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お着替え
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彼が泣き止んだのに合わせて、シャロテさんが複数のお洋服を持って入ってきました。やっぱり、獣人さんはお耳がとても良いのでしょうか。
「お洋服、ケイトはどうするの?」
「う~ん、………赤はダメ?」
「いいわよ。じゃあ、赤にしてください。」
「承知いたしました。」
夕焼けのように美しい赤い紗を取り出した彼女に、ケイが満足そうに頷きます。彼に瞳に似た鮮やかな赤い紗は、とても美しくて、私も躊躇いなく頷いてしまいます。あまり宜しいことではないかもしれませんが、彼の瞳の色をお揃いで身につけたくなったというのもあります。
「それではケイト様、出ていってください。いくらツガイといえども、レディーのお着替えを覗き見るのはいけませんよ。」
「あうっ、で、出ます!!ロッテ、決して僕は見たいからここにいたんじゃないよ!?絶対に違うからね!?」
「はいはい、分かっているわ。だからケイトも着替えてらっしゃい。」
ヒラヒラと手を振ると、焦ったケイがびっくりするくらいにぴゃーっと逃げていきました。ケイはやっぱり可愛いですわね。お着替え1つで反応するだなんて。
「ロッテさまはもっと着替えを見られることに忌避感を抱くべきです。」
「そうは言われても、生まれてからずっと他人にお着替えを任せてきたんですもの。もう、忌避感を抱くことなんて難しんじゃないでしょうか。」
私に呟きに、シャロテさんが無言で瞳を閉じました。
「では、お着替えを開始しますね。」
私はにこっと笑って頷き、真っ赤な紗に金糸の刺繍が施されたお洋服を身につけ、髪は紗を編み込みながらのハーフアップをしてもらいました。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「お洋服、ケイトはどうするの?」
「う~ん、………赤はダメ?」
「いいわよ。じゃあ、赤にしてください。」
「承知いたしました。」
夕焼けのように美しい赤い紗を取り出した彼女に、ケイが満足そうに頷きます。彼に瞳に似た鮮やかな赤い紗は、とても美しくて、私も躊躇いなく頷いてしまいます。あまり宜しいことではないかもしれませんが、彼の瞳の色をお揃いで身につけたくなったというのもあります。
「それではケイト様、出ていってください。いくらツガイといえども、レディーのお着替えを覗き見るのはいけませんよ。」
「あうっ、で、出ます!!ロッテ、決して僕は見たいからここにいたんじゃないよ!?絶対に違うからね!?」
「はいはい、分かっているわ。だからケイトも着替えてらっしゃい。」
ヒラヒラと手を振ると、焦ったケイがびっくりするくらいにぴゃーっと逃げていきました。ケイはやっぱり可愛いですわね。お着替え1つで反応するだなんて。
「ロッテさまはもっと着替えを見られることに忌避感を抱くべきです。」
「そうは言われても、生まれてからずっと他人にお着替えを任せてきたんですもの。もう、忌避感を抱くことなんて難しんじゃないでしょうか。」
私に呟きに、シャロテさんが無言で瞳を閉じました。
「では、お着替えを開始しますね。」
私はにこっと笑って頷き、真っ赤な紗に金糸の刺繍が施されたお洋服を身につけ、髪は紗を編み込みながらのハーフアップをしてもらいました。
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