36 / 506
救いの手
しおりを挟む
みんなに会いたい……。
『会えるよ。君がそう願うのならば…。』
アインスお兄様?
『そうだぜ!なんたって俺達が集まれば無敵だからな…。』
アルノルトお兄様は楽観的過ぎます…。
次期国王なのですからしっかりしてください。
もー、まったくー。
嬉しいですけど…。
でも、もう会えませんよ…。
死者を蘇らせるなんていくらお兄様達でも無理でしょうから…。
『まだしんじぇにゃいよ……。もどっちぇきちぇしゃる!』
ケイの優しい落ち着ける大好きな声……。
都合の良い夢……。
馬鹿で能天気な私が見せている夢……。
希望してはダメ…。絶望が大きくなる……。
でも、ケイの声は必死ですよ?
シャルロッテ、甘い考えは捨てなさい。苦しみを味わうのは他の誰でもない貴方なのですよ?
捨てちゃダメですわ。そんな事したらケイが可哀想でしょう?
捨て猫のケイ如きに感情を割くなんてありえない…。それが正しき王女の在り方でしょう?
違う!あの子は私の救い!
分からない…。
私の感情は何処?
天使と悪魔が言い合って自分の考えが消されていく…。
助けて、誰か……お願い、助けて……ケイ……。
願って願ってただ助けを求めていたら、真っ暗な世界に一筋の暖かな陽だまりの様な光が差してきました。
…暖かな大好きな人達の声と共に
『『ショルロッテ…』』
お父様、お義母様…。
『『シャルロッテ』』
お兄様…。
『しゃる!』
ケイ…。
光から声と手が伸びてきて私を救い出そうとしてくれます。
必死に我慢していた涙が溢れて一緒に行けないのが申し訳なくなっていきます。
『っいけないよ…。』
たった一言の本音に様々な感情が入り組んで複雑な感情の音色を奏でます。
…ただ泣くことしかできない私なんて要らないのに…。
とん
『シャル…』
お母様?
『みゃー!』
クロエ?
『ふぇ?』
とん、と背中を押されて声と共に振り返るとそこには闇の中なのにはっきりと姿を見せるお母様とクロエの姿があり、2人とも表情は別としてとっても元気そうなのです。
『お行きなさい…。』
『みー』
困った娘を見る瞳の色を、表情をしたお母様とクロエに戻る様に言われて尚の事混乱します。でも、お母様の言う事は絶対です。
『戻らなくちゃ……。』
ぽつりとした呟きと共に私の意識は救いの手に引っ張られていました。
-----後には、母と共に在れない娘の葛藤と娘と共に在れない母の葛藤が残されたらしい……。-----
********************
読んでいただきありがとうございました😭
『会えるよ。君がそう願うのならば…。』
アインスお兄様?
『そうだぜ!なんたって俺達が集まれば無敵だからな…。』
アルノルトお兄様は楽観的過ぎます…。
次期国王なのですからしっかりしてください。
もー、まったくー。
嬉しいですけど…。
でも、もう会えませんよ…。
死者を蘇らせるなんていくらお兄様達でも無理でしょうから…。
『まだしんじぇにゃいよ……。もどっちぇきちぇしゃる!』
ケイの優しい落ち着ける大好きな声……。
都合の良い夢……。
馬鹿で能天気な私が見せている夢……。
希望してはダメ…。絶望が大きくなる……。
でも、ケイの声は必死ですよ?
シャルロッテ、甘い考えは捨てなさい。苦しみを味わうのは他の誰でもない貴方なのですよ?
捨てちゃダメですわ。そんな事したらケイが可哀想でしょう?
捨て猫のケイ如きに感情を割くなんてありえない…。それが正しき王女の在り方でしょう?
違う!あの子は私の救い!
分からない…。
私の感情は何処?
