことも、知る人ぞ知る歴史となった。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

おこ様ご依頼の結婚式でした!!
お楽しみいただけましたか?
次の話はこれまたおこ様ご依頼の結婚後のお話です!!

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