もふもふ好きのお姫様

桐生桜月姫

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派手なドレス

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「………………。」

「………下、殿下!!」

「っ!!な、なんですか?レム。」

眠気によってぼーっとしすぎて呼びかけに一切気が付かなかった私は、レムが4着のドレスを握って私の前に立っていることにやっと気がつきました。………夕陽のように鮮やかな赤色に、澄み切った海のように深い青色、向日葵みたいに眩しい黄色に、しゃらしゃらと揺れる細かいレースの施された白色、夜の闇に紛れるような深い深い紅色、今日選ばれたドレスはどれもがゴージャスで、派手派手しいものでした。

………今日は珍しく彼女の選んだドレスのどれもが気分に合いません。

「………レム。」

「分かっております。ですが、今日は大臣たちとの会食がある日ですので、見栄えの張るドレスを着る必要がございます。」

レムの言葉に、私はすっかりと忘れてしまっていた今日ある大事な予定を思い出しました。
大臣たぬきさんとの会食なんてずっと試されっぱなしで疲れるだけですし、本当ならば参加したくないのですが、これも王女としての務めです。寝不足の中でも完璧にこなして見せましょう。

「………今日の日に相応しいドレスを用意してくれていたのにごめんなさい。ドレスは、………レムが選んで。」

「承知いたしました。では、今日はこの紅色のドレスにいたします。ケイの瞳とお揃いであれば、少しは気分が上がるのではないでしょうか。」

「そうですね。気遣ってくださってありがとうございます。」

私はレムにお礼を言いながら、深い紅色に大輪のバラと、真っ黒な糸で小花が刺繍された上品な作りの派手派手しいドレスをレムに手伝ってもらいながら身につけました。

………この服、動きにくいです。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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