天使と悪魔が言い合って自分の考えが消されていく…。
助けて、誰か……お願い、助けて……ケイ……。
願って願ってただ助けを求めていたら、真っ暗な世界に一筋の暖かな陽だまりの様な光が差してきました。
…暖かな大好きな人達の声と共に
『『ショルロッテ…』』
お父様、お義母様…。
『『シャルロッテ』』
お兄様…。
『しゃる!』
ケイ…。
光から声と手が伸びてきて私を救い出そうとしてくれます。
必死に我慢していた涙が溢れて一緒に行けないのが申し訳なくなっていきます。
『っいけないよ…。』
たった一言の本音に様々な感情が入り組んで複雑な感情の音色を奏でます。
…ただ泣くことしかできない私なんて要らないのに…。
とん
『シャル…』
お母様?
『みゃー!』
クロエ?
『ふぇ?』
とん、と背中を押されて声と共に振り返るとそこには闇の中なのにはっきりと姿を見せるお母様とクロエの姿があり、2人とも表情は別としてとっても元気そうなのです。
『お行きなさい…。』
『みー』
困った娘を見る瞳の色を、表情をしたお母様とクロエに戻る様に言われて尚の事混乱します。でも、お母様の言う事は絶対です。
『戻らなくちゃ……。』
ぽつりとした呟きと共に私の意識は救いの手に引っ張られていました。
-----後には、母と共に在れない娘の葛藤と娘と共に在れない母の葛藤が残されたらしい……。-----
********************
読んでいただきありがとうございました😭
2
あなたにおすすめの小説
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
王宮侍女は穴に落ちる
斑猫
恋愛
婚約破棄されたうえ養家を追い出された
アニエスは王宮で運良く職を得る。
呪われた王女と呼ばれるエリザベ―ト付き
の侍女として。
忙しく働く毎日にやりがいを感じていた。
ところが、ある日ちょっとした諍いから
突き飛ばされて怪しい穴に落ちてしまう。
ちょっと、とぼけた主人公が足フェチな
俺様系騎士団長にいじめ……いや、溺愛され
るお話です。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
【電子書籍化・1月末削除予定】余命一カ月の魔法使いは我儘に生きる
大森 樹
恋愛
【本編完結、番外編追加しています】
多くの方にお読みいただき感謝申し上げます。
感想たくさんいただき感謝致します。全て大切に読ませていただいております。
残念ですが、この度電子書籍化に伴い規約に基づき2026年1月末削除予定です。
よろしくお願いいたします。
-----------------------------------------------------------
大魔法使いエルヴィは、最大の敵である魔女を倒した。
「お前は死の恐怖に怯えながら、この一カ月無様に生きるといい」
死に際に魔女から呪いをかけられたエルヴィは、自分の余命が一カ月しかないことを知る。
国王陛下から命を賭して魔女討伐をした褒美に『どんな我儘でも叶える』と言われたが……エルヴィのお願いはとんでもないことだった!?
「ユリウス・ラハティ様と恋人になりたいです!」
エルヴィは二十歳近く年上の騎士団長ユリウスにまさかの公開告白をしたが、彼は亡き妻を想い独身を貫いていた。しかし、王命により二人は強制的に一緒に暮らすことになって……
常識が通じない真っ直ぐな魔法使いエルヴィ×常識的で大人な騎士団長のユリウスの期間限定(?)のラブストーリーです。
※どんな形であれハッピーエンドになります。
『番』という存在
彗
恋愛
義母とその娘に虐げられているリアリーと狼獣人のカインが番として結ばれる物語。
*基本的に1日1話ずつの投稿です。
(カイン視点だけ2話投稿となります。)
書き終えているお話なのでブクマやしおりなどつけていただければ幸いです。
***2022.7.9 HOTランキング11位!!はじめての投稿でこんなにたくさんの方に読んでいただけてとても嬉しいです!ありがとうございます!
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【長編版】孤独な少女が異世界転生した結果
下菊みこと
恋愛
身体は大人、頭脳は子供になっちゃった元悪役令嬢のお話の長編版です。
一話は短編そのまんまです。二話目から新しいお話が始まります。
純粋無垢な主人公テレーズが、年上の旦那様ボーモンと無自覚にイチャイチャしたり様々な問題を解決して活躍したりするお話です。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる